保育園でクラフトや音楽を教えていて私がいつも思うこと
先生として良いことなのか悪いことなのかはわからないし、賛否両論ありそうですが、私の考えはこれだけ。
「お手本通りになんてしなくていいからね」
私が作ったお手本の通りになんて、正直してほしくありません。
だって、それでは面白くないもの。
それに、指導をするようになって気づいたのですが、たとえ同じ星の型を用意して同じテーマのものを子供達に作ってもらったとしても、同じにはならない。
どこかに必ず、その子の持つ色や個性が出て、違うものになるんです。それがいい。
同じ曲を、個性やバックボーンの違う歌手・演奏家・アレンジャーが演奏したり歌ったり編曲を手がけると、全く雰囲気の違う曲になるのと同じです。
「おっ!この子はそう来たか! ああ、この子はこんな色が好きなんだな。こういうのが好きだからパパやママが出てきたり、ここに虹や猫を描いちゃうよね」
教えてて、そういうのにこそ一番わくわくします。
そして、そういう作品を作る子は大体、完成するとうれしそうにぴょんぴょんしながらこう言うの。
「これ、ママ(パパや他の家族や親戚や友達の名前が出てきて)にあげるんだ!」
作品には、その子の大好きな人達・大切な思い出・その子にしか見えない世界や物語が、色や形になっていっぱい溢れてる。
そう。クラフトは音楽! その子にしか書けない詞であり、曲であり、物語。
保育園の私のレッスンで子供達が作ったクラフトを見るとき、私はそこに彼らの宇宙を感じ、その色彩のなかで音楽に包まれてます。
バイリンガル保育園でクラフトと音楽を教えながら、ミュージシャンでシンガーソングライターとしての私がいつも思ってることでした。
See you !
Ikuyo Matsubara