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絵の初心者は、最初は真似しましょう。[note0006]



こんにちは。
日頃大人しくて、落ち着いてみられますが、実はかなり人見知りをしているお絵描き研究家Ryoです。


今日は、「絵の初心者は、最初は真似しましょう。」
というお話をします。


絵を始めてもすぐに諦めてしまう

「イラストや漫画などを描きたい」「芸術家になりたい」と、絵を始められた方はこう思うと思います。
「すぐにでもオリジナルの絵を描いて自分の世界観を出したい」
そうですよね。誰かと同じものを描いても、ただの真似でしかありません。
それでは、アーティストとは名乗れませんよね。

そして、いざオリジナルの絵を描きだすと、まったく描けずに、
「自分には才能がない・・・」
ってヘコんでしまう。
せっかく絵を始める気持ちになったのに、諦めてしまう人が多いことが勿体ないです。


まずは持久力

単刀直入に言うと、いきなり自分の絵というものを確立しようと思っても無理があります。
時間をかけてじっくりオリジナル性を確立していくことをお勧めします。

そもそも描き始めの頃は、絵を描くことにも慣れていないですし、絵を完成させる持久力もないかもしれません。
持久力というのは、描いてみたらわかるのですが、絵を描くことって想像以上に疲れます。
人を描くとしたら、顔だけ描いて終わり。に、なりやすいのです。
そこから、体を描いて、背景も描いて・・・なんてことを想像するだけで無理!!
こういう経験ある人、多いと思います。

絵を描き切る力。この持久力を鍛えるためにも、まずは達成感を味合わってください。
1つの絵を完成させた時の達成感。これは描き上げた人にしかわからない特権だと思います。
簡単な絵よりも、少し複雑で難しい絵の方が、達成感は高いです。
それだけ、時間と体力と頭と体を使っているので。


あなたの好きな絵描きさんは?

では、どんな絵を描いて持久力を鍛えればいいでしょうか?

画家の絵?
漫画家の絵?
イラストレーターの絵?

人にはそれぞれ好みがあります。
絵にも好みはありますよね?
だから、自分が好きな絵を描きましょう。

もう少し詳しく言うと、
「その人の絵が好きで、自分もそういう雰囲気の絵が描きたいなぁ」
と、思える人の絵を描いて下さい。

最初にお話ししましたが、真似は嫌だってことですよね?
もちろんわかっていますよ。
それでもやった方がいいよっていう事をお話ししますね。


真似をすることのメリット

真似をすることによって、その人の絵になってしまう。
その絵しか描けなくなってしまう。
だから、むしろ誰の絵も見ない。
こういう方もいます。
僕も昔そう思った時期がありました。
そんな僕が真似しましょうということを言っているのはなぜでしょうか。

真似をすることのメリットが沢山あるからです。

プロの絵描きさんは、試行錯誤して作品を作っています。
そこには、普通の人が見てもわからないテクニックがふんだんに使われています。
そのテクニックは、1つずつ解説してもらうと分かるのですが、そんな都合の良いお話しはなかなかありません。

テクニックを知る方法は、実際にその絵を描いてみると気付けることがあるのです。
ここで気を付けることは、ただ描くだけのことに集中しないことです。
その絵はテクニックの宝庫だという事を忘れないでください。

描きながら、

「ここの線は太いんだ。あ、ここは細い。だからこの雰囲気が出るのか。」
「こういう手の動きは、こう描けばいいんだ。」
「この微妙なところ、うまくぼやかしているなぁ。」
「たったこれだけで、これを表現してるんだ。」

など、自分にない表現方法などを発見していくのです。
じっくり見れば、描いていないのにそれを表現してたり、高度なテクニックを使っていることに気付くこともあります。

好きな絵を描いて、その人のテクニックを学びながら、達成感も味わえて、さらにそれが持久力に結び付く。
これって楽しくないですか?


真似をすることのもう一つのメリット

他にもメリットはあります。
テクニックと近いのですが、物の描き方、キャラクターの描き方、背景の描き方。
これらを学べるのです。

本当は1から絵を学ぶとしたら、人の描き方だったり、表情の描き方だったり、木の描き方だったり、基本的なことを学んでいくと思います。
でも、真似をするといきなりそれらが描けるのです。

例えば、岩を描こうとして、岩の描き方を学びます。
でも、自分の好きな絵柄ではなく、写実的なデッサンで描くような絵が描けるようになります。
かなりリアルに描けるようになりました。
そこから、自分なりに岩を描きましょう!
これで岩の描き方のレッスンは終了です。

・・・難しいですよね。その自分なりが分からないんです。
だから、自分がやりたいことに近い人の絵を描いて、その表現方法を学ぶ方が早いです。
真似すれば、もう岩が描けますもんね。

デッサンが悪いとは思いませんし、むしろデッサンはやった方が良いと思います。
きちんと学びたい方は、真似とデッサンを交互にしたりして、並行してやっていくと良いと思います。
このお話しはまた別の機会にしたいと思います。


真似の絵しか描けなくなってしまわない?

真似して描くメリットはわかりました。
一旦真似して描いていくことにします。
でも、本当にその人の絵しか描けなくなるってことはない?

心配になりますよね?
大丈夫です。
方法を間違えなければ、真似を続けるだけでオリジナルの絵が描けるようになります。

「自分は真似して描いてたら、その人の真似だね。」って言われてしまった。
そんな経験がある人も多いですよね。
その真似をする方法が大事なんです。


真似をする方法とは

真似をして描くときに、テクニックを学ぶということを説明しました。
この【テクニックを学ぶ】を繰り返すだけです。

「それ、真似だよ。」
って、突っ込まれそうなので、急いでお話しを続けますね。

問題は、どう繰り返すかです。
感が良い人は気付いたかもしれませんが、色々なアーティストのテクニックを学ぶこと。
最初に描けた絵に、絵の具のようにテクニックを混ぜていきます。

線はこの絵。
キャラクターのシルエットはこの絵。
顔はこの絵。
色の塗り方はこの絵。
雰囲気はこの絵。

こうやって色々な組み合わせで、誰もが見たことがない無限のオリジナル性が出せます。
組み合わせは多ければ多いほどいいです。


もう一つのオリジナル性

組み合わせのテクニックでオリジナル性が出るという事をお話ししましたが、実はもう一つオリジナル性を出す方法があります。

それは、
描きまくること。
そして、
描き慣れること。
すると、
自分の癖が出てきます。

癖はなくそうと思っても、出てきてしまいます。
もう絵を何度も真似をされている人はわかるかもしれません。
なんか真似しても似てない。
これを、下手だからと思った方も多いと思います。

この似ない絵、独特のタッチ。これが癖です。
この癖が出たら、最初は嫌かもしれませんが、大事にしてあげてください。
その独特さがオリジナルなんです。

ちなみに、この独特さは絵が上手い人でもなかなか真似できません。
自分だけが持っている才能のようなものかもしれません。

みなさんは、オリジナルの絵が描けないと思っていたら、実はそのオリジナル性は自分の中に眠っていたんですね。


◇◇◇◇◇◇

今回は、「絵の初心者は、最初は真似しましょう。」というお話しでした。
このお話しで、少しでもみなさんの絵を描く、絵を続けられるきっかけになれば良いなと思います。

今回で6回目になります。
絵のテクニック的なことは、まだ全然レッスンできていませんね。
それに、気軽にお絵描きみたいなことも。
僕はめちゃくちゃ絵が上手いかと言われると、そうではないと思います。
誰でもそうかもしれませんが、上手く描けた絵をのせていますかね。

だから、レッスンと言いながらも、みなさんと一緒に練習して学んで試行錯誤していこうというスタンスでやっていきたいと思います。
絵のお仕事とかしていてもこんな感じなんですよ。
常に勉強です。

ちなみに、今後(かなり先になるかもしれませんが)配信していきたい内容は沢山ありまして、

・キャラクターの作り方
・物語の作り方
・グッズの作り方
・印刷について
・造形について
・イベントについて(ディスプレイの仕方から接客まで)

など。
ありすぎて困ります。
あくまで予定ですので、やるかどうかはまたゆっくり考えていきますね。


◇◇◇◇◇◇

それでは、今回のお話を終わります。

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