モダンスイマーズ「悲しみよ、消えないでくれ」

大学時代の同期で女優、今藤洋子が出演と言うこともあり、見に行きました。

めちゃめちゃよかった!!!!

前情報一切いれないで行ったんですが、ほんとよかった。

出演者一人一人の存在感もすばらしかった。昔は押し出しの強い俳優にばかり目が行ったものだけれど(笑)今はやはり、そこにたたずむ存在感みたいなものに目が行くようになりました。

そして、脚本が本当に素晴らしい。悲しみの向こう側にある、人間賛歌的なものも感じられたし、逆に、人間のどうしようもないだめさ、みたいなものも感じられました。が、私はそれがすべて愛おしく、愛らしく、やはり人間賛歌であるなあと思えました。

主人公など、実際にとなりにいたらたまったものじゃないけれど(笑)あのどうしようもないだめさ、弱さ、ずるさは、私の中にも絶対にあるものです。

そしてラスト、山小屋の主人の悲痛な叫びは、本当の孤独のなかにある人の叫びだったんだろうなと。

一番泣いたのは、無精子症がわかった旦那を励ますために、バカみたいに明るく、妻が妖怪たいそう第一を唱うシーンだったりする。あのシーンは、笑いながら泣きました(笑)

今藤さん、ほんとよかったよ。今も思い出しなきしそうなくらい、名シーンだったと思う。

蓬莱作品初体験だったのですが、本当に素晴らしかったです。

演じられた方々、とてもステキでした。俳優の力量がとても試される舞台だったと思います。解釈と表現の仕方では、とても意地の悪い作品になってしまったかもしれません。

乾いてるのに、視線が優しいというとても不思議な心地の作品でした。

……て、ほんとこのフォーマット改行が気持ち悪いよおおおおおおおお

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