ジプシー(ロマ)ダンスを追いかけて2018
過去のモノからまとめようと思っていたのですが、とりあえず手当たり次第に行くことにしました。
ユネスコ無形文化遺産登録の古都Edirneの祭り
トルコの一番西の街、ブルガリアとの国境でかつて都があった古都Edirne 。イスタンブールからバスで3〜4時間、のんびりしていながら、見所もあり観光地としてもとても良いところです。
確か初めて訪れたのは2011年、それからたぶん5回目のEdirne。
訪れる理由は5月初めに数日間にわたって開催される、フドゥレレズと呼ばれる春を祝うお祭り。EdirneではKakavaカカヴァと呼ばれていました。
祭りの詳細はこちら参考に:フドゥレレズユネスコ無形文化遺産に登録
どんな祭り?:イスラム教以前からの土着の風習で、伝統的にはイスラム教徒が少なかったロマを中心に伝えられてきたお祝いなので、ロマの音楽やダンスが中心となります。そのほか、願を紙に書いて枝に結ぶ、川に流す。火の上を3回飛び越える(健康祈願)葉っぱのついた枝(何の木かわからずでもみんな持ってた)を玄関に飾る(魔除け?)新しい服を着る。などなどその他にもいろんな風習があるようです。日本の七夕のような??
ロマの人は家族やマハレ(自分たちの住む地区・路地)でもパーティーをして朝まで踊っているそうですが、そこは外国人ふらっと行くのは難しいです。ちゃんと知り合いがいてなら大丈夫かもですが女子1人ではやはり難しいらしい。
5月5日の早朝、川に願い事を書いた紙を流しに行きます。
祭りの移り変わり
2011年に来たときは外国人観光客はほとんどいなくて、私達日本人ベリーダンサー20人ほどの団体は目立ちまくりだったと思います。
体の大きなバスの運転手さん(みんなのお父さん的役割)にボディーガードをしてもらい、あまりはぐれないように、かばんや貴重品に気を付けるように!と無法地帯に迷い込んだようなドキドキ感がありました。
長いまっすぐな黒髪が珍しいのか、髪を引っ張られたり囲まれたりしましたが「えー!?踊れんの!?」的な反応から一緒に踊ったり写真を撮ったり怖い思いはしなかったと思います。
地元のお祭りという感じで、ロマの人もトルコ人もピクニックのように草の上に敷物しいて楽しんでいました。お祭りらしく出店もいろいろ出ています。
2011年に見たのは、ウエディングドレスやカラフルなドレスを着た子たち。
それと、中にはそれを着て化粧(女装)した男の子たち。お姉さんたちのお下がりを着ているのかな?
車のスピーカーから爆音で音楽かけて踊るファミリー。民族衣装を着たミュージシャングループは何グループかいて、いていろんなところで盛り上げてました。
その次の年は雨が降っていたので、広場へ出かけている人は少なかった。
広場の他には特設ステージがいくつかあって、トルコ人の民族舞踊チームが踊っていたり
歌手が歌っていたり、
年々観光客が増えてトルコ人団体ツアー客が多くなって!!(テロやなんかで海外からの集客が減りトルコ国内のツアーが活発になったと思われる)
入り口も変わり、大型観光バスが何台も乗り付ける。そこは、まるで、ロックフェス!
ロマの人もトルコ人ものんびり楽しむ田舎の祭りが一変!一大観光名所に。
そうなると、「金くれ攻撃」もすごい。ここぞとばかりにおこづかい稼ぎをする。写真撮ったらすぐ「para」=金
人の多さを動画にしてみました。
最初の女の子が、美人すぎる。よくあるSNSとかでバズっちゃうレベル。
でチョクグゼルヤ~!(すごい美人ね~)と言っているのは私です。
そのあと「撮ったなら金くれ!」「あとでね~」「いつ?」というやり取り。。。
0:10 踊りのうまいおばちゃん(踊ったらみんなうまいけど)そこに乱入する旅行者トルコ人。(踊り方で分かります)
0:57 人だかりには、おしゃれして踊ってこずかい稼ぎに踊る子たち。(もちろんただ自分たちが楽しんでいるほうが多いのですが)
1:19 映画「ジプシーの時」の主題歌Ederezi が流れてなんか半分感動、半分げんなり。イメージ戦略?とにかく人多すぎ!!帰りの石橋が崩れ落ちるかと思ったほど!
毎年同じ出店があるわけでもなく、昔買った民族衣装を着たバービー人形(バービーではないと思うが)を売ってる人もいないし、
ドレスを着た子たちもいない。
ファミリー、友達?でお揃いの衣装を作ってきている子たちが多く2018年は水玉ブーム。
後にこの同じ水玉生地をイスタンブールで見つけて、買いました。
2019年はもうこのお揃い水玉衣装のブームはなかったそうです。
手作りの花輪もたくさん売っていました。
これはアイディア賞ですね。つい買ってしまうもの。
イベントスケジュール
5/5早朝、川にお願い事を流すイベント。なんじゃこの人は!!橋が落ちそう!
夜通し踊っていた人もいるかんじ。酔っ払いも多し。ケンカもちらほら。
厳かな雰囲気なし。。。
フェス会場の入り口。こんな大ごとになっててびっくり。
フェスのメインイベントキャンプファイヤー。でこの火が小さくなったら飛びこえるのです。
人混みから外れてもいっちょ稼ごうとミュージシャンがやってきます。踊ったらチップをあげます。
次回は、祭りのロマの人たちのファッションチェックをおとどけします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。