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2/4池袋FIELDで4年ぶりに配信ありライブをやる理由

4年ぶりのライブになりますが、舞台女優でシンガーの竹之内麻里さん企画のお誘いで、池袋FIELDの配信ありライブNO-TITLEに出演させていただきます。

当日チケット・配信チケットは、1/31までこちらでご購入いただけます。

私には4年間のブランクがあるわけですが、そのあいだコロナ禍や身内の高齢化をはじめ、いろんな変化が世の中にも身内にも私自身にもありました。

まず、生きていくための生活や自分や身内を支えるための経済力・そのための実力をつけることを最優先させる必要がありました。
プライベートな問題などもありましたが、話が長くなるので省きます。

そして、私は音楽も保育も同じくらい本当にやりたいことなので、コロナ禍前まで両方やるのにベストだった形が
「認可園の保育補助」
「シンガーソングライターikuyoとしての音楽活動」
という2本立てでした。

(認可園の保育補助時代は、ピアノを弾くのは担任という不文律があって自分が園で音楽教育をしていいポジションにはいなかったので、ベビーシッターの副業でそれっぽいこともやってました)

が、実際に保育の現場で補助という仕事をしていたら、いろんな疑問や問題点が主に音楽や文化の教育について気になり、次のジレンマに苦しみました。

「うそでしょ。現場の先生達はこれを知らないのか…なんでその子の才能や感性のすごさに気づかないんだろう? 私はルーツまでわかるのに。私だったらこれを教えるのに」
「補助を何年続けても私はいつまでも指導者としての実力がつかないし、音楽や文化を知らない先生にせっかくの才能や素質を潰されそうな子がいても、良い方向にサポートしてあげられない」

そんなとき近所にバイリンガル保育園があることに気づき、英語にはブランクがあったのとネイティブでも帰国子女でもないので1年半くらい迷ってました。
が、コロナ禍で方向転換を迫られたタイミングで募集を知って、思い切って応募。

「アーティストとしての経験を生かした音楽指導や保育をやります」
という日本の園では嫌われそうな触れ込みで面接。
なんと、「成長したい」という意欲を買ってくださって採用が決まり、3ヶ月後に音楽指導担当になりました。

やりたかったことが仕事になり、バイリンガル保育園のフルタイム保育士に転職したわけですが…

言うまでもなく、ここからが本当に大変でした。

自分が成長し続けないと話にもならないですし、現場は私が思っていた以上に過酷でもあり、毎日のように自分に足りないものと向き合う毎日。

だけど、成長して実力をつけるために選んだ環境なので、転職前の願いは叶ったわけです。
ここでの出会いや経験はハードな毎日ながらも、かけがえのないものになってます。
それは、これまでのnoteにも書きました。

だけど、一方では週5日間びっしり半日近いハードな労働の中でアーティストとしての自分と向き合う時間が全くとれなくなり、そのことにはものすごい危機感があって、再び別のジレンマに苦しみました。

一年中感染症も流行り、私よりも若い先生達がバタバタ倒れたり腰を痛めたり心身を病んで辞めてしまう人が多い業界では、子供達を安全にみようと思ったら昔のように睡眠時間を削る頑張り方は大事故を起こしかねない。

だから、セーブしながら隙間時間で…とかにならないと身体がもたないけど、このままでは、どちらも中途半端なことしかできなくなるのではないか…と。

そもそも、この2つは脳の使い方が全く違うので、切り替えをしながら私はバランスをはかってました。
が、芸術って100%そっちに振り切らないと芸術にはならないのが、音楽や役者などをやって有料の舞台に立った方ならわかると思います。
そこをセーブしないといけないのが一番つらかった。

かと言って、だれかに迷惑がかかる状態で芸術活動をしたくない…と、悶々悩んでいました。

が、去年の後半から、ライブに関するいろんなお話をまた頂くようになってきていた。

またひとつ節目に来たんだ。
どこかで動いて踏み出さないと、現実は動かないしアーティストとしての私は死ぬ。

水面下で少しずつ活動再開の準備をすすめていたときに、リアルでの人脈が被っていてTwitterで交流のあった竹之内麻里さんから今回のお話をいただき、即答しました。

麻里さんは、プレイヤーとしての資質を持ったアーティスト達の活躍もサポートしたいという発信を以前されており、そのお気持ちもうれしかったです。

4年ぶりのライブ。
私は「停滞は停滞ではなく後退」という持論の持ち主なので、4年の間に変わった業界事情や自分自身に対しては、かなりの覚悟が必要だと思ってます。

それはメジャーかインディーかとか、プロかアマかとかは関係なく…
「前は」ではなく今現場に立っているということが大事なわけで、現場に対するセンサーや動きを身体や感覚が忘れてしまうことが一番ヤバいわけです。

私が音楽をレッスンしてる保育園の子供達の中には将来ピアノ弾き語りシンガーソングライターになりたいと言ってる子もいる。

だとしたら、現在は現役でアーティスト活動をしていない私が一体彼女に何を教えられますか?と、本当に本当に思うわけですよ。
現場は現役はってないと分からないことが多いし、常に現場の事情や世の中は動いてます。

だからやる。
楽とは思ってませんが、活動再開に踏み出します。

自分がまず生き様と演奏で示さなければ、そして「昔はアーティストだった」ではなく「いま」アーティストでなければ、私の音楽にも保育にもなんの意味も説得力もないと思うのです。
(「元なんとか」が通用するのは、よほどすごい人だけだと思うので… 自分はそうじゃない)

ちなみに私の楽曲は、実体験ベースの物語が多いのですが、作詞作曲ピアノ編曲ともに、それは映画とかを作るのに似てるなと今日スタジオで思いました。

共演者様は舞台関係の方が多いので、私も当日は3つのストーリーをikuyoの楽曲にしてピアノ弾き語りでお届けします。

チケットを買ってくださった方、応援をくださった方、ありがとうございます!
トーンの違う3つの物語をお楽しみいただけましたら、うれしいです。

とにかくまず、踏み出しますね。


 


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