【最新版】東大ローの生活 Sセメ開始編 後編(各科目紹介後半)
どうも、シホシケメイツです!
今回は前回に続いて東大ローの既修2年(1年目)Sセメの科目紹介をします。
・各科目の特徴(前回の続き)
上級憲法
ソクラテス 各回0〜5人
予習 30分、当たらない時0分
司法試験親和性 低い
進行方法は、購入を強いられる判例精読の教科書掲載判例を読んできて、判断構造などについて先生が1人で喋りまくります。全部で4、5個くらいしか判例は扱っていなかった気がします。
司法試験で問われる権利侵害構造や政教分離などの深い部分を扱いますので、しっかり吸収できれば司法試験でも発揮できる部分があったのかもしれませんが、試験対策としては過剰だったという印象です。期末試験のために友人らと授業内容の復習をしていても、しっかり吸収できている人は極めて少なく、先生が独走してる印象が強かったです...
ソクラテスは全然当たらないので、予習せずに授業出てメモをとるだけで十分な気がします。最悪予備校チックな答案を期末で書いても、他の学生も教授の求めるレベルに達していないので単位を落とすことはないと思います笑
RWD
ソクラテス 各回10人程度
予習 1時間 当たらない時0分
司法試験親和性 極めて低い
RWDって一体なんなんだって感じですが、契約書レビューなど実務での技能を身につけるもののようです。私はこの科目だけ内職しまくりました。
進行方法は、「契約のこの条項について修正するとしたらどう修正するか」など各回設問が10個前後設けられているため、それらを1人1個ずつ当てるという形です。扱う内容は契約レビューが主だった気がします(予備試験対策であまり聞いていませんでした...)
実務出た時に役立つのはおっしゃる通りなんですが、司法試験との親和性は全くないので、内職しまくるのもありです。ただインターンなどで出される課題との関係ではしっかり聞くのも有意義だと思います。
予習内容は契約書に目を通して設問を解くくらいです。
民事系判例研究
ソクラテス 各回10人程度
予習 2時間 当たらない時30分
司法試験親和性 中
進行方法は、判例を読んできてそれに関する設問10個前後を1個ずつ当てます。
扱う内容は、大正の判例や一審から上告審の全てを読んで、内容を把握することに慣れるのが主眼といった感じでした。ただ授業中に聞かれる設問は民法の論点についてが多いので、民法の勉強にもなります。他方で期末試験は授業で扱った判例や民法的知識を聞いてくる感じでなく、民法の法律知識を正面から聞いてこない感じで初見の判例を読まされたので、やはり授業の目的は民法知識ではないと思われます。
でも授業では当然有名な論点を扱う判例がいくつも出てくるため、その詳しい事実関係を知れたり理解を深める機会になります。そこに至るまでに一審や原審をわざわざ読まなければいけないのは大変でしたが...
これも予備試験両立との関係では、自分の担当回以外は出席だけでなんとかなります。
法のパースペクティブ
これは本当に先生によって異なり、私のように出席不要でレポートだけのこともあります
当然司法試験との親和性はありません。
選択科目 経済法
ソクラテス 自由席かつ縦ジグザグ 5人程度
予習 1時間
司法試験親和性 高
進行方法は、翌週までに読むべき審決などがアップされ、授業では体系的な一般論を説明した後にアップされた審決について、「あてはめをしろ」等の質問を先生からされます。各回自由席なので、マイクが置いてあるところを毎回避けて座ると最後の方まで当たりませんが、最終回あたりに一度も当たっていない人が名指しされるため、逃げ切れることはないと覚悟はしておきましょう。
扱う範囲は、週2回というのもあり競争制限から企業結合まで、全て網羅します。比較的一方通行的な講義ですので身構える必要はないですが、急に判例の当てはめを検討させられるため、予習段階で目を通すくらいはすべきだと感じました。
司法試験の過去問を扱うなど、先端的分野につっこみすぎず試験対策に活かせる範囲で授業をしてくださるため、予備試験との両立を目指す方も授業内容はよく聞くことをお勧めします。
以上が2Sセメスターの授業紹介です。
年度によって教授が違うと思いますが、少しでもイメージが湧いた方がいらっしゃると幸いです!
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