【関ジャム】 最強平成ベストソング30を個人的に作ってみた。

今日5/6に放送される「関ジャム 完全熱SHOW」のゴールデンSPの内容が
『関ジャムJ-POP史
 令和に活躍する若手アーティストが選ぶ 最強平成ソングベスト30!!』

といったテーマで今をときめく若手ミュージシャンたちに最強の平成ソングベスト30を選出してもらってランキングを作成するという企画をやるのですが、先週の日曜日の通常放送でそのSPの前哨戦となる回をオンエアで見ていてなんとなく「私も30曲選んでみたいな」と思い立ち、令和の今をときめいているアーティストでもまったくない単なる一音楽バカの私がランキング作ったらどうなるだろうとこのnoteで選んだ曲をまとめてみることにしました。そういう戯言ですがぜひお付き合いください。
個人的には自分がどういう曲に興味を持ってきたのか改めて考えるキッカケになって面白かったです。
では、よろしかったらお読みください。
ルールとして「1アーティスト1曲まで」というルールを勝手に設けてやっています。なので、ところどころ補足というかこのアーティストだったらこっちの曲でもよかったよねという脱線があります。
それでは、noteスタートです。

30.赤い公園 / Highway Cabriolet(2019)

津野米咲さんはSMAP「JOY」や モーニング娘。'16「泡沫サタデーナイト」といった最高にポップで良質な楽曲を提供する作家として素晴らしい才能を持った方だと常々思っていたのですが、本体のバンドである赤い公園に関してはなんとなくスルーしていたんですよね。
そんな感じのスタンスだったんですが、初代のボーカルが脱退して新しい二代目ボーカルに元アイドルネッサンス石野理子さんという元アイドルが加入というバンドに面白い動きがあって私が興味を持ち始めていた時期に新体制での楽曲第2弾として発表されたのがこの「Highway Cabriolet」でした。
初めて聞いた瞬間に「こんなに音数少なくしたアレンジでもこんなにポップで綺麗な曲として完成されるのか」と思わず痺れてしまいました。シンプルかつポップで美しい曲という理想系だと思います。あと、歌詞の世界観やワードチョイスも個人的にすべてがとってもツボでした。
津野さんがお亡くなりになり、赤い公園自体も解散となったわけですがもっとこの世界観の先を見たかったですね。
個人的にはもっと上の順位ですが、まず初めにご紹介する曲というのと本当に平成という時代が終わる頃に発表された曲ということでこの順位にしています。

29.タルトタタン / しょうがないマイラブ(2012)

相対性理論自体が10年代に多くのフォロワーを産んだ重要なバンドだとは思うのですが、その相対性理論から離脱した初期の中心メンバーだった真部脩一さんと西浦謙助さんによるユニットアゼル&バイジャンが楽曲を手がけたアイドルユニットタルトタタンしょうがないマイラブ」が私の中では彼らのキャリアの中でのNo.1ソングです。
相対性理論っぽさはありつつもそこに80年代のアイドル楽曲やアーバンポップ風味のアレンジもぶち込んだような曲で展開といいサビといいとにかくキュンとなる曲ですね。

28.一青窈 / 金魚すくい(2003)

一青窈と言ったら「ハナミズキ」が代表曲だと思いますし、「ハナミズキ」自体は本編のランキングでも入ってくるんだろうなと思います。
でも、個人的に衝撃を受けた曲となるとこの「金魚すくい」になります。
この曲というかトラック自体は完璧にヒップホップですよね。
それも2001年にMissy ElliottGet Ur Freak On」がリリースされた後に世界中で流行った如何に音数を絞ってトラックを構築するかという当時の流行りのトラックの作り方ですよね。
それをヒップホップという世界の人間じゃない一青窈というアーティストが和風のテイストも盛り込んでリリースしたんだから、それは衝撃を受けますよね。世間に見つかっていない凄い曲だと思います。

27.ともさかりえ / カプチーノ(1999)

椎名林檎さんは平成を代表するアーティストとして間違いなく名前が挙がる方だとは思うのですが、個人的にはあの独特な世界観に抵抗を感じるところがあったりします。多分番組本編では「丸の内サディスティック」がランクインすると思います。(関ジャムでもよく話に上がる「Just The Two Of Us」進行を若手ミュージシャンが多用する現象も「丸の内サディスティック」が今のミュージシャンに与えた大きさの1つだと私は解釈しています。※「丸の内サディスティック」は典型的な「Just The Two Of Us」進行の楽曲です。)
でも、個人的には椎名林檎さんがブレークする前にともさかりえさんに提供した「カプチーノ」が椎名林檎ワークの最高峰だと考えています。アレンジも亀田誠治さんなので完璧な椎名林檎組?によるお仕事なのですが、他者に提供する楽曲ということもあってか椎名林檎というエグみが抜けて本来のポップさだけが凝縮された楽曲だと思います。

26.MONKEY MAJIK + 吉田兄弟 / Change(2007)

例えば昭和の時代から日本のジャズの世界では和楽器奏者との融合は図られていて、尺八奏者の村岡実さんが1970年にリリースした「Bamboo」というアルバムは今では和ジャズやレア・グルーヴと言われるジャンルで傑作とされています。
このように西洋音楽と和楽器の融合というのは昔からあったのですが、では平成の世で最もカッコよかった和楽器と西洋音楽とのコラボレーションってなんだろうとなった時に私が真っ先に推すのがこの MONKEY MAJIK + 吉田兄弟Change」です。
ご存じでしょうがMONKEY MAJIKは日本で活動しながらもカナダ人兄弟2人がフロントのボーカルを務めるバンドでこの「Change」という楽曲に置いては全編英語詞で歌われておりラップも入るミクスチャーロックとなっています。そんな楽曲の中に吉田兄弟の三味線が特徴的ながらも違和感なく溶け込んで最高のハーモニーとなっています。単純に楽曲自体のクオリティも相当高いと思います。

■ 26位の脱線

MONKEY MAJIKというバンド自体個人的には相当クオリティの高いバンドと思っているので改めて聞いてもらいたいですね。特にメジャー1stアルバムの「Thank You.」は傑作です。

あと、同じ仙台を拠点に活動しているヒップホップグループGAGLEの楽曲「ソレイライ」にMONKEY MAJIKがフィーチャリングされていますがこちらも発表された当時聴きまくってました。オススメです。

25.及川光博 / バラ色の人生(1999)

及川光博さんというアーティスト自体、プリンス岡村靖幸さんにモロに影響を受けたアーティストでその時点で個人的に私の好みに合う方なのですが、特に彼の代表曲と言っていいであろう「バラ色の人生」は彼の王子というキャラクター性も相まって平成という時代に置いて最高にエンターテイメントに特化した楽曲の最高峰と言いたいくらい完成された楽曲でとにかく大好きな曲です。この最高にキラキラした煌びやかな世界観は彼にしか出せないものだと思います。MVもその煌びやかな世界観を見事に表現していて大好きです。

24.UA / 閃光(2002)

UAさんといえば世間一般的には朝本浩文さんや大沢伸一さん、藤原ヒロシさんたちが手がけた初期作品が人気あると思うのですが個人的に彼女の楽曲で1番好きなのは彼女にとって初めての作曲を手がけた楽曲であり、REI HARAKAMIさんによるアレンジが施されたこの「閃光」になります。
音数が少ないながらもアンビエントでダンサブルなトラックに彼女の素晴らしいボーカルが乗ったこの曲はただ単に踊れるだけでもなく、そしてただ感情に訴えるわけでもないとても多様性を秘めた曲です。
UAさんとREI HARAKAMIさんという才能が混じり合うことでしか生まれ得なかったであろう傑作だと思います。

23.フィロソフィーのダンス / アイム・アフター・タイム(2016)

最初に聞いた時に「インディーズのアイドルがこんなにカッコイイ洗練された楽曲をやる時代なんだ」と驚いたことは今でも忘れません。それからは一時期この楽曲だけを鬼リピートしてた時期があるくらいに好きな楽曲です。
楽曲に定評のあるフィロソフィーのダンスの楽曲の中でも、とりわけ洗練されてカッコイイ楽曲だと思います。作曲者の宮野弦士さんが影響を公言しているChicMy Forbidden Lover」を楽曲の下敷きにしながらもここまで現代的なアイドルの楽曲に仕上げているそのセンスに脱帽してしまいます。

■ 23位の脱線

フィロソフィーのダンスがメジャーデビューにすることに伴い、インディーズ時代のグループの楽曲面を支えた宮野弦士さんとヤマモトショウさんはフィロソフィーのダンスの制作陣から離れたわけですが、そのお二人が最後に提供した楽曲「シスター」も傑作だと思いますので紹介しておきたいと思います。

22.鈴木真海子 / Contact - TOSHIKI HAYASHI (%C) remix (2017)

リリースから5年を経ても人気がまったく衰えないChelmico鈴木真海子さんの初ソロ作品「Deep Green」。その人気アルバムの収録曲の中でも珠玉の名曲と言えるのがこの「Contact - TOSHIKI HAYASHI (%C) remix」です。TOSHIKI HAYASHI (%C)さんにとっても出世作となった作品だと思います。ChelmicoやCreepy Nuts辺りから不良感がないヒップホップをやる人が若い世代に増え始めたと思うのですが、そんなアーティストたちが残した作品の中でも群を抜いてクオリティの楽曲であり人気が高いのも頷けます。
TOSHIKI HAYASHI (%C)さんのメロウで叙情的なトラックに鈴木真海子さんの素晴らしい声が混ざり合う最高の楽曲だと思います。

■ 22位の脱線

同じ「Deep Green」に収録されたTOSHIKI HAYASHI (%C)さんのもう1つのプロデュース曲「Blue」も同様に傑作なのでそちらも紹介しておきたいと思います。

21.RIP SLYME / 黄昏サラウンド(2004)

上の鈴木真海子さんのような最近の不良感の薄い若手ヒップホップアーティストにRIP SLYMEが与えた影響って凄い大きいと思っていて、そこはやっぱりメジャーという音楽シーンでヒップホップを広めたという彼らの功績ですよね。
そんなRIP SLYMEで代表曲と言ったらやっぱり「楽園ベイビー」になるとは思うのですが、私としては彼らのメロウで憂いのある曲が好きでその中でもこの「黄昏サラウンド」が最高に好きです。
とにかくこの曲はトラックが素晴らしいと思うんですよね。
左右で別のアコギのループを絡ませながら、中位でドラムやコンガ、マラカス、ベース、エレピを抜き差ししてまとめられたトラックのつくりが本当に素晴らしいですね。こういうトラックありそうでなかなか聞かない気がします。

20.SEKAI NO OWARI / RPG(2013)

割と厨二病を引きずって生きてきている人間なので、SEKAI NO OWARIみたいな世界観って同族嫌悪みたいな受け付けないなと思ってたんですが、ある日突然SEKAI NO OWARIへの考えが変わりまして、「この世界観ってプログレじゃないか」ってなったんですよ。そこからは今のメジャーシーンでなぜかプログレの世界観を打ち出して、しかも売れてるおかしな人たちって認識で見るようになって一気に好きになりました。
あとは、ボーカルのFukaseさんが「今時、まだギター使ってんの?」って発言して問題になったのも面白かったですね。わざわざ言う必要はないですけど真理を突いた発言だったと思います。そのあとのシングルとかでTVに出演した時もギターの人が大太鼓を叩くだけというパート割りだったりしていろいろと面白いなと思って見てました。

19.くるり / HOW TO GO(2004)

よく2ちゃんでネタにされていた「くるりナンバガスーパーガール」と呼ばれるバンド群がデビューしたのがちょうど高校入った頃辺りでモロに影響を受けたタイプなのですが、私はその中でもくるりが大好きでした。
というわけで青春時代に聴きまくったくるりからも一曲選出するわけですが、私の中でくるりの推し曲となるとこの「HOW TO GO」になります。
この「HOW TO GO」という曲、BPMが大体80くらいとロックバンドの曲としてはありえないくらいBPM(ちなみにBPMは曲のテンポの速さを表す単位?です)が遅いんですよね。80BPMとなるとロックに比べ比較的BPMが遅いヒップホップでも割と遅めのBPMって感じですからね。もうバラードとかそれくらいのテンポ感の曲なのにしっかりロックとして成立させていてさらにかっこいい。凄いなこのバンドと唸った曲ですね。
えっ、曲がモロに Red House PaintersBetween Days」じゃないかって?

作者の岸田繁さんがモロに引用しているってぶっちゃけているので見逃してあげてください。

18.BRADIO / Overnight Superstar(2014)

確か日本テレビの深夜の通販番組のテーマソングに使われていたのがこの曲とBRADIOを知ったキッカケでしたね。
こんなアーバンなファンクをやるバンドがいるんだと驚いたものです。
Bradioは今でも活動していますが、個人的にはこの頃のアーバンで大人っぽい路線が1番好きでした。

■ 18位の脱線

BRADIOはもう1曲「Chocolate Flavor」もどうしてもオススメしたい曲なのよろしければこちらも聞いてください。

17.cero / Yellow Magus(2013)

一時期まったく最新の邦楽とかを聴かずに昔の世界中の音楽を掘りまくるという日々を送っていたのですが、そこから最近の邦楽もしっかりチェックしないといけないなと思い直すキッカケになったのが、ceroだったり、星野源だったり、suchmosだったりと自分の好みの領域であるブラック・ミュージックに迫るアプローチをするアーティストが多く現れてきたことでした。
特にceroObscure Ride」というアルバムはある意味その時代を代表する金字塔的なアルバムになったと思うのですが、そのアルバムの中でも私が1番好きな楽曲がこの「Yellow Magus」です。
個人的に歌詞、曲、アレンジすべてにおいて比の打ちどころのない楽曲だと思っています。ただただ気持ちよく慣れる名曲です。
MVもかっこいいです。

16.Boredoms / Super Go!!!!!(1998)

これは音源ももちろんありますけど、この1999年のフジロックでの演奏をビデオテープが擦り切れるほど見まくってそして騒いで親にうるさいと怒られたという感じですね。
Boredomsというバンドは今でもカルト的な人気のあるバンドだと思うんですが、特にこの時期のドラム+パーカッションが3人いて人力でトランスミュージックをやるというバンドスタイルが衝撃的すぎて聴きまくってました。
まぁ、改めて今見てもこのライブはカッコ良すぎるし血湧き肉躍るといった感じで踊り狂いたくなりますね。

15.スチャダラパー feat. ロボ宙 / Let It Flow Again(2004)

スチャダラパーも世間的に名盤とされているのは「5th Wheel 2 The Coach」辺りだと思うんですけど、個人的にはそれより後の時代の方がトラックもリリックもより洗練された感じがして好きなんですよね。
特に今回選曲している「Let It Flow Again」が収録されている「The 9th Sense」が1番好きなアルバムです。
そんなアルバムの中でも珠玉の名曲だと思っているのがこの「Let It Flow Again」です。
この洗練されていてかつとても耳心地のいいトラックはスチャダラパーのトラックの中でも最高のトラックの1つだと思います。

14.S.L.A.C.K. / Hot Cake

今や兄のPUNPEEさんが世間的な知名度を得ましたが、先にヒップホップ界隈に衝撃を与えたのは弟のS.L.A.C.K.(現5LACK)さんのこの曲でしょう。
とても緩く心地良いトラックに乗るS.L.A.C.K.の特徴的なラップとリリック。
身体にスーッと染み渡っていく最高の曲ですね。
この曲を聴くと「適当」って言葉が大好きになります。

13.TOKIO / リリック(2013)

ただただひたすらに良い曲。
こんな感動的な曲を作詞・作曲・編曲しているのがボーカルの長瀬智也さんなことに驚きます。
TOKIOがアイドルという枠組みを超えてしまった曲だと思います。
AメロがFoo Fightersのとある曲のまんまという話はご愛嬌ということで。

12.ROSSO / シャロン(2005)

中学、高校の頃にthee michelle gun elephantにかなり影響を受けた人間で解散ライブにも行ったほどのファンではあったのですが、じゃあ未だに聴くかと言われるとまったく聴かないんですよね。特に後期のどんどん音がヘヴィーになっていった時期は今の自分には聴くのがキツかったりします。
そんなミッシェルの後期にボーカルのチバユウスケさんが初めた別バンドがこのROSSOなわけですが、そのROSSOの初めてリリースした曲がこの「シャロン」です。この曲だけは未だにふと聴きたくなって何回もリピートしてしまいます。
とてもシンプルでストレートなロックンロールですけど、ポップさもあってかつ憂いや儚さも感じるとてもキレイな楽曲で永遠に飽きることがないんだろうなと思っています。

11.安室奈美恵 / Can't Sleep, Can't Eat, I'm Sick(2006)

先週の日曜日の今回の関ジャムのゴールデンスペシャルの前哨戦の放送で出演されていた向井太一さんが「自分の世代にとっての安室奈美恵さんは小室プロデュース期の安室さんではなく、R&B期の安室さんの印象」というような発言をしていて同意しか覚えませんでした。
私は向井さんより年齢も上だし小室プロデュース時代の安室さんもどっぷり知っている世代の人間ではあるのですが、安室さんが本当に凄かったのって小室プロデュースを離れて、Suite Chicを挟んでのR&B路線に移行してからだと思うんですよね。
そんなR&B時代の中でも個人的に1番好きな楽曲がこの「Can't Sleep, Can't Eat, I'm Sick」ですね。
R&B期の安室さんの楽曲の中でも1番のアゲ曲って認識ですね。当時レコードしか買わないような人間だったのですが、レコードでリリースされないので思わずCDを買ってしまった記憶があります。
AVEXさん、最近TRFとかglobeとかHITOMIさんの楽曲をアナログ化してますけど、是非この頃の安室さんのカタログをまとめてアナログにして欲しいですね。

10.スピッツ / 運命の人(1997)

スピッツって音楽バカの人たちの中でもかなり人気が高いというか、音楽バカの人たちほどさらにスピッツ好きって人が多くいる印象です。
それで人それぞれにスピッツのNo.1ソングはあると思うのですが、私としてはこの「運命の人」がNo.1ソングです。
今回の関ジャムのゴールデンSPの前哨戦のオンエアでもハラミちゃんが「運命の人」を5位に選出していて気が合うなと思いました。

9.たま / さよなら人類(1990)

子供の頃に1番好きだった曲ってなんだろうと考えた時に真っ先に思い浮かんだ曲がこのたまさよなら人類」でした。
子供の頃は石川浩司さんの「着いたー」というフレーズが好きだったなと記憶しています。
時は経過し大学生になってたま好きの友人に出会いそこからたまというバンドの凄さを改めて知るのですが、そこで「さよなら人類」という曲の素晴らしさも改めて知りましたね。歌詞の世界観もそうですし、後期の頃のビートルズを思い起こさせるアレンジ(作者でこの曲でメインボーカルを務めている柳原陽一郎さんがビートルズフリークだそうです)といい、完成度が高過ぎますよね。

8.私立恵比寿中学 / 感情電車(2017)

私がずっとファンをしているアイドルグループ私立恵比寿中学(通称エビ中)の代表曲で私のファイバリットの1曲でもあります。
メンバーに不幸があった後に発表された楽曲なのでファンとしては様々な感情がある曲なのですが、とにかく訴えたいことは単純に曲として素晴らしいって事ですね。贔屓目はもちろんありますが、ここ10年くらいの全アイドルの楽曲の中でもベストの1曲だと思います。個人的には曲のアクセントに使われているさまざま楽器の音の使い方がとても計算されていて素晴らしいと思っています。
見た事ない人はぜひこの機会にMVを見てください。

7.BUDDHA BRAND / 人間発電所(1995)

リリースから四半世紀経ってもまったく色褪せない日本語ヒップホップのクラシック中のクラシック。もうそれ以上の説明は必要ない気がします。
今でもたまに1日中「人間発電所」だけ鬼リピートする日があったりします。
もう体に染み込んでますね。
最近だとケンタッキーのCMでイントロが使用されていて驚きましたね。

6.宇多田ヒカル / Traveling(2001)

10位に入れたスピッツと一緒で宇多田ヒカルさんも間違いなくランキングに入るアーティストですよね。
という事で、私にとっての宇多田さんのNo.1ソングはこの「Traveling」ですね。
1stアルバムの「First Love」と2ndアルバムの「Distance」ってあくまでR&Bのノリが強かったと思うんですけど、この曲から一気にジャンルレス化が進んで行ってなんかこの人どんどん化け物になっていくんだなと思った記憶があります。そんな宇多田ヒカルが宇多田ヒカルというジャンルを確立した曲として個人的な衝撃はNo.1だった曲という感じです。

5.SMAP / FLY(1999)

SMAPって「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「世界に1つだけの花」で出来てしまったイメージが強くなり過ぎて損してるよなと思います。
90年代の売れ始めた頃のSMAPの曲ってかなりアーティスト受けがよくて音楽雑誌でも特集されたり、90年代の人気アーティストがSMAPの曲って良いよねと公言したり(ピチカート・ファイブ小西康陽さんとか絶賛してた記憶があります)、そういう尖った路線だったと思うんですよね。
ただ「世界に1つだけの花」があまりにも売れ過ぎてしまったが故にそれ以降はその尖りが無くなって曲自体も面白くなくなっていった印象があります。(解散前の頃の「Joy」とか「Mistake!」辺りの曲は90年代のSMAPを思い起こさせる曲調に戻ってきてただけに音楽的にも解散は惜しかったなと思います)
そんな90年代のSMAPの楽曲群が私も大好きなのですが、とりわけ好きな曲がこの「Fly」です。こんなファンキーでクールでR&Bテイスト溢れる歌謡曲他にないと思います。
SMAPの中でも私みたいなブラック・ミュージック好きな人たちからはこの「Fly」をフェイバリット曲に挙げる人が多い印象あります。実際にCat Boysというクラブを中心に活動しているバンドが2016年に「Fly」のカバーをアナログ盤でリリースしていたりもします。このカバーもかっこいいのでぜひ。

4.BOO feat. MURO / Smile In Your Face(2002)

今や海外のヒップホップ・アーティストも日本のシティ・ポップと称される70年代後半から80年代の音楽をサンプリングして曲を作る時代になりましたが、ある意味そのシティ・ポップをサンプリングして作られた最初期の楽曲の1つがこの BOO feat. MUROSmile In Your Face」です。
元ネタとなった楽曲は山下達郎さんの「Sparkle」。山下達郎さんの楽曲の中でもとりわけ海外での人気が高くなった楽曲ですね。
もちろん元ネタの楽曲も素晴らしいのですが、それをサンプリングして作られたこの「Smile In Your Face」自体も負けず劣らずの素晴らしい楽曲です。これ以上のラブソングはないと個人的には思っています。

3.Perfume / チョコレイト・ディスコ(2007)

最初にこの曲を知ったのは地上波で深夜にやっている色んなまだ売れていないアーティストのMVを流す番組だったと思います。(天気予報とセットになっているヤツですね。今でもやっているのか知りませんが。)
見た瞬間に「なんだこの曲は」と衝撃が走ったのを覚えています。
そして、この曲の時点でなんかとんでもない曲をリリースしているアイドルがいるぞと話題になり始めていたという記憶です。
実際、当時あった「Remix」というクラブ系の雑誌でも取り上げられ、100枚限定で「チョコレイト・ディスコ」の非売品のアナログ盤をプレゼントという企画も実施されたほどでした。(私も応募しましたが当選しませんでした)
Perfumeとしては、次のシングル「ポリリズム」が一般的なブレーク作品として認知されているかと思いますが、「チョコレイト・ディスコ」という曲が無ければPerfumeがここまで大きな存在になっていることはなかっただろうなと思います。

2.SAKEROCK / SAYONARA(2015)

今や日本の音楽界を牽引する存在になったと言ってもいい星野源さんですがもちろん彼のソロ作品も素晴らしい曲が多いのですが、彼が所属していたバンドSAKEROCKを解散させるにあたって最後に集大成として作成されたアルバム「SAYONARA」のタイトル曲であるこの曲に勝る曲はないかなというのが個人的な思いです。
インストバンドらしく演奏とコーラスだけで歌詞がないこの曲ですが、歌詞などなくてもタイトルである「SAYONARA」を完璧に表現している見事な曲だと思います。

1.小沢健二 / 麝香(2002)

小沢健二さんならアルバムで言えば「Life」が1番人気のある作品で番組本編でも「ラヴリー」辺りがランキングで入ってくる可能性あると思うんですが、個人的には小沢さんがアメリカに在住時に作成した「Eclectic」が彼のアルバムの中では1番好きですし、その中でもこの「麝香」が特別に好きです。2010年に小沢さんが最初の復活をしてツアーした時のセットリストにも「麝香」が入っていて初めて生で聴けて大感動したのも良い思い出です。
「Eclectic」というアルバム自体が2010年代後半になってCeroや星野源さんが売れ始めたのをきっかけにD'AngeloVoodoo」というこの20年の世界の音楽史に影響を与え続けた大傑作アルバムを小沢健二さんが解釈して作り上げられた早過ぎた傑作アルバムとして再評価が急速に進みましたが、そんな話を抜きにしても「麝香」という曲はただただ素晴らしい楽曲だと思います。

最後に

10位のスピッツからの上位は割と順位づけも意識しながらランキングしましたが、30位から11位は順不同といった感じです。
ただの音楽バカの中年による最強平成ソングベスト30いかがでしたでしょうか。
楽しんでいただけましたら幸いです。
個人的にはヒップホップが6曲も入っていてオレってこんなヒップホップ好きだったんだなと改めてなりました。

あと、基本はオフィシャルが上げている動画をリンクで追加していますが一部アンオフィシャルな動画をリンクに追加しています。
申し訳ありません。

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