『卵子凍結』にいた『おじいさん』

さて、いよいよ去年行った卵子凍結本番。

生命って不思議だなって思うことが多いし、まだ化学でも判明されていないことが世の中多いと聞きますが、

実はこの時も『あれは何だったんだろう、、、』と思うことがありました。
(1年たった今でも不思議な話です)


『モッチーの日記』引用⤵️
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無事に終わって自宅に帰ってきました😁


まだ全身麻酔の残りもあるのか、少しもうろうとしているのですが、
とってもとっても摩訶不思議なことが起きたので、忘れないうちにグログを書きます。

9時ちょっと前にクリニックに着き、受付を済ませ、手術者専用の待機室に誘導されました。
何回もクリニックに通いましたが、こっちのエリアや部屋に来るのは今日が初めてです。

誘導された待機室の番号は生まれた日にちでもある、大好きなラッキーナンバー『7』✨

何だか嬉しかったです。

そこの部屋にあるロッカーに荷物を入れ、手術着に着替えました。

時間になり、看護師さんに呼ばれて手術室に移動。
看護師さんは3人。挨拶をして、名前の確認。

産婦人科特有のいやな椅子(脚を広げる椅子)に座らされる。あの椅子は嫌いだ。。。。。。


まず、利き腕でない方の左腕に点滴注射を打たれた。

『まずはここから、抗生物質の薬を流します』と言われた。


そして別の看護師さんには鼻と口を覆う酸素マスクをつけられる。

また別の看護師さんに、

『肛門に鎮痛剤の座薬をいれます。』と言われ、入れられた。

とても恥ずかしい。



そして右手は血圧計をつけられる。

万が一の時用に、体が動かないように手足は固定される。


この光景は怖い。


20代のころ、私は赤ちゃんができたがおろしたことがある。
相手は俗に言う、『ヒルズ族』。かなりのお金持ちだった。街でも有名なお金持ち。妊娠がわかった時は出産について、結婚の話もした。でも相手は、かなり、かなり複雑な家庭。私はその複雑さに疲れを感じ、全てを投げ捨てることにした。

お金は全く困らなくても、本当の意味での『幸せ』を赤ちゃんと感じられるのかわからなくなり、下ろす決断をした。


下ろした時は人生で一番辛く、人生で一番泣いた日だった。
そんな経験もあるからこそ、この光景・シチュエーションは怖い。震える。



採卵の施術してくれる女性先生が来てくれて、挨拶をした。
ちゃきちゃきした女性だ。


『はい、エコー検査をして最終確認ます。』と言われ、膣のチェックをして、すぐ、

『はい、問題ないでーす。』



いよいよだ。。。。。。。。。。。
怖い。



何度も、大大大大好きな映画の『ロッキー4』に出てくる
『 No pain , No pain , No pain , No pain ,ノーペイン、ノーペイン、ノーペイン、ノーペイン・・・・・』

と自分に言い聞かせた。

映画『ロッキー4』で、シルベスタスタローン演じる主人公のボクサー・ロッキーに、トレーナー兼セコンドのデュークがトレーニング中や試合の最中に、ロッキーに何度も何度も繰り返して言い聞かせるセリフだ。

直訳すると『痛くない』と言う意味だが、字幕には『頑張れ!』と出てくる時もある。

英語のことわざ『 no pain no gain 』(痛みなくして得るものなし)

からデュークはロッキーに『 No pain, No pain 』と言っているのかは判明していないが、

私は何か苦難に立ち向かう時や辛い時などは、いつも自分に『 No pain, No pain 』と言い聞かせている。


まさにこの恐怖と不安でいっぱいのタイミングにも、尋常じゃないくらい繰り返し自分に言い聞かせた。
『 No pain , No pain , No pain , No pain ,ノーペイン、ノーペイン、ノーペイン、ノーペイン・・・・・』



看護師さんに『点滴に静脈麻酔(全身麻酔)を流します。呼吸をしてください。』と言われ、


怖いが、言われるがままにした。

『ノーペイン、ノーペイン』


見ていた天井がふぁ~となって、天井からの距離がどんどん遠くなる感じがした。








カフェ。
私はカフェで待機している。



おじさんがきた。いやおじいさんだ。
ヒゲのはえたおじいさん。

私の正面に座って話をしてきた。内容はわからない。


でもなんだか少し楽しい話。



突然そのおじいさんがいなくなった。
あれ、おじいさん?????


おじいさん!!!!!


私は立って辺りを見回した。










『望月さん、望月さん』


さっきまでいた手術室。

看護師さんたちに名前を呼ばれて起こされる。
現実に戻った。 


その瞬間、涙がとまらず、
抑えきれず大泣きをした。

看護師さんたちは必死にティッシュをたくさん用意してくれて、『頑張ったね』と言ってくれた。

麻酔で寝ていて、手術を見ていたわけじゃないので、よくわからないが、なんだか無性に大粒の涙が出て、息もできず、恥ずかしいくらい泣いた。


手術室の中で、モニターを見ている看護師さん。(手術椅子の正面横にある)
そこのモニターには、接種したばかりの私の卵子が見える。

かなりたくさん。

私はプロじゃないからよくわからないが、『成熟卵子』らしきものと、
そうじゃなさそうな卵子たち(『未成熟卵子』と『変性卵子』)がモニターに映っている。

今回卵子凍結に関してかなり勉強したので、採卵しても、凍結するに至らない『未成熟卵子』と『変性卵子』のイメージ写真も頭にある。要は簡単に言うとダメな卵子。

何だかそれに似ている。。。。。。


『もしかして、だめなやつですか!』と泣きながら聞いた。
(これだけ技術が発達している世の中でも『成熟卵子』『未成熟卵子』『変性卵子』は、採卵してからじゃないとわからない)



『違うよ。』

『これとこれは確実に成熟卵子。』
『これらはまだゴミがついているからこれから掃除をして、綺麗にして、チェックしていくやつだよ。』


モニター越しだが、自分の卵子を自分の目でみて、そして凍結可能な『成熟卵子』を見ることができたし、ダメと一瞬思った卵子たちも綺麗にしたら大丈夫な可能性もあると知ったので、
また涙が出て、声が出るほど泣いてしまった。



ヒクヒクしながら、看護師さんに、
『手術後すぐ泣いた人はいますか?』と聞いたら、

『かなり前に1人いたけど、意識があってここまで泣いてる人はかなり珍しい』と言われた。

みんな術後すぐは麻酔でもうろうとしている人が多いとのこと。


それからすぐ、待機室に向かった。
手術前に着替えて荷物をロッカーに預けた部屋だ。

座るときはふらーとしたが、リクライニングシートを倒してもらって、部屋も少し薄暗くしてもらった。ヒータもつけてもらって、弱った体を温めることにした。。


私は記憶を忘れないようにすぐにスマートフォンに諸々メモをした。


子宮はズキズキしている。



でもやつと終わった。。。。。。。


涙はその時も止まらない。嗚咽も止まらない。



やっと終わった、、、、





それから2時間休んだ。



お手洗いに行くように言われ、おしっこがでるか、出血していないか確認させられた。

問題なし。


そして診察。

結果は予定よりも1つ多い、21個採卵ができたとのこと。

そして肝心の凍結ができる『成熟卵子』は、


20個!!!!!



要は、元気な卵子が20個も取れたのだ!!!!!

21個中の20子が元気な『成熟卵子』、1つが凍結できない『未成熟卵子』だったのだ。


かなり、かなりホッとした。

先生も嬉しそうだった。


私は先生に、『今回このようにたくさん未成熟卵子を採卵できたのは、35歳と言う年齢でやることにしたからですか?』と確認した。

『それもあるが、年齢だけでなく、周期にもよる。何月に行うかのタイミング。こればっかりは採卵をしてみないとわからないことなので、私たちもこの結果でとても嬉しいです。』

と言ってくれた。


『本当に本当にありがとうございました』と感謝を告げて、

診察室を出た。



その時、私の8月12日に上げたブログ『『第4ステージ』クリア』にも書いた、胚培養士さんが声をかけてくれた。

【胚培養士】
採卵、採精後の卵子と精子を受精させ、最終的に移植するまでの間、胚(受精卵)をお預かりしてお世話をする卵と精子のスペシャリスト。
今回の場合は、採卵した卵子から、『成熟卵子』『未成熟卵子』『変性卵子』を見極めるのがお仕事。


胚培養士さん:『本当にお疲れ様でした。ゆっくり体を休めてくださいね。』


すごく優しく言ってくれた。

私は、胚培養士と言う仕事に興味を持ち、事前に胚培養士さんが主人公の漫画『ミズイロ』と言う漫画を読んでいたので、その話をし、『とっても素晴らしいお仕事ですね。本当にありがとうございました。』と話をしたら笑ってくれた。





今回、私は、『生命』をこの世に誕生させるような、そんな素晴らしいことをしたわけでは、決してない。

日本の少子化問題の役にたったわけでも何でもない。

ただの自己満足だ。



それは十分、充分、わかってはいるけど、気持ちがよかった。




帰宅途中、心配していた母に電話をした。
心配だから東京に来ると言っていたが、私は1人で自分と向き合いたかったので、断っていた。

今朝もLINEをくれていたが、しっかり見ていなかった。


電話をしたらすぐ母は出た。

『優花、本当にお疲れ様。頑張ったね。』と言ってくれた。

『LINEにも書いたけど、朝おじいちゃんのお仏壇にお線香上げて、優花に力を与えるようにお願いしておいたんだよ。』と言われた。


そこで『はっ』





もしかして、私が手術中に


カフェであったおじいさんって、もしかして、、、、、、、、、、、、、、、


このことは母にその電話では言わなかった。



でももしかしてあれは、私のおじいちゃんだったのかもしれない。


私は海外にほとんど住んでしまってので、長い時間おじいちゃんと過ごしたことはなかったが、会う度いつも優しくて大好きだったおじいちゃん。小さい頃だし、顔もあまり覚えていない。お仏壇に飾ってある写真のイメージだけ。


でも薄ら思いだす雰囲気は今日、会えたおじいさんと似ている。






こんな摩訶不思議なことがありました。。。。




さて、少し休むとします😌


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感情が入りやすい性格のため、大泣きしたりしちゃって今思うと
かなり恥ずかしいですが、
でもこのブログを去年アップして、ずっと読んでいてくれていた女子友達が、
すごい経験をしたね‼️と言ってくれた。

しかも2児の母。

私よりも立派でしっかり子供産んで、育てて素敵な経験をしている友達。

でも彼女が、私のこのブログを見て、自分の卵子を見たことがなかったと言ったのだ。


見たことがあるからどうって話ではないが、、、、
でも彼女たちとはまた違う経験ができたことは、私自信にとってもよかったのかもしれません。

こうしてブログのネタにもなったし、勉強にもなりました。


そういえば、最近私仕事で弁護士の方たちと交流することが非常に
多いのですが、
仲の良い弁護士の先生のご兄弟が、海外の精子バンクで働いているという話を聞きました。

とってもとっても興味深く、

調べてみたら、その精子バンク、卵子バンクとしてのニーズがあるとのことでした。

精子バンクはよく耳にしていたし、ブログにも書いたことがありましたが、
卵子バンクまで存在していたなんてびっくりでした。。。。

まだ触りしか調べられてませんが、今後こちらの企業はじめ、海外の精子・卵子バンクについても色々調べてみたいな😁
知り合いの弁護士の先生のご兄弟がお勤めなんですもん!これも何かの縁ですな😄


私も今後、無事凍結した卵子をどうしていくのかまだまだわかりませんが、
いろんな選択肢が増えていくのは非常に、非常に嬉しいことです。

卵子凍結して1年。この前も凍結費用の支払いも行いました。

(毎年かかる凍結費用に関しては、保険屋さんの私は、積立保険から毎年受け取れる年金から支払っているので、負担ゼロです😁)



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