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日本古来のものづくりとは?

こんにちは、だいきです。

イラは、「むすび」を大きなテーマにしています。

むすびというと、「紐を結ぶ」「髪を結ぶ」など、
長いものを束ねるといった意味もあれば、
「条約を結ぶ」「同盟を結ぶ」といった、
互いに約束をするという意味もあります。

それ以外にも、様々なシチュエーションで「むすび」は使われます。

イラでは、人と人とのご縁をつなぐことを「むすび」と表現していますが、
むすびには、更に多様な意味合いがあって、
端的には語れない言葉であると思っています。

人と人とのご縁をつなぐには、
一つは、モノの効果があると思っています。

プレゼントを相手に渡して、喜んでもらったら、
感情とモノと人との交流が生まれて、
新しいむすびが起こります。

モノの効果は、モノが持っている生命力によって変わると思っています。

「生命力って、モノにも命があるの??」

と疑問に思うかもしれませんが、
昔から日本では、モノに生命が宿ると考えられてきました。

例えば、あるモノをつくって、不良品ができたとします。
その不良品は、
「むすびの力や方法が不十分なために、
本来発揮できたはずのモノの生命力が引き出せなかった。」
と考えるのです。

なので、たった一つ不良品が見つかっただけで、
その原因を探るために、多大な労力をかけるのです。

モノにも生命が宿っているから、
不良品だからといって、簡単に処分はせずに、
その原因を探り、不良品ゼロを目指す。

日本のモノづくりは、「むすび」の考え方で発展したとも言えます。

見事なむすびによって生み出された製品は、
美しく、若々しく、生命力に満ち溢れたものでなければならないと、
昔から言い伝えられてきました。

日本の伝統工芸品が、
まるで細部にまで神が宿っているかのように、
美しい調和がとれた作品になっているのも、
この「むすび」の考え方があるからだと思います。

他の国では、不良品があれば、
それ以上に大量生産すれば良いと経済合理性を優先させますが、
日本の本来のものづくりはそうではありませんでした。

売上や利益だけでなく、モノづくりそのものが尊いんだという認識がありました。

イラでも、農からむすびを育みたいと思っていて、
野菜やハーブ、お花を含めた美しい自然から、
モノが作られ、創造する喜びが生まれ、
新しいむすびが起こり、地球全体が豊かになっていく。

昔の日本人が大切にしていた考え方を、
農のコミュニティから発展させていきたいと思います。

生命力に満ち満ちた、美しく若々しい作物の恵みを存分に頂いて、
地球に感謝して、モノづくりの醍醐味をコミュニティ全体で味わっていきます。

それでは、また!

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