年間ベストアルバム2019
今年発表されたアルバムの中から個人的に好きな作品を20枚選びました。
20位、元ちとせ『元唄 幽玄 〜元ちとせ 奄美シマ唄REMIX〜 (Remixes) - EP』
元ちとせの唄を坂本慎太郎,坂本龍一や海外のアーティストがRemixした作品。曲がいいというかこの取り組みが素晴らしいなと思った。アートワークもかっこいい。坂本慎太郎のremixはらしいなとニヤリとします。元ちとせは初期の曲しか知らないので最近の曲も聴いてみようと思わせてくれる作品でした。
19位、Balqees『Arahenkom』
中東イエメンのアーティスト。この人の特徴なのか地域の特徴なのかわからないけどリズムの癖がすごい。歌に対して演奏のリズムがけっこう後ろにいる。あとよれて聴こえるけどこの地域ではこれが普通なのだろうか?リズムのなまり?
過去の作品だけどこの曲を聴いて特にリズムのなまりを感じた。生演奏ではなく打ち込みのサウンドだからより違和感が際立つ!めちゃくちゃおもしろい!
18位、morimoto naoki『luft』
エレクトロニカ、アンビエント、使われている楽器が優しくて心地よい
17位、キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『鰐肉紀譚』
四畳半的世界観のイメージがあったからこんな化け方するとは思わなかった。「鰐肉紀行」
二年前の曲。これもけっこー好きだったけど。キイチビール&ザ・ホーリーティッツ「世の中のことわからない」(Official Music Video)
16位、Lambchop『This (Is What I Wanted to Tell You)』
ボーカルのエフェクト処理などが最近のbon iverの作風とどことなく似ているけれど俺はがぜんこちらの方が好きでした。
15位、Pi Ja Ma『Nice To Meet U』
フランスのSSWのデビューアルバム。こーいうフランス独特?なカラフルでポップなアートワーク大好きです。https://youtu.be/OJ17ckaIuUI
60年代のフランスのClothildeというアーティストが好きなのですが彼女を少し連想しました。
14位、EGO-WRAPPIN'『Dream Baby Dream』
1曲目のArab no Yukiが大好きです。からの2曲目のこれぞEGO-WRAPPIN'というCAPTUREで完全に心をつかまれてしまいました。毎回新譜を全部チェックするほど熱心なファンではないけれどデビューからずっと聴いていて、いまだに新鮮な音楽を聴かせてくれるEGO-WRAPPIN'すごい。
13位、AURORA 『A Different Kind of Human (Step 2)』
ノルウェー出身のアーティスト。今年1月にyoutubeでライブ映像みて知った。ジブリとか少年ジャンプの主人公のような圧倒的な主役感のあるオーラ!!表現力がすごい。全身で歌っている。
12位、ROTH BART BARON『けものたちの名前』
ファルセットの綺麗な歌声が好きです。アレンジも凝っていてライブってどんな感じでやっているのかとてもきになる。それだけで十分素晴らしいのに、日本語の歌詞がこれまたびしばし刺さってくる。こりゃすごいわ。
11位、ブリタニー・ハワード『Jaime』
この人はもう声というか存在がブルース。かっこいいなあ。Auroraは絞り出すように全身を使って歌っていてそれがとても魅力的なのだけれどBrittanyの場合は全身から音楽が自然とこぼれ出ているような印象。
10位、思い出野郎Aチーム『Share the Light』
今作も前回から相変わらずダンスホールのことばかり歌っていて最高です。大好きです。
9位、春野『CULT - EP』
何者なのかよくわからないけど好きでよく聴きました。シティポップとインディR&Bの間。うますぎないシンプルな歌が逆に曲に空白を与えていて新鮮に聴こえる。
↑の曲のサビがホントに良い。なんというか単純に良い。はい。
8位、Helgi Jonsson『Intelligentle』
アイスランドのマルチ・インストゥルメンタリスト。ヨンシーを彷彿とさせるファルセットがとても心地よい。美しくもどこか寂しさのあるメロディはまさにアイスランドのアーティストだなぁと感じる。https://youtu.be/iNqLmXn6krs
こーいう雰囲気って真似しようと思ってできるもんじゃないんだろうなあ。でも真似したくなってしまう。ホントに綺麗な音楽。
7位、Tunng『This Is Tunng…Magpie Bites and Other Cuts (Bonus Disc)』
UKのフォークトロニカバンド。2004年から2018年までのレア音源を集めた作品集。このバンドはアニコレにハマり出した2005年頃にフリーフォークの括りで聴いていた。あまり話題にしている人みないけどかなり良いです。
アコギやシンセの細かいフレーズを波形編集で切り貼りしたりループさせたりした作りになっていて、でもちゃんと歌もあっておもしろいバランス。実際そうやって作っているかはわからない。けどエレクトロニカを通過した人の作るフォークという音。それがとても好みです。
6位、Liss『Second - EP』
デンマークのバンド。3年前のデビューEPで知って新曲を楽しみにしていました。待ちすぎて期待値が上がってしまい初めは物足りなく感じましたがじわじわ馴染んできてやはり良いバンドだと思います。この音楽性を4人組のバンドでやっているのが尊いと思います。声がよいしオーラもあります。トラックのセンスもとてもよい!!
5位、Tempalay『21世紀より愛をこめて』
「どうしよう」や「そなちね」などずぶずぶとTempalayのサイケ世界へはまっていく感覚が心地よいです。Ryoto oharaの書く詞とボーカルが音楽ととてもマッチしていてカッコいいです。
「どうしよう」ライブでの再現率が高いのもすごい。難しそうなのに。演奏でもコーラスでも正式メンバーになったAAAMYYYがものすごく活躍している。
4位、THE NOVEMBERS『ANGELS』
度肝抜かれました。マジカッコ良かった。THE NOVEMBERSはデビュー前のデモ音源を下北のハイラインレコードに置いている時から売れそうなバンドだなぁとみてました。自分の興味とは少し違ったのであまり聴いてこなかったですがここに来てばっちりやられました。かれこれ12、3年前の話。それだけの間バンドを続けられるってだけでも今の時代はすごいことだと思う。それを音楽性を進化させて行ってブレイクさせるって奇跡的だなと思う。
3位、カネコアヤノ『燦々』
声がとても好きです。サビとかで声を張ると急に少年のような癖のある歌い方になる所。ギターでいうと歪みのエフェクターでも踏んだかのようにガラリと声質が変わり抜けが良くなる。中毒性があってAメロとか静かめな所を聴いていてもあの声を待ってしまっている。歌詞も新鮮なラインが随所から聴こえてくるのも良いです。メロディや歌声がポップだからか、一貫してポジティブな気持ちで聴けます。
このアルバムの曲ではないけどこのライブの演奏している時の一瞬見せる険しい表情がとても好きです。https://youtu.be/2eh_mvK4mZM
2位、ya mai mo『ya mai mo』
ローファイフォークロック、アンビエント、ドローン色んな要素が詰まっている演奏をバックに脱力したボソボソしたボーカルがのっている。アルバム通して一度も声を張ららない。これが徹底されることで歌詞で表現される情景がヒヤリとした感覚で伝わってくる。この曲が特に好きです。「あの子はロシアに帰ってく」というラインが印象的です。こーいう雰囲気を宅録とかで一人でやるならまだわかるけどバンドでやろうとするのがおもしろい。
1位、Pickle Darling『Bigness』
ニュージーランドのベッドルームポップアーティスト。トイピアノやファミコンぽいシンセの音色、アコギのフレーズなど良い意味でチープな雰囲気で頑張りすぎてなくて風通しが良い。歌のメロディがとても良い。聴いていてリラックスできるし創作意欲も湧いてきます。HER SPACE HOLIDAY やi am robot and proudなんかを連想させてくれるようなセンスを感じます。サムさんの年間ベストで知ったので、ついこないだ知ったばかりなのですが、とても良かったのと今年聴いた新譜の中で自分のやりたい音楽に一番近いなと感じたので1位に選びました!