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【4月開校】神山まるごと高専1期生のトークイベントに武蔵野EMC1期生が行ってきた!
「地方創生といえば、神山町」といわれるほど、人口約5000人の小さな町には、県内外から多くの取材や視察がやってくる。
そんな徳島県神山町に4月から新たに開校された「神山まるごと高専」をご存知だろうか?
「神山まるごと高専」とは、名刺管理サービスを運営するSansan社長の寺田親弘氏が発起人で理事長を務める日本で20年ぶりに開設される私立高専だ。
男女比率は、50:50で、全寮制。5年間の学費を無償化したことで、話題を呼んでいる。
今回は、神山まるごと高専の1期生が主催する「まるごとぶっちゃけトーク会」を、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(通称:武蔵野EMC)1期生の納田がレポートする。
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「まるごと高専にはどんな子がいるんだろう?」
謎に秘められた「伝説の1期生」埼玉在住の鈴木結衣さん、北海道在住の松井ひな子さんのお二人から面白いエピソードを沢山聞くことができた。
まず、お二人が神山まるごと高専を志望した理由だ。
「こだわり抜いた学食とほどよい田舎神山町を舞台にした学生生活に魅力を感じた」と松井さん。
「社長になりたいという夢があり、起業家の人が作り、教えてくれるところに魅力を感じた」と鈴木さん。
中学時代に通ったコミュニティスペースの運営の方や、親御さんからといった、大人からの紹介が高専を知るきっかけだったようだ。
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まるごと高専=彼氏!?
「入学したら彼氏と呼ぶ、今は彼氏(仮)」と松井さん。はじめは、「1期生」という肩書きにワクワクしながらも、「高専」に対するイメージが悪かったので、一度嫌だなと思ってHPを閉じてしまったようだ。中2の冬に参加したプロジェクトでたまたま「神山高専」の名前が出てきて、再度調べたHPのバージョンアップ具合を見て、そこから大好きになったのだという。
面接=告白する場だった
受験前に開催されたイベントでは、「行動力の鬼」といった自分よりすごい人が沢山いたと話すお二人。しかし受験の面接後は、合格した自信が2人ともあったという。誰かと戦ったというより、自分の気持ちをしっかり伝えられるよう頑張った「神山高専へ告白できた」ので、後悔なく面接を乗り越えたそうだ。
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やりたいことがあるから神山に行く
「田舎に行くことに抵抗は全くないし、田舎はさして問題ではない。学びたいことを全力で学べる環境と人と人との距離が近い神山町で、色んなチャレンジをしてみたい」と鈴木さん。二人とも親元を離れることに不安はなく、「入学したら散歩しまくる!」「神山町の方と繋がりたい!」「起業家ナイトが楽しみ!」など新天地での生活に期待をしていた。
全部不安が楽しみに変わっていく
「アイスどうしよう…コンビニも1つしかないような町だから、持って帰る前にとけちゃう…」と不安を語る松井さん。「学長、局長に、頼もう。自分たちで解決していこう(笑)」と鈴木さん。
なんでも自由に自分たちで、解決できるからこそ、不安が全て、楽しみに変わっていくのだろう。寮生活や1学年40人と少人数なこともあり、仲間同士の絆は計り知れないものになるやもしれない。
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起業はしたかったらする!
イベントの最後に二人は意気込みと将来の目標を語った。
「高専生だからロボットコンテストに出てみたい!」「体育祭の構想を練っていて神山町全体を巻き込んだ”高齢者オリンピック”を開催したい!」
「やりたいことあっても、具体的に決まっていないから、手段・方法を見つけ、一生の友達を作りたい。濃い5年間で年齢の枠に縛られず友達を作りたい」と鈴木さんは話した。
「神山まるごと高専に受験理由が“好き”だからの人はいない。偏差値以外の理由で高校選びをしたら、きっと学生生活もワクワクするし、その後の人生もワクワクするだろう。みんなが幸せになってワクワクになってハッピーになってほしい。目標は、ワクワク関係人口を500人にすることで、自信のエピソードを通して、進路を選ぶ先輩としてアドバイスと選択肢を創っていく人になりたいと思っている。留年しないように5年間後悔なく終われるようにしたい」と松井さんは話した。
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イベントを終えて筆者が思ったこと
◎神山高専の1期生がどんな想いを持って、受験に臨み、入学を決めたか、その全貌がわかったので、謎が解明された。
◎15歳とはとても思えない、スムーズで、自分の言葉で、神山高専の魅力や今後の展望を伝えている様子がとても印象に残った。
◎具体的な夢は無くても、ワクワクとか、こんな感じの人になりたいとか、「譲れない価値観・想い」みたいなものを持っていて、素晴らしいと思った。
◎筆者も今通う大学での寮生活が人生を変えるきっかけ、一生の仲間ができるきっかけだったから、とても楽しそうだし、うらやましい限りだ。
将来の可能性は、無限。
私の通う武蔵野EMCと神山まるごと高専は、寮生活や起業家教員など親和性が高く、今後なにかしらの形でコラボをしたり、実際に神山に見学に行ったりしたい。そして、やりたいことを応援してくれる環境が改めて素晴らしいものだと感じ、よりよい社会を創っていく志高き同志が「徳島」から生まれることがものすごく誇りに思うし、注目と応援をしていきたいと思う。神山高専からEMCに編入なんて未来ももしかしたらあるかもしれない。
余談だが、筆者の夢は、神山まるごと高専の教員になることだ。大学生の自分が通えなかったからこそ、いつか起業家として教壇に立ち、未来を担う神山に集う若者にエールを贈る存在になりたい思う。