小児科研修が楽しくなってくるコツは?
はじめに
先日、小児科研修に関するnoteを公開しました。
https://note.com/ikyoku_nippon/n/n673696a4286c
あれから1ヶ月経過し、お話を伺った先生はどう過ごされているでしょうか。
「めちゃめちゃ楽しいですよ!」
メンタリング開始の一言目に、笑顔と一緒にそんな言葉をお聞きすることができました。私たちもそれを聞いて一安心、小児科研修が楽しくなってきた理由を伺ってきました。
①手技への不安が減った
小児科の採血・点滴確保ができるのか、十分に経験が積めるか不安に感じていると話してくれていたのが先月のこと。小児科外来・病棟で経験を積むことによって、手技に対する不安感は減ってきたそうです。
手技ができるようになるのは、成長過程を目に見える形で感じることができます。そういう意味でも、手技ができるようになることが自己肯定感に繋がったのかもしれませんね。
②「小児科」という専門性に慣れてきた
研修が始まった頃は「何がわからないのかわからない」という手探りの状況から始まったようですが、小児科の入院管理を勉強したり小児科特有の疾患を経験することで五里霧中の状態から少し抜け出せたようでした。わからない時や困った時に指導医のサポートを得ながら一緒に乗り越える経験も「今しかできない、いい経験」と話してくれました。
「何がわからないのかわからない」から「わからないところがわかる」ようになったのは大きな一歩ですよね。また、指導医のサポートで安全性を確保しながらチャレンジできる環境は、成長するために最高の条件ではないでしょうか。
③新しい環境に適応してきた
総合診療専攻医ならではの問題ですが、3年間の中でも様々なセッティングで働く必要があります。あるところでは主治医制、あるところではチーム制と、その環境ごとに自分をフィットさせなければなりません。これはどんなに適応がある人でも一定のストレスを感じるのではないでしょうか。先月感じた小児科研修への不安も、「小児科」という条件だけでなく「新しい勤務状況」というストレスが生んでいたのかもしれません。
そういう意味では総合診療専攻医は「新しい場に慣れる」ことを繰り返し求められるわけですから、「自分を早期に適応させるコツや方法」について考えておくことで、より楽しい研修を送れるようになるかもしれません。
小児科研修を充実させるポイントは?
充実した小児科研修を送るために、下記のようなポイントを意識してみるのがいいのかもしれませんね。
①手技に慣れる機会を増やして、経験を積む
②小児科指導医のサポートを得て、安全にチャレンジできる時にはチャレンジする
③新しい職場環境に慣れる工夫をする
3ヶ月の貴重な研修期間が充実するよう、積極的に取り組んでみてくださいね。