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2社でクローズドな交流会をして盛り上がった話

デザイナーの山崎です。今日は5/23(木)に開催したウェルスナビ株式会社(以下ウェルスナビ)との交流会について書きたいと思います。

なぜ交流会をしたかったか

私たちは一休のデザイン組織としての力を強くすることを目標にしています。
その中で下記の理由で交流会をしたいと考えました。

他社のデザイン組織がどんな活動をしているか知りたい。取り入れて一休デザイン組織が良くなりそうなことは試してみたい
視野を広げることで日々のデザイン業務のスキルアップに繋げる知見を得たい

誰と交流会をするのか

元一休デザイナーの匂坂さんのご活躍を目にしてオファーさせていただきました。

https://www.wantedly.com/companies/wealthnavi/post_articles/891531
https://tech.wealthnavi.com/entry/2023/ac/day16

開催までのスケジュール

下記のようなスケジュールで準備を進めました。

3月  ウェルスナビと顔合わせ
     開催日時・発表内容・スケジュールの決定
4月  質問したいこと・課題に思っていることをまとめて提出
5月  発表資料の作成
前日   各社発表資料の展開・確認

交流会当日

今回は移動時間や会場設定などの効率を考えて、オンライン形式で行いました。
ウェルスナビ→一休の順に各社2名ずつの発表とし、発表ごとに質問タイムを設け、鮮度の良い状態で質問できるようにしました。全体の質問タイムでは発表内容と関係なく何でも質問してよいことにしました。

ウェルスナビ ・・・ 30分
 会社紹介
 最新版デザインの管理
  質問タイム
 デザインシステムをつくろう
  質問タイム
一休 ・・・ 30分
 会社紹介
 デザイン組織の取り組み
  質問タイム
 5段階モデルの前の階層への食い込み方
  質問タイム
全体の質問タイム ・・・ 20分
写真撮影

一休発表内容

一休の発表の一部を紹介します。

発表1 5段階モデルの前の階層への食い込み方/ISSUEの活用

Q. UXの5段階モデルの前の階層への食い込み方
小規模プロジェクト、大規模プロジェクトそれぞれの場合において、
デザイナーの対応範囲を5段階モデルで表すとどのあたりになりますか?
プロジェクトで任される範囲を「要件」の領域まで広げたい場合、どんな対応をしたらよいか。

A. 下記のようなことを意識して取り組むことで要件を一緒に決めていけるようになりました。

- 能動的に動く
- 課題を見つけ続ける(違和感を放置しない)
- プロダクトへのオーナーシップを持つ
- 遠慮せずに発言する
- プロダクトに責任を持つ
- 開発に関することも発言する
- デザイン以外のことも意見する

Q. GithubのISSUEの活用について
モック作成だけでなく、ISSUEに仕様やモックを記載したものをエンジニアと認識合わせをすることによってどのような効果を得られていますか?

A. 経緯の分散の解決、経緯の把握ができる、コミュニケーションコストの削減の効果を得られています。

発表2 全社のデザインシステム/デザインガイドライン

Q. 下記のようなデザイン業務の課題がありますがどうしていますか
共通素材の管理・更新方法
元は同じ素材でもサービスごとにサイズが違ったりする
部署を跨ぐプロジェクトの素材管理方法

A. デザイン素材(ロゴ、アイコン)をプロジェクトを跨いだ全社デザインシステムで管理しています。 Figmaでは各プロダクトのTeamを束ねる上流のTeamで運用。コード上では素材を置く専用リポジトリを作成、そこから各プロダクトへ配布するフローで運用しています。

Q. デザインチーム運営の課題
部署内・部署外のクオリティコントロールをどうやっているのか

A. 一休の世界観を作るためのデザインを言語化した、デザインガイドラインによって一定のクオリティが保てるようになりました。デザインレビューをする際の基準としても役立っています。


参加者からのアンケート結果

交流会を振り返って

一休デザイナーで交流会の振り返りを行った際の意見をまとめます。

良かった点
- 事前に聞きたいことを聞いた上で発表内容を決めたから相手にとって有効な発表内容になっていた
- zoomのチャットを使い始めてくれたのが良かった(発言のハードルが下がる)
- 進行役の和ませ方が上手で全体的にいい雰囲気だった
- 相手がすでに関係性がある人だったからいい雰囲気になった
- 発表者だけが発言するではなく、質問の回答を適宜メンバーに振るなどして全員参加型になっていた
- 質問タイムが都度あったのがよかった

反省点
- タイムキープ難しかった(ちゃんと決めておくのが必要)
- 準備期間のスケジューリング  
⁩- 資料の事前配布したほうがよかった(少なくとも何についてしゃべるかわかる程度に)
- お互い会社概要をコンパクトにしてもよかった
- 発表の仕方のトレーニングが必要(特に一休側)。先に資料配布するなら発表では書いていることは読まなくてもよいくらい

おわりに

他社のデザイナーと交流したことで、最新版デザインの管理方法やデザインシステムについて勉強になり、デザイン組織の取り組みに関しても学びが深まりました。 社内のデザイナーだけだといまいち知見が足りない、視点の異なる試みを知りたい。そんな悩みをお持ちの方はこの記事を参考にクローズドな交流会を小さく実施してみるのはいかがでしょう? なお、交流会後もカジュアルなコミュニケーションが続いており、生成AIの導入・使用・規制に関してお互いの現状についてやり取りをしています。

交流会ではnoteやblogの文字を見るのとは別にコミュニケーションをとれるところが最大の魅力だと感じました。クローズドだからこそ本音を聞けたり相手の反応を見ながら進められたりするのでやってよかったです。

みんなも交流会やってみよう!そしてなんなら一休と交流会をしませんか?

最後にみんなで写真撮影