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「三叉路を歩く」飯塚事件:番外編

 平成29年7月の九州北部豪雨の影響により旧八丁峠は現在(令和6年8月時点)通行止めとなっているようです。実は既に八丁峠道路は新しい別の道路が完成しています。

(写真:筆者)

 死体遺棄現場も遺留品遺棄現場も見ることができず残念でしたが、問題の三叉路を訪れてみました。
 八丁峠から誘拐現場とされる問題の三叉路まで車で行くと1時間ほどかかりました。8時30分ごろに誘拐したあと、11時に八丁峠に着こうと思うと、かなりタイトなスケジュールであれこれしないといけないと感じました。

(写真:筆者)

 第一印象として、この三叉路は高い塀の家に囲まれ、なんせ見通しが悪いと感じました。

(写真:筆者)

 そしてこれらの道は、3つの道どれも車通りの多い道にすぐに面していました。住宅街のど真ん中、というわけではなさそうです。

(写真:筆者)

 商店街での目撃証言もありましたが、ここから2〜3kmほど離れた商店街へ小学校低学年の女児2人だけで向かうのは、いくつもの車通りの多い道路を歩かなければならず、結構な難易度のように感じました。

(写真:筆者)

 人によっては邪悪な霊感を感じそうな三叉路ですが、なんてことはない、普通の住宅街の道です。

(写真:筆者)
(写真:筆者)

 三叉路では車通りは少なく、歩いている人間にも全く会いませんでした。

 大きな通りに出ると車通りが多く、この辺りは主に車を所持し生活をする方々の多い地域のように感じます。大きな幹線道路は混みやすく、先ほども言いましたが、ここから八丁峠に遺棄しに行くのはかなり時間がかかります。目撃された11時に間に合わそうと思うと、わずか1時間ほどで拉致・移動・犯行・遺棄を行わなければならず、めちゃくちゃ忙しいように感じます。なんなら拉致後八丁峠で犯行に及んでもいいぐらいです。
 もう一つ気になるのは、遺棄の順番です。飯塚市から八丁峠に入ったのであれば一度八丁峠を頂上まで行き、頂上から降り始めたところに遺留品遺棄現場、もう朝倉市というところで遺体遺棄現場があります。これは私の妄想なのですが、遠くまで行き遺棄するならば、最も山深い人里を離れたところに遺体を捨てたいと考えるのは私だけでしょうか。つまり、犯人が飯塚市在住であれば遺体遺棄現場は確かに最も遠いのですが、しかし朝倉市街に近すぎるのです。むしろ犯人が朝倉市在住であれば、八丁峠に入って、遺体を捨てた後に遺留品があることに気づき、さらに深く入り遺留品を捨て引き返す、という行動に見えなくもありません。どうでもいいことかもしれませんが、峠の登り降りと犯人は朝倉市か飯塚市かがこの遺棄の順番に反映しているのではないかと妄想しています。

被害者移送の事件の場合には、犯人の車両が殺害場所となることが多い。

「地理的プロファイリング 凶悪犯罪者に迫る行動科学」D・キム・ロスモ著 北大路書房 2002年


 さらに、飯塚市は地方の片田舎ではありません。警察官はここで本当にラインのないボンゴ車(久間氏の車)をたまたま発見したのでしょうか。ものすごい偶然であると同時に、そんなドラマティックなことがあれば「こいつが犯人だ」としか思えなくなるでしょう。

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