東京→大阪キャノンボール24時間5分29秒〜実走編〜
前回の振り返り
・実力は無いから事前の計画部を他人より詰める
・ルート暗記は当然、補給のタイミングと内容を事前に決定、ペース計画は適当
・走力は分からないから、あとは出たとこ勝負
→その前提でギリギリ達成あるのでは?
前
2日前から前日に寝るまで
キャノボでは最低でも24時間ぶっ続けで活動する以上、眠気対策が必要です。最低2日前から寝溜めしておくのが良いんじゃないでしょうか。私の経験上削った分の睡眠を2, 3日後に請求されることもあるので前日に留まらず2日前から寝る。どうせ前日は緊張で8時間寝るなんて無理だし。
キャノボに限らず遠出する時は多くの場合どういう訳か睡眠4時間とかで臨んでいるので、今回ばかりは絶対に寝る!ということで薬局へ。普段薬には頼らないのですが今回は本当に寝たかったので頼らせてもらいます。
睡眠導入剤ではなく睡眠改善薬なら処方箋なしで買えるらしく、ドリエルという薬を求めに行ったが置いていなかった。代わりにこんな薬を↓
10/11 21:30就寝
22:00......
23:00......
10/12 0:00......
眠れない
99.9%眠れるASMR?頼もしいじゃん。
0.1%の側になってしまった。
いやキャノボに挑戦するの凄い不安なんですよ。やるからにはX(Twitter)で宣言と位置共有はしたいのだけど、もし善波峠で達成ペース割って冷たい目で見られたら?とか考えてしまった。(これは自分の走行経験不足に伴う自信の欠如に責がある。)
遂に自分が憧れの舞台に立つんだという高揚感と叩かれたらどうしようという不安感でいつもより寝にくかったんじゃないかな。仕方ないので「戦略的に」今日寝ることは諦めて明日いっぱい寝ようと決めました(もちろん良くないです)。睡眠の借金は必ず取り立てられます。
1度走ったので次走る時は高揚感と不安感は少しだけ小さくなるでしょう。
宣言ツイート
10/12 19:45 就寝(パンセダン再び)
〜東京日本橋0.0km
10/13 3:30 起床
動画撮ったのだけど、手が尋常じゃないぐらい震える。寒さで震えるとかいうレベルじゃない。
緊張です。自分があの舞台に立つの......?
経験不足がこんな形で表れるんだね。今回結果自体はそこまで悪いものではなかったけれど、ある程度自信が持てるように普段からキャノボを意識した練習とかしといた方が良いんじゃないかな。
・他の登場人物
勝手に登場させますが、この日のキャノボ挑戦者はAM5:00の私以外にAM4:44のkatsuaki(@ssskatsuaki)さん、AM5:35のkatsumi(@oYRaDqlqxqaMLqv)さんがいらっしゃいました。katsuakiさんは道中何度か出会うことになります。今回お二人とも24時間を切ってキャノボを達成されました🎉
前記事で書き忘れたのでこの場で書きます。
・鍵の話
自転車の鍵を持って行くかは直前まで悩みました。コンビニ休憩で盗られたなんてことになると笑い事じゃない。結局、700gある鍵は持って行かずコンビニ休憩ではドアに近い位置に停めてなるべく早く用事を済ませることとしました。他の挑戦者様方がどうされているのか気になります。
・重量
人間+服64.60kg
リュック2.60kg
バイク+アタッチメント12.15kg
・個人的にやっていること
旅行中もそうなのですが携帯のパスワードを切っています。キャノボも旅行の一種ですが、一部の旅行中は野生動物並に神経を尖らせており忘れ物など絶対にしない自信があるからです。キャノボ中のメリットとしては携帯の起動時間短縮に伴うスマホ注視時間短縮及びカメラ起動時間短縮。デメリットはおそらく何らかの決済手段がデバイスのポリシー違反やらで使えなくなること。パスワードを切るのはやめといた方が良いでしょう。
某チェーン店で牛丼を食べて日本橋に到着。少し前に大阪発の挑戦者が到着したようで数人の人が居ました。事前に作成した時間計画とブラックサンダー補給タイミングを分かりやすくするために少し待機してAM5:00丁度にスタート。
今回の結果はこのグラフが全て
赤線は達成ラインで青線が実走行結果。赤線と青線の時間軸方向偏差は時間的貯金、距離軸方向偏差は距離的貯金を表します。青線は赤線より常に左上にあれば良いということです。
(以下、画像に書き込むのが分かりやすいので手が空いたらやります。)
・都内はグロスが上がらず1時間半後からスピードに乗れている
・4時間半の地点から傾きが変わっているのは御殿場最高地点からの下りのため
・6時間半の横這いは由比駅での水浴び休憩+自販機ストップ
・8時間半の横這いは六合での予定された休憩
・9時間半は胃腸と眠気でやられて金谷峠後の予定外の休憩
・13時間半は豊川での予定された休憩、ここまで達成ペースより速い速度でグロスを積めている
・16時間は名古屋での予定外の休憩
・R23結構スピード出していたつもりだけどグロスは達成ペースと変わらず(疲労か)
・18時間半の関で潰れて伊賀上りで貯金をほぼ無くし下りで少し回復したが、そこからはもうめちゃくちゃ
日本橋0.0〜御殿場104.5km
★チェックポイント
善波峠64km
最高地点後すぐ、御殿場のコンビニ104.5km
普段サイコンに30km/hなんて速度はあまり見ないのですが、出さないと24時間は間に合いません。そこまで足への負荷は高くなかったはず。皇居横の国会前交差点を左折して六本木通りに入ったけれど信号の多いこと!多分都内でも信号の多い道と少ない道があると思うのでルートはまだ詰められると思う。今回は最短を取って六本木通りだけど誰かがくそ道と言っていたし、渋谷までR246に乗った方が良かったかもしれない。都内なので全然スピードが出ませんが、誰かの記事で読んだ「24時間あれば良い時も悪い時もある」という言葉を思い出して、急ぎつつも焦ることはありませんでした。メンタル管理も大事。
ブラックサンダー時報はAM5:30から既に始まっています。試走した結果走りながら食べるのが危なかったので信号停止で開封して食べ、ゴミは背中のポケットに纏める。
R246の注意点は2点。1点目は当然の事ですが自転車通行禁止が多いので道を予習するべき。乗れる陸橋は信号回避で乗っていくし、慣れているので下鶴間TNも通ります。もう1点はよく知られている通りアップダウンが多いので上りはしっかりパワーを掛けて下りは速度を稼ぐこと。私は上りでメンタルが弱くなるので、善波峠など何kmの坂で何mUPなのかを覚えておけばどこまで頑張れば良いかが分かるのでダレることなく走れるんじゃないかと思います。ああ、高めのサイコンならその機能付いてますよね。
善波峠64kmでグロス24は超えていたと思う。
AM5:00というキリの良い時間に出発しているので現在のグロス速度等が暗算で計算出来たのが良かった。
ヤビツのコンビニ〜御殿場はかなり前に1度走ったのみで道を知らないも同然でした。どこから上りが始まるのか把握しておいた方がメンタル管理的に絶対良いです。秦野を過ぎてから駿河小山でK394へ入るまでの約25kmは渋滞していたので注意してすり抜けます。後半疲れが溜まってくるとすり抜けでミスを起こしかねないので注意しましょう(特に浜名湖〜名古屋)。
山北の辺りで後ろから自転車に抜かれました。凄くケイデンスが高くて急いでいるようだったので、これは絶対キャノボだろうと直感しました。これがkatsuakiさんとの遭遇1回目。キャノボは単独走行をせねばならないので、自分のためにも相手のためにも意識的に距離を開けます。まあ速くて着いて行けなかったし私は私のペースでチンタラ走ります。
御殿場のコンビニ104.5km AM9:22
上り基調でグロス23.90km/hは悪くない。ここから下りと追い風で稼げるはず。水分補給の必要があるので、100kmに一回のコンビニなり自販機なりでの停止は無くせないと思う。飲み物は基本ポカリ、コンビニの種類によって900mlだったり1.5Lだったり売っているものが異なるので注意。普段は500ml2本をボトルケージに挿してコンビニでは1.5Lを購入し500mlはその場で飲むという感じだけど、急いでいるので900mlと500mlを買うことで移し替えの回数を2回から1回に減らしました。
何とか停止時間を5分に留めてすぐ出発。
100kmを過ぎたためブラックサンダー負債、ようかん負債、エネもち負債、アミノバイタル赤負債が溜まっており信号停止で食べて行きます。エネもちをこの時初めて食べたのですが、口が乾いていてもいなくても単純に食べ心地が悪い。結局4本携行して食べたのは1本でした。こういう所で頑張って食べていればなぁというのが今回の反省点の一つ。本当に口が渇くのでブラックサンダーもようかんもポカリで流し込んでいました。辛かった。口が渇くならポカリを増やせば良いのでは?とも思うけれど、むしろ水分を摂り過ぎてしんどくなった経験もあるので難しいところ。
御殿場104.5〜六合205.2km
★チェックポイント
由比駅158km
宇津ノ谷峠189km
ここから四日市までは全く走ったことのない区間ですが、だからどうってことはないと思う。スピードに乗れそうなら維持するだけ。K394とR246を駆使して沼津BPへ。沼津BPでは爆風だと思っていたのですが30km/hぐらいしか出ないし、信号が思ったより多かったです。あと暑い。吉原駅付近のショートカットをクリアして由比駅へ。ちょっと暑過ぎたのと足が疲れてきた。貯金も54分あり、由比駅手前の公園に蛇口と自販機を視認したので一旦停止。
夏でもいつも黒の長袖インナーを下に着ているのですが暑いので蛍光半袖を直に着ることにしました。初めてこの着方したぞ......。ポカリの消費速度が速かったので180円でアクエリアス補給。由比駅手前のところにはゴミ箱もあるので結構都合が良い。
5分使って貯金は49分。
太平洋自転車道区間横の富士由比BP、実は自転車通行可の場所があるので早々に柵の切れ目から車道に出て速度を出す。交通量が結構少なかったし、深夜の国道2号より全然安全。ここに限りませんが偶に後ろを見たり、信号停止でドライバーが「あいつ(自転車)がこっち(車)に気付いているな」と認識するようにさりげなく仕向けています。先頭にいる左折車の横に出る時も明らかにすぐ走り抜けそうな雰囲気を出したり、やり過ぎない程度にチラ見したり(大抵一度だけ)。
静清BPでは前記事で書いた通りルートミスが1回約1分〜ロス。ここは実走しておいた方が良いと思います。
そう言えばキャノボ直前の自転車走行に関しては、1週間前に富士スバルラインをTTしたのみ。
200km近く走って筋肉痛はないけれど足の疲労は溜まっており、なんか足がムズムズする。
宇津ノ谷峠も当然初なのでどんな坂が出てくるのかビクビクしていましたが最高標高も小さく無いようなものでした。(トンネルに抵抗が無いので1km程のトンネル利用です。笹子トンネルや日足トンネルに比べれば全然マシ。)
8時間半 六合のコンビニ到着
疲労蓄積と念を入れた補給のため少し長めに13分の休憩を取りました。
ここまでは計画通り。
ここから全部崩れた。
「ブラックサンダーもようかんも飽きて苦痛でしかない。ごめん食いたくない。」
ここで食べなかったのが失敗の一因だと分かったから今度はもう少し本数食べられる。あともっと終盤で気付いたのだけどヨーグルトやクーリッシュのように他の食べやすい食品で少しでも代替するべき。ブラックサンダー48本はやめとけ......。
食べやすいウイダーを予定の1本から3本に増やし、プラシボでも何でも良いのでリポDを1本。
六合205.2〜豊川307.8km
★チェックポイント
金谷峠215km
天竜川252.4km
豊橋296.7km
結果から言うとこの後殆どウイダーのようなものしか食べませんでした。
脚は回復したもののこの辺りから胸が苦しくなってきました。記憶がないのですがウイダーを六合で3本飲んだのならその時点で胃腸の苦しみを抱えていたのか?金谷峠の上りはそこまで露骨にスピードを落とさなかったはず。
金谷峠のピークを過ぎてダウンヒルが始まりましたが、暫く進むとなぜか上りが始まりちょっと心が折れてしまった。丁度荷物の重さによる肩の痛みを発症していたのでモバイルバッテリーをトップチューブに移し替えました。(これだけで改善)
そこで後ろから見覚えのあるサイクリスト、2回目のkatsuakiさんとの遭遇です。日本橋〜山北といい、いつ抜いたんだろう。
更に下る中で眠気が発生したのでこれはマズいと次のコンビニで休憩を挟む事にしました。先行のkatsuakiさんもここで休憩されており、少しお話させて頂きました。
「どちらまで?」「大阪まで」「同じです」
水は浴びる用です。エネもちなぁ......、これ食感が好みではなく食べ辛かったし、パッケージが開け辛いように感じた。更に眠気を飛ばすためエスタロンモカ2錠をポカリで流し込みコンビニ前で少し仮眠。ブラックサンダーミニバーの方が一口サイズだしまだ食べやすかったはず(物理的にも心理的にも)。
あまり短時間に食べ過ぎるのもどうかと思ったので、購入したウイダーはその場では食べずトップチューブバッグに放り込む。六合でコンビニに行ったばかりなのに、14:41〜14:59の18分ほど休憩。ここで休んだ最大の動機は眠気なので睡眠不足で無ければここは丸々カット出来たと思う。
少し走ると胸の苦しさは治まったし疲労も殆ど感じず体感上快調そのものだった。
コンビニから暫く行くと何やら脇道へ誘導している一団がいました。掛川のお祭りです。
掛川〜袋井〜磐田ショートカットをクリアして天竜川へ行くと丁度お神輿が通るところで、ギリギリお神輿に先行。休み過ぎたのでこの時点でグロス22.94km/h。六合と掛川で31分は確かに休み過ぎですね。
私のキャノボに時間的余裕という言葉は最初から最後まで無いので飛ばせるところは飛ばします。時速何kmかは覚えていないけれど天竜川〜浜名湖の約25kmは多分速かった。
潮見坂が意外と長く浜名湖〜R1合流まで9kmもあります。他と同様上り坂は何km何mUPか調べておきたい。金谷峠を越えたら亀山まで潮見坂を除いてずーっと平坦なのでここでグロスを上げたい所ですが、時間帯も相まって豊橋に近づくにつれ渋滞が激しくなりすり抜けることになるので、この辺で眠気や集中力切れのため車のサイドミラーに当たってしまわないように気をつけましょう。正確な開始地点は覚えていませんが、岩屋キャノンボウルの地点では渋滞、豊橋辺りがピークで345km地点豊明ぐらいまでは道が混雑していた気がします。
走っていると信号停止で前方に見覚えのあるサイクリストが、3度目のkatsuakiさんとの遭遇。地図で見れば位置共有がほぼ同じ位置に見えたと思いますが、これまでと同様面倒を避けるために自分から距離を取っていました。信号停止でもわざと距離を開けます。
ここで残り要求グロスを計算したら20km/h丁度だったんですよ。元気だったしこれは行けるぞと思っていました。ここからのモチベーションは無理のないペースで少しでも速く走って要求グロスを19km/hとかにしてやろう!というもの。20割るとだいぶ気が楽ですからね。
そういやkatsuakiさんの信号での加速力が凄くて平地も全然スピードが違って着いて行けなかった。こんなに自分と違うの?と驚いた。
今307km地点で一つ前の補給地点は掛川の225km地点。食べたものからして、この区間でエネルギー収支がマイナスになっているはず。
とにかく少しでも遠くにと短期的な補給しか考えず、掛川からは「食べて、次のコンビニで残エネルギー15%になって、食べて、今度は10%になって、食べて、5%になって、食べて、亀山で1%ぐらいになった」、多分こういうことなんです。豊川時点では15%ぐらいはあったので元気があったけれど徐々に追い込まれた。勿論値は適当です。
ならばどうすれば良かったのだろう。食べ物はブラックサンダーもチョコバーも持っていたし信号停止でも食べられたはず。
・胃腸薬を持参(お世話になった事がないのでこれは思い付かなかった)
・計画を強い意志で遂行する
→意志だけじゃ再現性はない。チョコ爆弾という計画の甘さはあったので、チョコを置き換えるなりすればもう少し食べる心理的負担を軽減できたのは間違いない。取り敢えず一部代替としてヨーグルトとクーリッシュはあり。バナナは食べやすいけれどkcal/s(熱量/食べるのにかかる時間)が大きいので微妙だと思う。バナナを走りながら食べるのは流石にしんどいし笑
・補給食の改善(ケチったことも含まれる)
→ショップに300円とかするジェルあるじゃないですか。ケチったんですよね〜。あと生理学的なアプローチで考えよう。
・サブプランを用意しておく
→メインの計画は作ったけれど、もしハンガーノックになったら?もし落車したら?
掛川での眠気トラブルが発生したとして、今の自分なら......、豊川まで調子を見つつ走ってハンガーノックが見えそうになったらコンビニに入り急ぎ目の大休憩を取るかな。理想は計画通りの豊川。まあそんな簡単な話じゃないけどね、朝から晩までタイムリミットが常に30分後とかに迫っている圧迫感は結構負荷が高い。結局睡眠トラブルを起こすな、計画を守れなんだよな。
なんだこれプロマネか?挑戦した者としては少なくとも走力が無ければマネジメントゲーだと思いますよ。本当に丁度良い難易度です。
一応まだ元気なので休憩は短めで、要求グロスをどんどん落としたい。
豊川307.8〜関418.6km
厳密に計算していませんがグラフの傾きを見るに達成ラインよりグロスちょっと高いぐらいか?
もう既に日は落ちて豊川から名古屋はあまり見所がありません。
予定外のコンビニですが最初から見繕っておいた350km付近のコンビニへ。最早一気に100kmは無理。
本当はウイダーなんて買いたくないけれど、ここで金ケチってどうすんねん。
大体50km毎に休んでいるけれど2,000kcal/100kmなら1,000kcal/50km。そのウイダー連中じゃ1,000には届いていません。段々と残エネルギーが削られて行きます。R1ーR23は特に迷わずLLRLRLRでクリア。
R23は私の感覚では特に怖くなかったです。
道がそこまで明るくないのには注意。被視認性を上げよう。路面は悪めだけど盛岡に比べればずっとマシ。
余談。自転車で山奥に入っていると食料より先に水が尽きます。携行可能量が私の場合鶴瓶を使っても1.34L。水というのはその辺の川・沢・滝・地べたに幾らでも流れています。ところがそれを飲むには少々抵抗があるので大抵の場合我慢して、私的には自転車旅行でこれがいちばん辛い。水すぐそこにあるのに飲めない。なのでいつもGoogle Mapsで湧き水を検索します。もはや私の旅行は美味しい水を求めた旅行なのかもしれない。
自転車用のボトルってありますが、買ってしまうと愛着が湧いて極限時に投棄したり潰したりしにくいので制約になると考え購入を拒んでいます。あれってどんなメリットがあるんでしょう。ボトルサイズがペットボトルより大きいとか、混ぜ物を作りやすいとか?
勢い強すぎ。浴びるには良いが飲みにくい。
追分〜関は上り基調なのですが具体的に何mUPか知っていれば気持ちの持ちようも違ったでしょう。元気ならこんな区間屁でも無いけれど極限時にはどんな弱坂も明神峠になり得る。飢餓状態や痛みを抱えた状態は何回も経験してこの事はよく知っているはずなんだけどなぁ。(安全走行ができると判断しているから続行しています。普通に考えて一日で東京大阪間を走るなんて相当なハードワークだし、引き時を間違えない事。)
この時ウイダーを2〜3個携行していたのですが、最早ウイダーすら食いたくない。食べられないのではなく食べたくない。本気を出せば今吐ける。
ウイダーすら食べたくないので補給をサボっていると関BP辺りで力が入りにくくなって路上で一旦停止。地図を見てコンビニがあと少しなので残りのウイダーを平らげて何とかコンビニへ。
23:37着
吐きかけた。何かガスが抜けたと思う。
予定表ではこの地点を0:01としていたので、こんな体たらくでも貯金はありました。30分なんて休んでしまうと達成が絶望的なので辛い中でも時間を決めて0:00には出るぞ。危険走行になるレベルだったら流石に休むけれどそこまでは行っていない。多分katsuakiさんにはここで抜かれた。
関418.6〜南山城460km
確か23:57ぐらい、20分休憩で出発。大丈夫要求グロス19.6km/hに落ちてるんよ。今の自分に伊賀はしんどいけれどゆっくりでも良いから諦めずにここを突破しろ!残り98km5時間
伊賀を下りて寝るの3回目。因みに今年のGWにも伊賀越えでハンガーノックになり辛い思いをしながら同じように寝ました笑 0:58
残り4時間2分
食べるのがいちばん楽なのはクーリッシュ。溶かせば液体なので胃に自由落下する。
気温は14℃ぐらいだったと思います。再び眠気に襲われたのでエスタロンモカ2錠服用。ついでにちょっと寒いので上着を羽織りました。OT方向の御殿場・246もTO方向の伊賀・南山城・清滝3連チャンも最後に来たら侮れない相手に変貌する。
また少し走ったところで、この先の長期的な事を考えて一発仮眠を入れようと決めた。通行妨害にならず余計な心配をかけなそうな物影@歩道に寝て3分のタイマーを仕掛ける。眠気を我慢して突っ込むよりはマシだと思う。
ここからも何回か寝ますが、眠気というよりは諦めの気持ちで立っているのが辛い感じです。フラフラ運転しているのではと思われるかもしれませんが東京から大阪までそういった状況には一度も陥っていません。
あと何mUPか携帯で調べる。南山城のアップが162mなら何とか行けるか。この辺は何となく見覚えがあるのでモチベーション管理もまだ出来る。まあ何回か停止しているけれど。
南山城460〜梅田516.1km
水を買ってみた。
浴びたら気持ち良いんじゃね、あはは。
冷てえし2Lも要らん、あっはは何やってんだろ。
気温13℃
言い訳はしないけれど、これ無ければな〜とか思ってしまう。なぜこんなに寝たのか↓
先ほど書いた通り約460km地点で達成を諦めてしまいました。なぜ達成を諦めたのか。変動はするけれど残り要求グロスが大体20.5km/hで、この値だけなら行けなくはないのです。ただ、梅田新道516.1km地点までは補給した伊賀コンビニから80kmあって、これまでの実績的に80kmを補給追加なしで行くのは無理。○○で何分休憩するとしてどれだけ上りがあって今のお腹の状態がこうだから残り要求グロスは○○km/hでーぐらいは考えていて、これは無理だと判断したのです。感情的になっているように見えて要求グロスは頻繁に暗算していました。
ここで完走出来なかったら後悔に苛まれる。
丁度katsumiさんが後ろ3.2kmに迫っているので彼から逃げるのがモチベーション。木津川〜清滝麓は走った事が無かったので正直清滝まで273mUPは休憩なしには無理だろうと思っていましたが結果的に笠置のコンビニ補給以降は休まず行けてしまいました。
清滝を下って残り16km程となりましたが、ここで計算したら「今からグロス27で間に合う」と気付く。勿論市街地でそのようなグロス速度は出ないのだけど、モチベーション管理の問題。最後ぐらい頑張っても良いか。(意識はクリアで普段と同じぐらいの注意力は維持できている状態。自衛のためしつこく書いています。) やはり間に合わないよね笑、と途中で気持ちが切れました。
ゴールまで6kmの関目5交差点では左折ではなく直進して変な道を進んでしまいグルグル回ったり地図を確認したり時間ロス。
ゴール地点にはモニグラ〜さん(@y30c)、えむきゅうさん(@emukyuM9)、katsuakiさん(@ssskatsuaki)がいらっしゃって出迎えて頂きました。モニグラ〜さんお茶ありがとうございました。しばらくして後ろを走っていたkatsumiさん(@oYRaDqlqxqaMLqv)がゴール。皆良い笑顔!
あー自分だけ格好悪いな〜
まとめ
・私の場合、補給管理>>メンタル管理>走力
・胃腸薬
・補給時間を決めるのは時間辺りの消化限界の観点などからも合理的なので良い。問題は補給の内容。
・立てた計画を極力守ろう
・寝ろ。今回は2日で6時間、並のライドなら良いけどキャノボはキツい。生活リズム崩すな。
・ハンガーノックに近くなった時のサブプラン
・今回の気象、追い風基調ではあったはずだがあまり恩恵を感じなかった(体感)
・ルートはまだ詰められる箇所あり
・木津手前で寝まくったのは恥
走った後の体について
・爪の下が一箇所痛い
・サイクリスト麻痺@左手薬指小指
・両手首が少し鈍いかも?
・筋肉痛や関節痛はゼロ(殆ど眠気と胃の話しかしてませんね)。個人的には左膝が痛くないのに少し驚いている。
・チョコ食べすぎてニキビ出来た
今年の実走はあと1回だし、いつになるか分からないけれど、次は1回パンクしても間に合うぐらいにはなりたい。
コンビニ
104.5km, 205km, 225km, 307km, 357km, 396km, 418km, 436km, 468km
あ〜あ
2024/10/17 20:32 執筆終了
追記
・なんでウイダーにこだわったか
固形物が食べられないわけじゃなかったけれど、リスク低減のため。ウイダーなら確実に食べられるから。
・初期装備でボスに挑む感と言われて笑った
・普段はおにぎりとパンしか食べないしお茶も飲んでいます
・カーボローディングとライド中の大きい方の関係はどうなんだろう
★今回に関しては「食べられない」じゃなくて「食べたくない」です。美味しいものや珍味を食べるのは好きだけど、普通の食事、特に補給は出来ればやりたくないんですよね......。勿論予防的に食べれば良いなんてのは頭では分かるけれど、それが実際やれるかというと話は別です。私のケースですが。
★次の目標
達成できる実力はあると思うので、次回は姫街道利用検討マイナス20分、コンビニ短縮掛川マイナス18分関マイナス10分、ルートミスマイナス3分、ラストの諦めマイナス10分として余裕を持って23時間でゴールしたいです。風はもっと良いコンディションがあるはず。何かしらトレーニングするかも。私にとっての長年の当たり前なのでライト以外の機材を変えるつもりはありません。
良ければ応援よろしくお願いいたします。
10/18 11:37
・数枚の写真を削除及び一部の表記を改めました。
10/18 13:08
次回について、を追記
サイコン距離修正