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頚性神経筋症候群など、首の緊張に蒸しタオル法

日替わりで、身体のいろんなところに蒸しタオルを当ててみました。

頭、目、首、手、腰、足という風に。

どこに当てても気持ちは良いです。

でもとくに感覚がちがうのは「首」でしょうか。

首は脳の一部、というくらいです。

ストレスに弱く、マッサージでうかつに首を触ると、逆に緊張してしまうこともあります。

首の筋肉をゆるめるというのは、むつかしいことだと思います。

首は健康のピラミッドの頂点にあって、内臓とかいろんな諸要素が整って初めてゆるむ、

と慎重を期して言うひともいるくらいです。

蒸しタオルの温熱刺激は、首の緊張を和らげるのに効果的に思えました。

蒸しタオル法とは、以前に書いた通り。

蒸しタオル法というのは、濡らしたタオルをレンチンして、身体を温める健康法です。
整体師の井本邦昭さんが提唱しております。

たんに身体を温める健康法というわけではないです。
あえて「すぐ冷める」蒸しタオルを使うことで、身体の体温調節機能を刺激します。
長時間ずっと熱いままのカイロとかでは不都合なわけです。
エアコンつけっぱにしてると身体に悪い理論、と同じですね。
人間には自分でバランスを取る力があって、冷やしっぱなしでも、温めっぱなしでもそれは使われません。
また、筋肉をゆるめるという観点でいっても、
ダラダラと弛緩させるより、短時間で緊張と弛緩のメリハリをつけたほうが、筋肉はゆるむといいます。
蒸しタオルは5分くらいで自然に冷めて(ぬるくなって)いきます。
その冷めてくことが重要と井本邦昭さんはいいます。

蒸しタオルでアツアツ→ぬるくなってくる、を数回くりかえすことで効果が出ます。
くりかえすのは3~5回くらいです。
温めるというより、刺激を入れる感じです。
また、一度に身体のいろんな箇所に蒸しタオルを当てまくるのはダメ、ともいいます。
身体が冷えてる状態で、1ヶ所だけ温めると、そこに熱が集まって効果が出るそうです。
だから、入浴後で全身がポカポカしてても、蒸しタオルの意味ないです。
「蒸しタオルを一度に当てていいのは1ヶ所、連続で2~3ヶ所まで」と井本邦昭さんはいってます。
身体のいたるところをポカポカにしたらいいわけではないです。

タオルはふつうの手を拭くようなタオルを、適当にたたんで使います。
ぬるくなるのが早すぎると感じたら、大きめのものを。
ぬるくなるのが遅すぎると感じたら、小さめのものを使います。
水で濡らして、水が垂れない程度にしぼります。
水分あったほうが熱が伝わりやすいので、カラッカラにしぼることはないです。
それをレンチンしてアツアツにします。
最初アツアツじゃないと効果出ないそうですが火傷しないように気をつけます。

首の筋肉の緊張といったら、首こり病、「頚性神経筋症候群」が有名です。

首の緊張がひどくなると、鬱になったり、しんどい全身症状が起こるといいます。

そういう首のお悩みをもつひとは、当然、首を温めたことはあるでしょう。

でも「温めっぱなしではなく、短時間でぬるくなることが大事」という発想はなかったのでは。

あんまり温めっぱなしだと、お風呂につかりすぎたみたいに、のぼせた感じになることもあります。

それでは逆にストレスになったり、疲れちゃったりするかもしれません。

首は繊細なので、とくに。

蒸しタオル法の場合は「物足りないくらいで止めとく」と言います。

蒸しタオル法は濡れたタオルをそのまま使いますので、

何回も温めなおすのもそうですが、

うっかりすると、まわりが湿っちゃったりして、普通にメンドウです。
 
でも、その「濡れる」というのが大事なのだと思います。

濡れてるから最初、すごく熱が伝導します。

そのうち、冷めてくると、汗をかいた後のように熱が奪われてスーッと冷えます。

ヒーターみたいのを当てて、身体から離しても、そういう冷え方はしません。


首の動きをあやつる筋肉群

さまざまな筋肉に囲まれ、重い頭を支えているのが頚椎です。頚椎のまわりの筋肉には「僧帽筋」「頭板状筋」「頭半棘筋」「胸鎖乳突筋」などがあります。
以上4つの筋肉のほかにも、小さいながらも重要な筋肉がいくつもあります。(後頭下筋群のこと。)
これらの首の筋肉のこりがひどくなると、自律神経に影響し、副交感神経の働きが低下すると考えています。
(東京脳神経センターHPより)

頭半棘筋の起始停止走行


後頭骨を温めるのもおすすめ。


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