「おもしろい」と感じる境界線は、自分にある#226
映画、漫画、ドラマ、アニメ、ミュージカル、小説などなど
おもしろいものがたくさん溢れていると思います。
ですが、人によって「おもしろい」ことに差が生じることがあります。
同じ作品をみていても、自分にとってはとてもおもしろい作品で感想を話していても、友人が同じようにおもしろさを感じているかどうかは別物です。
なぜ、同じ作品をみていても受け取り方に差が出るのかを考えてみたので、まとめてみました。
「体験」と重ねられるか
まず思い浮かんだのは、自分自身がその作品に触れるまでに同じ「体験」をしたことがあるかどうかだと思います。
例えば、
スポーツ作品
恋愛作品
コメディ作品
私の場合は野球部だったので、野球を描いた作品はみる前からとても興味をもちます。
他の競技だったとしても競技の中身だけでなく、
結果を求める姿やチームワークなどが描かれている部分があるとおもしろさを感じます。
体験したことがある状況や背景、メッセージが込められていたならば、より自分自身を主役や登場人物に重ねてみることで、おもしろさを感じることができます。
なので、私はあまりホラー作品を自分から好んでみたり、読んだりはしません。
お化け屋敷がとても苦手なくらいなので笑
「心情」に共感できるか
作品で描かれている同様の体験がなかったとしても、
おもしろい!と感じる作品は多いはずです。
例えば、
非現実的な状況を描いた作品
現代とは違う時代や世界観を描いた作品
特殊な事例を描いた作品
の場合、体験したことがない人が多数を占める作品も数多くあります。
ですが、人気シリーズとなった作品はたくさんあります。
体験や現代とは違う作品におもしろさを感じるのは、作品で描かれている主役や登場人物の心情に共感できるところがあるかどうかだと思います。
または、作品に込められているメッセージや心情を経験したことがあるかどうかも影響するのではないでしょうか。
まとめ
触れた作品に対して、「おもしろくなかった」と感じたときは「体験したことがなかった」「共感ができなかった」というのが近いのではないでしょうか。
そのため、人気となった作品は多数の人が「体験したことがある」「共感ができた」というものだと思います。
世の中に出される作品は全て、制作者や脚本家、監督、演者が何かしらのメッセージを込めてつくっていたり、「おもしろい」というのを込めてつくっているはずです。
なので、「おもしろくなかった」という意見を伝える、発信する必要はないと思っています。
それは、まだその作品に触れるまでに、作品に込められたメッセージを経験をしたことがなかっただけだから。
「おもしろくなかった」という意見で、誰かの「おもしろさ」を損なわないようにしたいと思います。
枡田泰明