2度とない時を一緒に過ごした子供達へ 4 Ikuyo Matsubara 2023年4月23日 18:42 保育園の子供達をつれていく公園の花達が、満開から花吹雪へ… そのピークが今週でした。公園で遊んでいると、水色の空にひらひらとパステルピンクの花びらが舞い、地面に絵を描くこの季節が、私も子供達も大好きです。 その花吹雪が一番きれいだった日の鬼ごっこは、まるでミュージカル。私の音楽レッスン受けてる年長の美少女で、将来はピアノを弾き語りしながら歌う人になりたいと言ってる子が、花吹雪の中で即興の歌を歌って鬼の私を挑発。それに答える歌を歌って返し、追いかける私。 花びらが舞う幻想的な美しさの中、響く歌声と弾ける笑い声。まるで舞台みたい。 現実は、私の足では疲れ知らずの子供達の体力に敵うわけがなく、すぐにヘタって立ち止まってしまうのですが、歌だけは走りながらちゃんと歌えていたのが不思議。 人間って、使い方を本気で鍛えた所の筋力だけは鍛えなかった所と違うんだな…と、歌って走りながら変なことに感心してしまう。 そして、ここでいま一緒に歌いながら走ってる子達は、1年後には卒園してしまってここにはいないんだな、と気づく。 だとしたら、私は今とても美しくて大切な時間を生きていて、それは今一瞬のこと。2度と同じ顔ぶれでの同じ一瞬はないのだな…と気づき、笑って走りながら泣きそうになりました。 何人かの子供達が私にくれた桜の花やクローバー。 毎年家にもって帰って、水に生けたり押し花の栞にしたりしてます。誰がくれたものか、名前を書いて。 もし大きくなった彼ら彼女達が私を忘れてしまったとしても(実際は、大きくなっても忘れてなくてバスや道で話しかけてくる子が多いけど)一緒に美しい時を過ごした子達が、自分らしい幸せな未来を歩いていけますように。 何かあったときも、守られますように。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ミュージシャンの保育士 4