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『古事記シリーズ」スサノオノミコトと八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の神話


スサノオノミコトと八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の神話
1. スサノオノミコトの背景
スサノオノミコトは、日本神話に登場する嵐や海を司る神で、天照大神(太陽の神)と月読命(月の神)の弟にあたります。その性格は非常に情熱的で衝動的なため、天界(高天原)で乱暴を働き、最終的に地上へ追放されることになりました。
2. 出雲の地での出会い
地上に降り立ったスサノオが訪れたのは、現在の島根県出雲地方です。そこで彼は、川のほとりで嘆き悲しむ老夫婦(足名椎命(あしなづち)と手名椎命(てなづち))と、その娘である美しい少女、櫛名田比売(くしなだひめ)に出会いました。
老夫婦は、彼らの娘が「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」という恐ろしい怪物に生贄として差し出される運命にあると話しました。ヤマタノオロチは8つの頭と8つの尾を持つ巨大な蛇で、毎年一人の娘を生贄に要求していたのです。
3. スサノオの計画
スサノオは櫛名田比売を助けることを決意しました。まず、彼女を守るために櫛(くし)に姿を変えさせ、自分の髪に挿して隠しました。そして、ヤマタノオロチを退治するための巧妙な計画を立てます。
彼は老夫婦に大量の酒(八塩折之酒(やしおりのさけ))を用意させ、その酒を8つの大きな樽に入れて並べさせました。
4. ヤマタノオロチ退治
ヤマタノオロチが現れ、酒の香りに誘われて8つの頭をそれぞれの樽に突っ込むと、酔いつぶれて動けなくなりました。この隙を狙い、スサノオは剣を手に取り、ヤマタノオロチを切り倒しました。
彼がその尾を切ったとき、中から1本の神剣が現れました。これが後に「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と呼ばれる三種の神器の一つです。
5. 神話の結末
スサノオはヤマタノオロチを倒したことで、櫛名田比売を救い、彼女と結婚しました。その後、この地に宮殿を建て、平和な生活を送りました。彼が発見した草薙剣は、後に天照大神に捧げられ、皇室の正統性を象徴する神器となりました。
6. 外国人向けの解説ポイント
• 英雄譚の魅力: スサノオの勇気と知恵が描かれた物語で、英雄譚として親しみやすい。
• 象徴性: 草薙剣が三種の神器の一つとして日本文化に深く根付いている。
• 文化的背景: 出雲地方の神話や自然崇拝との関連性を強調。
この神話は、日本の神道や文化、歴史における重要な位置づけを持つ物語で、アクションや英雄譚が好きな外国人にとって非常に魅力的なトピックとなるでしょう。次に英語版も作成できますので、必要であればお知らせください!
3月3日kindle版「古事記ガイドブック&物語(仮)」出版予定、よろしくお願いします。


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