東大合格【言葉の力】〜「100点取って余りある勉強をせよ」〜
受験のとき、ぼくを勇気付けた言葉たち。
ひとつひとつを語っていくコーナー。
中学生の時からお世話になった英語の教師の言葉。
中学の時は、半ば冗談で「120点とればいい」などと思っていました。
100点取ってこれ以上何を求めるというのか、全くわからなかった。
大切なのは点数を取ることだけだと思っていたのです。
けれど、そもそも勉強は何のためにやっているのでしょうか。
良い大学に入るため。
良い学歴を得て、給料の高い職業に就き、不自由ない生活を送るため。
そのために勉強をする。
そのために良い点数をとる。
この考え方を完全否定できるほどの根拠を僕は持っていません。
たぶん一つの考え方としては現実的で、真であるように思えます。
しかしそれでも僕は、
勉強は自分を豊かにするために行うものだ
と信じてやみません。
今まで見えなかった世界の見方を獲得した時の喜び。
幼少期から抱いていた何気ない疑問が突然解決した驚き。
そういう経験を繰り返すことが、豊かな人生であって、勉強を続ける理由であると思っています。
こうしたことが、この言葉に込められた意味なのではないでしょうか。
つまり、
分からないことを考え続けて、いつか分かる日が来るのを期待しながら学習を進める。
この本当の意味での勉強を続ける中で取れた100点にこそ、意味がある。
だからこそ、ただ単純に良い点数を取るだけでなく、
良い点数をとることができるようになった過程で、
自分が何を知り、
何ができるようになったのか、
常に自覚的であること
が大切なのだと思います。
100点取って余りある勉強をしていくことが、
これからの私の目標でもあり続けます。