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デザインリサーチの具体的なプロセスと大事にしていること
TL;DR
大事にしていることだけ抜き出しておきました
1. ドライな情報(概況、法律、ステークホルダー)を見誤らないこと
2. 現象を追いかけず、仮説を追いかけること
3. VIやインタラクションは参考程度にして、課題と解決方法の比較にフォーカスすること
4. IA(各サービスのデータに対する考え方)と戦略を出来るだけ見透かすこと
* * *
About
「○○なサービスを作ろう!」という話になったとき、僕はまずデザインリサーチをします。
事業やプロダクトを考える上での重要な情報を収集して、このあたりを明確化することが目的です。
1. そのアイディアは試す価値がありそうか
2. 既存サービスはどんなもんか
3. どう立ち上げて、どう進めていくか
最近、他の人のやり方も気になってきたので、まずは自分のやり方を可視化してみようと思います。
ググってマーケットをざっくり理解する
Google先生にいろんなことを聞いて理解していきます。
・概況
・ユーザ像
・ユーザニーズ・課題
・ユーザニーズの背景・成り立ち
・既存サービスとその分類
・法律やステークホルダーの構図
ここで大事なことは、「まずはドライな情報をちゃんと把握しよう」ということです。
シンプルに言うと何が起きていて、その背景には何があるのか。
数字だったり、きっかけとなった技術や法律の変化だったり。
深掘りしすぎたり根拠を追求しすぎると泥沼にハマってしまいますが、
逆にここの把握がズレてると、だいたい開発中に「なんか違うよね」となってやり直しになったりしちゃうので、他人に説明可能になるまでは把握に努めます。
ウェットな情報も収集開始する
既存サービスのユーザ、その知人、潜在ユーザ、新しいもの好きな人、レイトマジョリティっぽい人あたりに、会うたび話を振ります。
Twitterや掲示板も見ます。
具体的なストーリーに注目して気持ちを理解したり、リアルなリアクションを集めたりします。
このときに大事なことは、振り回されないことです。
いろんなことをいろんな人が言いますし、単純に声の大きさや表現の上手・下手も人によって様々なので。
僕が心掛けているのは、「現象を追いかけず、仮説を追いかけること」です。
協力してくれた人にはもちろん敬意を払うし共感する話も多いと思いますが、
それを冷静に評価して仮説を検証し、プロダクトに反映させるのが自分の仕事なので、ここはブレずにやっていきます。
サービス触って情報をゴリゴリまとめる
既存サービスをリストアップして、基本的には全部触ります。
サービス価値を体験をすることが重要なので、必要であれば課金もします。
【まとめる情報】
・UIの構成と各機能の操作フロー(スクショ付き)
・機能リスト
・各OSごとに3~4サービスはやる
・その他の所感はスプレッドシートにまとめる
この辺は作業感満載ですが、
自分で体験を評価したいし思わぬ気付きも多いので、他人に仕事を振らず全部自分がやります。
重要なこととしては、「VIやインタラクション系のUXは参考程度にして、課題と解決方法の比較にフォーカスすること」です。
ちなみにチラ裏ですが、スクショはまとめて画像化してPinterestに突っ込んでいます。もっと効率化したいので何か良いやり方あれば教えてください。
システムを理解する
さらに踏み込んで、「どういうシステムを作って、どういう運営をしているんだろう」ということを推測します。
データに注目してプロダクトを捉えると、UIとかに惑わされずプロダクトとして頑張るべきポイントが見えやすいのでオススメです(近いうち、記事にまとめます)。
・アーキテクチャを推測する
・ERを書く
・APIリストを書く
・コアデータとコア機能を見極める
・人力で対応するところがあれば把握する
サービスによってUIから透けて見えるIAが違ったり、がんばってるポイントが違ったりするので、「今後はこういう方向に進みたいのかなあ〜」とかも多少感じられたりします。
他にも、「こういうやり方してるなら、こっちの方向には来にくいよね」とか、「実はこのサービスは競合しないのか」とかも見えてきます。
それっぽく大事にしていることをまとめると、「IA(各サービスのデータに対する考え方)と戦略を出来るだけ見透かすこと」ですかね。
まとめた情報を見直して評価する
いよいよラストです。
調査の過程でいろいろと知見が溜まったり見え方も変わったりしているので、一旦全部を見返して評価しなおします。
・マーケット概況を他人に説明できるようにする
・ユーザニーズ・課題について仮説とストーリーを言えるようにする
・各既存サービスについて、「こういう特徴のサービス!」と言えるようにする
・立ち上げにおいて重要なポイントと、後でやればいいものを分ける
このあたりができたら、リサーチは終了です。
(ちなみに僕は、次工程としてProduct Summaryというものを書いてKick-OFFに進みます)
まとめ
以上が、僕が実践しているデザインリサーチのプロセスです。
これらをなるべくスピーディーに把握してチームに共有してスタート地点を作ると、あとで悲惨なことが起きにくいかな と。
次はUI/UXデザインを固めていくプロセスとかを書いてみようかと思いますー
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