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朝倉文夫と猫/西に東に。

つい数日前。朝倉彫塑館を観に行き、予期せぬ楽しい体験をした。やる気が出て、以下レポを書いた。


その後、以下の本を発見した。6月刊行の新刊。もし朝倉彫塑館に行ってなかったら、視界に入ったにも関わらずスルーしていたことだろう。


この本は市販本タイプの展覧会カタログ。ということは、本の元となる展覧会が(ほぼ)間違いなく存在する。それはなにか。手に取って確認する。ちょうど今、6月から8月にかけ大分県立美術館で開催中の、「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」展がそれ。本と展覧会が全く同じタイトルなのは、展覧会カタログあるある。


朝倉彫塑館の館内に、この展覧会のポスターやチラシはあっただろうか?あったのなら、見落としていたことになる。そうだとすると、我ながらちょっと情けない。

展覧会カタログは、他館で開催された展覧会のものであっても、協力したミュージアム同士で互いに融通して販売されていることもある。ミュージアム来訪者としては、一箇所で拝見・購入できるグッズが充実するので、嬉しいケース。しかし先日見た限り、朝倉彫塑館では、この本は取り扱われてはいなかった。

#モノローグ


とりあえず、ググってパッと出てきたこの展覧会のプレビューを貼っておく。


一方、現時点note上にこの展覧会のレビュー記事は上がっていないようである。(2023.7.14現在)


ひょっとして、と思い調べたところ、6月25日放送のNHK日曜美術館アートシーンでもこの展覧会が取り上げられていた模様。例によって録り溜めただけでその回はまだ見ていなかった。。。


他に、「朝倉文夫記念館」という施設が大分県に存在することも、この本で知った。



* * *

先のnoteで書いたように私は猫派ではなく犬派だが、そんなこととは関係なく、朝倉彫塑館を鑑賞した今、この本を読んでいてとても面白い。東京の朝倉彫塑館で見たのと「同じ」猫ほかブロンズ像が、九州・大分の朝倉文夫記念館の方にもあったりするのである。塑像なので、同一の原型から複数複製されていた、ということだろう。ほぼ同時に量産したのか、それとも時をおいてなのかはわからないが。彫刻初心者の私にとっては、この程度の初歩的な事柄であっても興味深く面白い。


今回は、アート番組やチラシなどで展覧会を知る→観に行く、の流れが全く逆になってしまった。イレギュラーなケースだが、これもまたミュージアム巡り・展覧会巡りの楽しみ方の一つだろう。


今回は生誕140周年とのことだが、10年後の150周年はさらに盛大な催しが行われるのだろうか。



記事見出し画像。
朝倉文夫の作品ではないが、同じ猫のブロンズ像ということで。

「アンダーソンの猫(バステト女神像)」
エジプト新王国時代, 紀元前600年以降, 大英博物館蔵

Author(Photo): Einsamer Schütze / CC 表示-継承 3.0 https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16431117

★おまけ。大英博物館の解説ページ★
なんとブラウザ上で3Dでくるくる回して鑑賞できる!
https://www.britishmuseum.org/collection/animals/gayer-anderson-cat

※出典/Credit



以 上


誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。