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伊豆大島をこよなく愛する総合診療医、フリーランスになる

突然ですが、皆さんにとっての“生きがい“は何ですか?

私にとっての生きがいは、
大好きな離島で島の人のために医療やケアを提供すること、
趣味の社交ダンスを踊ること、
そして、大好きな人たちと一緒に過ごすこと。

生きていくにはお金が必要です。
でも、人の命を預かるという大きなプレッシャーを背負いながら、平日は夜遅くまで、土日祝日も献上して働いていても、大学病院では大して給料はもらえない。ある程度の地位にならないとボーナスもない。だからバイトを増やしてさらに身を削る・・・

そんな毎日に流されながら、ふと
あれ 私なんのために働いているんだっけ?
と疑問をもち始めました。

2019年、世界は新型コロナウイルスに翻弄され、私自身、感染症指定病院のコロナ病棟リーダーとして仕事を任されました。病院や地域の取り組みが評価され、テレビに何度も取り上げられました。
患者さん一人ひとりに合わせた治療方針、病院内の全スタッフや保健所・東京都との連携、いずれもマネージメント力やコミュニケーション力が問われる重要な任務。
コロナによる経験は、医者として私自身を大きく成長させてくれました。

しかしその一方で、理不尽なことも少なくありません。
人生で初めて 眠れない夜があったり、
毎晩のように嫌な夢をみたり、
医療者として無力さを痛感しこっそり一人で泣くこともありました。

一緒に闘っている仲間たちもみんな同じ、心を削りながらコロナ対応に取り組んでいる。『医療従事者ありがとう』は本当に嬉しい言葉ですが、世間には、いろいろな考え方の人がいることもまた事実です。

もう限界だ。。
そう思った私は、大学病院を離れる決意をしました。

大好きな離島医療に貢献したい。また伊豆大島に行きたい。
もっともっと、色々な島で働きたい!
そして、医者である前に、自分自身でいられる時間が欲しい。
(私と伊豆大島との出会いについては、今後ゆっくりご紹介していきます🌴)

もちろん、医局で先輩たちに教わったこと、専門医の資格を取るために勉強したことは、全て今の私につながっています。なかなか後輩が入らなかったこともあり、いつも1番下で甘えさせてくれた先輩たち、上司には感謝してもしきれません。

でも、この数年間、私がコロナ禍で感じたことは
世の中にはなんて無駄なもの・こと・ヒト(関係)が多いのだろうということ。

一度しかない人生を、自分の心を削って生きていくことに、なんの意味があるだろうか?
これからは、自分の心を大切に守りながら、生きていきたい。

そうして2022年の春、新たな門出を迎えたのです。



私にはがあります。
離島医療、特に大好きな伊豆大島で、島の人達の生活を支えること。
そして学生時代からずっと憧れていた、世界を旅する船医になること。
そのためには一人である程度の診療ができるよう、学び続ける必要があります。

現在、私は 総合診療医(ときどき救急医)、そして島医者として
大学病院やクリニック、救命センター、伊豆諸島を中心としたへき地・離島で、外来や訪問診療を行なっています。

このブログでは、総合診療や離島医療のこと、伊豆大島のこと、フリーランスになってからの仕事や生活のことなどについて少しずつ発信していきたいと思います。

人生という大海原の航海日誌。
目に留めてくださった皆様にも『こんな働き方、生き方もあるんだ!』と、何か感じていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします🐋🌺


Reiko

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