見出し画像

【青少年の本格忍者演武チーム】KOTENGU【ILA’S インタビューvol.2】

スクリーンショット 2019-05-06 20.54.20

■ILA’S インタビューとは?

ILA’S インタビューでは、

3月6日に開催される迎春イベント【ILA’S CA-NIVAL】に際し、

出演予定の4組の皆さんの”いま”に繋がるストーリーを知り、

学んだことをコラムに綴っていきます。

初めての試みですので、暖かな目で見ていただけたら幸いです。

■まえおき

今回はあまり知られていないKOTENGUの稽古の様子を見学しました!

KOTENGUは四季の森忍術道場の師範 大和柔兵衛が

和の精神を国内外により広く発信していくことを目的に組織した青少年忍者演武チームです。

現在は柔兵衛の弟子である弥圓佐助さん(20歳)が指導をしています。

道場は父 柔兵衛が設立し、私自身も小学1年~高校卒業まで通っていました。(実家の必修科目!)

今も道場の有志団体「四季の森天狗衆」に所属しているので、

KOTENGUにも馴染み深いですが、

久しぶりに稽古の様子を見学できるので、

とても楽しみです…!!


■稽古風景

画像5

通常クラスの稽古に加え、

毎週火曜日18時ごろから1時間、演武を想定したKOTENGUの稽古をしています。

本日は長棒術の稽古でした。


最初は一人の型から始まります。

余談ですが欧米は1本の軸を起点に動く(ひねる)のに対し、

日本古来の身体操法は二本軸(難波歩き)が起点となります。

身体操法を基礎に、身体のさばきや、長棒の扱い方を確認しながら

何度も繰り返します。

ここで通常の稽古の基本が活かされているのですね。

画像3

           ↑さくやちゃん(小学6年生・KOTENGU歴1年程)

画像4

            ↑嵩虎くん(小学5年生・KOTENGU歴1年未満)


次に組み型。

組み型では足や身体全体・長棒のさばきを相手の動きに応じて展開していきます。

相手が切り込んでくるから、受ける。

相手が受けるから、次手で別の角度から切り込む。

切り込まれるから、体をさばいて長棒を かわす。

相手との間合いを見ながら進めていきます。


日々道場で稽古しているからこそ成立可能な演武だったのですね!


嵩虎くんは、KOTENGUに入って1年未満なので

長棒の稽古はまだ数回しか受けたことがないそうです。

長棒術は両先端を使うので初めは混乱しやすいです。


嵩虎くんは稽古で何度も何度も同じ型を繰り返すことで、

次第に自分に落とし込んでいるような様子でした。

画像6

そして、先輩の さくやちゃんは嵩虎くんがわかりやすいように、

誘導したりさばき方を教えたりしながら稽古をしていました。

画像6

■青少年へ継承されるKOTENGU

大和柔兵衛が組織したKOTENGUを現在メインで指導しているのは

弥圓佐助さん(20)。

佐助さんは3歳から四季の森忍術道場で稽古を始め、

高校生時代には江戸隠密武蔵一族にて外国人体験教室を行った他、

手裏剣教室や演武出演を行うなど忍者界で活躍するホープ。

画像7

そしてKOTENGUにとっての大先輩でもあります。

KOTENGUたちは道場に集う青少年の間で着実に継承されていますね。

さらにその先の活躍がとっっても楽しみです^^

■KOTENGUの2人へ、プチインタビュー

本日稽古に来ていたKOTENGUメンバーに少しだけインタビューしました!

(内心ドキドキです…!)

【さくやちゃん(小学6年生)】

ーーーKOTENGUに入ったきっかけはなんですか?
友だちが入っていて気になったから。

ーーー実際1年程やってみてどうですか?
通常の稽古ではできない技や型ができるから楽しい。

ーーー何回か演武出演していると思いますが、緊張しますか?
毎回緊張する!!

ーーありがとうございました!


【嵩虎くん(小学5年生)】

ーーー忍者名はなんですか?
たかとらです。

ーーーKOTENGUに入ろうと思ったきっかけは何ですか?
色々なこと(武器術や体術など)やるからやってみようと思った。

ーーー入って良かったことはなんですか?
KOTENGUに入って、通常クラスでできなかった技ができるようになったこと!

ーーー演武にでるときは緊張しますか?
緊張する!
一回出た(ホールでの演武出演)けど、緊張した。

ーーありがとうございました!


■弥圓佐助さんへ質問してみました!

今回の稽古は佐助さんの予定があったため会えませんでしたが、

後日個人的に気になることを質問してみました^^

画像8

Q1.佐助さんは3歳の頃から道場で稽古していますが、どんなところに忍者の魅力を感じますか?

幼い頃の忍者の印象は、忍者みたいになりたい!とにかくカッコいい!
そんな単純な印象でしたが、修行を重ねるにつれ忍者にとって最も重要な「忍ぶ」という思想に魅力を感じるようになりました。

Q2.KOTENGUの稽古をするときに意識をしていることはありますか?

KOTENGUの稽古では通常の稽古から一段レベルを上げ、動きの正確さとキレを出せるように指導しています。
また、様々な武器を使用するので、お互いに怪我をしないよう安全に配慮するなどして、周りを注意して動くことの大切さを教えています。

Q3.未経験からKOTENGUに入ることはできますか?

通常の稽古から更にレベルを上げた稽古となるので、先ずは基礎やその応用を道場で学び、それからKOTENGUとして活動することが可能となります。
KOTENGUは選抜された演武団ということですね!

Q4.イベント当日の演武の一番の見どころを教えてください!

演武では様々な武器を使った型演武や、出演メンバーの一体感に注目していただきたいです。
当日は、日頃の稽古の成果を存分に発揮いたします!


■取材を終えて感想

画像9
画像10

情報収集の要めであり、

陰から日本史を支えてきたといわれる「忍」の

「忍ぶ精神」「思考の柔軟さ」「自己を律する心の持ち方」

を古武術がベースとなる日本古来の身体操法を修練しながら

心身両面から学ぶ青少年。


そんな青少年たちがこれから先も活躍していく未来を想像したら、

混沌とした世の中だからこそ自己と向き合う機会を与えられた現代も

案外素敵だなって思いました。

当日の演武も楽しみです^^


いいなと思ったら応援しよう!