「自分達の欲しい」を作る!生田化研社×南印度洋行のコラボレーション墓装品ブランドIKUTAYOKOってなんだ?【IKUTAYOKOコラボnote第二弾】
石材業界の社長として業界をリードするふたり。
株式会社 生田化研社 代表取締役社長 大塚俊明
有限会社 南印度洋行 代表取締役社長 服部弘太郎
今回は生田化研社×南印度洋行のコラボレーション墓装品ブランドIKUTAYOKOの第二弾商品「TEOKE」の発売に合わせて、IKUTAYOKOの誕生から第一弾商品SHIP、今回発売するTEOKE制作秘話までを伺いました。
【IKUTAYOKOコラボnote第一弾】ニッチな業界・中小企業 「社長×社長特濃対談」出会いから業界のことまで語ってみた。はこちら
ーまずはIKUTAYOKOコラボレーションの経緯を教えてください。
大塚 「なんだっけ?忘れちゃったな。でもSHIPだよね。」
服部社長「そう、SHIP!え、SHIPが先に出来上がったんだっけ?それとも『かっこいいの作りたい』が先だったんだっけ?…ほんとにノリなのよ。だから記事にしても薄いかも(笑)どっちだっけ?IKUTAYOKOってブランド名でやろうってなったのはだいぶあと。」
大塚 「(笑)たぶんだけど、会った時にお互いに『こういうことやりたいよね』って話はしてるはず。んで、服部社長が『こういうの作りたいんだけどどう思う?』って聞いてきたから『良いじゃん』って感じで。そしてSHIPが出来たんだけど、そしたら服部社長から『IKUTAYOKO』って名前にしてあげるよって声かけてくれたんだよね。」
服部社長「なんかね、とにかくストレスが溜まってて。要は商社なのに時々提案してって頼まれるんだけど、提案したものが魔改造されて世に出たり。仕方ないことなんだけど、そういうのを繰り返してたらストレスフルになってて。だから本当にわがままなんだけど、自分が『かっこいいって』思うものを一回作りたいって。その時はエンドユーザーも頭の中にいなかったね(笑)それで作ってみたらって話したんだよね。そこからだよね。」
ーIKUTAYOKOというブランドのコンセプトは?
服部社長「お墓参りに関連するものってやっぱり伝統とかあるから似たり寄ったりなデザインなんだけど、それを当たり前で終わらせたくなくて。伝統的なものも良いんだけど、かっこいいとかオシャレな墓装品が選択肢としてあっても良いなと。実際作ってみたら『欲しい!』って言ってもらうことも多くて。まぁ、自分たちが作りたいっていうのが大前提なんだけど(笑)」
大塚 「やっぱり根底にはずっと、『お墓参り楽しみ!』ってみんなが思ってくれるような世の中にしたいっていうのがあるから。デザイン重視の墓装品があると気持ちが変わる人もいるだろうし、たかがアイテムひとつかもしれないけど、業界的にもこういう感覚が広まったらお墓参りが変わると思うんだよね。
ー昨年発売されたIKUTAYOKO第一弾・SHIPですが、制作秘話やここだけの話を教えてください。
大塚 「思ったより作るの遅くてビビった(笑)インドの職人さんの手加工って仕上がりはとても美しいんだけども、丁寧がゆえに時間がかかってるなって(笑)」
服部社長「(笑)エンドユーザーの意見も聞いてなかったけど、要は生田化研社さん以外からも意見聞いてなかったのね。で、やってみるじゃん?インドに発注した時に『この穴は開けられない』って言われちゃって(笑)普通メーカーや工場に『これ作れる?』って確認してから作ると思うんだけど、決まってからインドの工場に聞いたら『この穴は無理です』と。大慌てで日本のドリル送って。」
大塚 「あったね~(笑)他の金属の部分はうちがメーカーさんに頼んで『あーじゃない、こうじゃない』ってやってるんだけど、確認が取れてないっていう。他にもあったよ、組み立てられないとか(笑)」
服部社長「あとさ、最初に考えてたデザインなんてただお線香置くだけの形で、当たり前なんだけど空気が入らないから火が消えちゃうんだよね。『どうしよう、消える』って(笑)」
大塚 「めちゃくちゃだよね(笑)でも結局、墓装品というか墓石が主人公とあって、それを飾り立てるパーツがこのままのデザインでいいのかっていう話があって、その中でのSHIPの提案だったから。」
服部社長「最初は花立(墓石に備え付けられている、花を添える筒状の仏具)やりたかったんだよね。」
ーSHIPの業界内外の反応はいかがでしたか?
服部社長「いや、褒められるんだけど売れないよね(笑)すっげぇ褒められるの。お世辞で褒めてくれる人もいるけど営業してるからわかるんだよね。でも心底褒めてくれてはいるのよ。でも売れねぇな今のところは。」
大塚 「エンドユーザーに向けての観点から言うと、業界外の知人とかに知ってもらうと反応は良いし、こういうのが欲しかったんだ言われたり、買うわって人もいるけど、なぜ売れないのかというと『思ったより石高え!』なんだよね。」
服部社長「そうそうそうそう。なんなら買うわって一般の人は言ってくれるよね。」
大塚 「値段聞いて『あぁ…はぁ…』ってなっちゃうんだよね。」
服部社長「もしかしたら、ちゃんとアッパーな人に売るようなことをすれば売れるってのもあるかもしれないけど、そこまでしてないってのもあるよね(笑)」
ー確かに墓石をはじめ、石で作った製品はそもそも触れたり購入する機会が多くないからこそ、一般的な感覚だと”高級品”で価格の検討がつきにくいかもしれませんね。
ーでは、ただいま準備中の第二弾・TEOKEは、どういったいきさつで手桶を作ろうと思ったのですか?
服部社長「実はこっちが先なんだよね。手桶リデザインしたら良いんじゃねって話が。かっこいい手桶作りませんか?って言ってたら、たまたま大塚さんも手桶作りたいって言ってたんだよね。そんで先にSHIPを作って、TEOKEをついに」
服部社長・大塚「満を持して(笑)」
ーTEOKEのセールスポイントはどこですか?
服部社長「え、どうなんだろう。でも可愛いでしょ?」
ー可愛いと思います!お墓参りだけでない汎用性の高さも魅力かなと思いますね。
服部社長「うんうん、じゃあ一般の方として購入を考えてくれているのね、マイバケツとして。」
ーうちのお墓があるお寺は手桶を貸し出してくれているんですが、ご時世的にシェアに不安だったり、人様の家紋が入った手桶を使うのは気まずかったりするのでマイ手桶もありかなと。
服部社長「なるほどね。あとサイズ感がね、一般的な手桶って花刺す前提だからなのかなちょっとデカいなと。持った感じも手に馴染んで良いんだよね。デザイン的にも普通の手桶持った時と違うテンションになるというか。
大塚 「うんうんうん!」
服部社長「あともう一つあった、セールスポイント!見た目と裏腹に軽い(笑)プラスチックよりしっかりした素材やデザインのわりに軽いよね。」
大塚 「まぁとにかくデザインありきだよね。」
服部社長「うん、デザインが先。」
ー今回のTEOKEはサウナバケツがモチーフですが、近頃のサウナブームは意識しましたか?
服部社長「めちゃくちゃ意識してた!最初はかっこいいバケツで検索してサウナバケツを見つけて、かっこいいなって思ってって感じ。」
大塚 「今サウナブームだったりして日本の庶民的なサウナで整えるってやってると思うんだけど、北欧のロウリュみたいなサウナもあるし、手桶もオーソドックスなものだけでなく、こういうのがあっても良いかなって。」
ーTEOKEの専用ラック、TEOKEの木のアイデアはどこから?
服部社長「思いつきだね。」
ーえぇ!フィンランドにはこういうのあるのかなって思ってました。
服部社長「なんかFacebookにこんな手桶作りましたってアップした時に、なんか思いついてFacebookのコメント欄に上げた(笑)」
ー某北欧の人気キャラクターのテーマパークににあっても違和感のない自然に馴染むオブジェみたいですね。
服部社長「大きいツリーみたいなので考えてたんだけど、『場所取る』って言われて、コンパクトなものも作ってます。」
大塚 「(実物の写真を見て)おぉ~!良いじゃん!気の幹みたいにブロンズなんだね。凄いじゃん!」
ーではさいごに、IKUTAYOKOの今後の野望をお願いします!
服部社長「お墓に行くときのテンションを変えるもの作っていきたいよね。」
大塚 「やっぱりね、今は2点しかアイテムないけど、この点をどんどん増やして線にして線を面にして増やすことでお墓参りグッズが充実すれば、お墓参りがアガるものになったら良いじゃない。」
服部社長「自分達だけじゃなくて、同じ業界のガラバゴスの中にいた人たちが色々生み出していってくれたら良いなって思う。お墓参りに行く人も、業界や俺たちの仕事もさらに楽しくなると思うんだよね。」
ー以上でございます。ありがとうございました。
IKUTAYOKOのプロダクトが墓詣でオンラインショップで取り扱い決定!
生田化研社×南印度洋行のコラボレーション墓装品ブランドIKUTAYOKOの第二弾商品「TEOKE」は墓詣でオンラインショップで近日中に取り扱い開始予定です!あわせて第一弾商品「SHIP」も販売いたしますので、お楽しみにお待ちください!
次回
【IKUTAYOKOコラボnote】は全3回。第三弾・世界を飛び回る!輸入石材のプロ集団なのに紅茶も人気!南印度洋行ってどんな会社?【IKUTAYOKOコラボnote第三弾】は隔週で更新予定です。
ぜひ、お楽しみにお待ちいただけましたら幸いです!
【IKUTAYOKOコラボnote第一弾】ニッチな業界・中小企業 「社長×社長特濃対談」出会いから業界のことまで語ってみた。はこちら
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