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(全文無料)チルタリス型リザードンVSTARデッキ

新弾「スターバース」にて、アルセウスVSTARの直後に目玉として発表された、第2のVSTARポケモン。

高火力と、VSTARポケモン故サイドが2枚しかとられないということから、同時発表された「マグマの滝壺」と相まって、炎タイプの復権が期待されました。


発表後から、
・裏工作型
・やりくり型
・ピオニー&新ビーダル型
などの構築が検討されてきましたが、私はこの「チルタリス型」を推します!!

今回のデッキは、マジで強いと思います。(ハードル上げてみる)

①デッキレシピと各カード採用理由

という訳でデッキレシピから。

【デッキコード】c8Yx8x-Ni8B2K-c4KcGG

基本的には、リザードンVSTARの火力を軸に、チルタリス+ヤレユータンで毎ターン必要なサポートを用意して勝利を掴むデッキとなります。

では各カード採用理由。

◆リザードンV&VSTAR 4-3

このデッキのメインアタッカーなので、当然の如く4-3採用。

このリザードンVSTARが本当に優秀で、上技でポケモンV、下技でポケモンVSTAR&VMAXをワンパンできます。

上技の条件「このポケモンにダメカンが乗っている」は、マグマの滝壺でほぼ自動的にクリアされるため、実質デメリットなしの3エネ230ダメです。

なお欠点は下記。

①「マグマの滝壺」のエネ加速がベンチ限定
②HP330以上のVMAXや、タフネスマント付きのVポケモンに対しては、火力が微妙に足りない場合がある。
③ダメカンが乗る性質上、HPは260で見る必要があり、場合によってはワンパンされる。

これらの欠点解消のため、「ふうせん」「こだわりベルト」「大きなおまもり」といったポケモンの道具や「ヒート炎エネルギー」との併用が望ましいです。


進化前について、従来のリザードンVの方が火力は高いのですが、逃げエネが3。一方新弾は、火力がやや下がる代わりに逃げエネ2。
(HPはどちらも220)

正直、

・優先的にVSTARに進化する
・VSTARに進化できない場合、3エネがつくまで生き残れない
・VもVSTARも取られるサイドが2枚のため、あえてVを残す理由がない

といった理由から、進化前が技を打つことはほぼないです。

ということで、逃げエネ2で縛られにくい新弾の方が優秀と判断しました。

◆チルット&チルタリス、ヤレユータン 3-2+1


このデッキのエンジン。
「なぜチルタリス型」なのかという点で、他の型との差別化理由を挙げます。

このデッキは、「炎エネルギーをトラッシュする」「マグマの滝壺を置く」「リザードンVSTARに道具をつける」という動きが必須のため、「ピオニー」との相性が非常にいいです。

この「ピオニーを確定サーチする」という点で、まずやりくり型を排除しました。

新ビーダルの特性「はたらくまえば」(手札が5枚になるようにドロー)は、確かにピオニーの手札全トラッシュと相性が良いのですが、確定サーチできない点で安定性に欠けます。

確定サーチはネオラントVに任せるという方向性もあるでしょうが、1回限定なことと、後述するサイドレースの観点から採用しませんでした。

「確定サーチ」といえば裏工作ですが、裏工作型はメッソンラインを最低でも3-3-3の9枚程度入れる必要があり、枠を圧迫します。
「ピオニー」は不要になるでしょうが、その分「回収ネット」が必要になり枠減にはならず。
前述の通り採用したいトレーナーズが多かったので、裏工作型も不可としました。

更に2点。

・「マグマの滝壺」がベンチ加速なため、バトル場のアタッカー気絶後、トラッシュに落ちた炎エネルギーを2体目のアタッカーにつけるために、逃げエネ0要員としてチルタリスを一旦バトル場に出せる点も強力です。

ヤレユータンの「さるじえ」があることで、終盤に取っておきたいカードを山に戻せます。「ピオニー」の手札全トラッシュとも相性がいいです。

◆ファイヤー&いちげきハリーセン 2+1

片方は、このデッキ一番の謎カードでしょう(笑)
どちらもサブアタッカーです。

まずファイヤーについてですが、新弾の目玉として登場した、滝壺対応の1エネで90ダメージ出せるたねポケモン。

90ダメというのも明らかに、リザードンVSTAR「ばくれつファイヤー230」との併用を意識されていて、合計320エネでVMAXを獲れる設定ですね。

優秀は優秀なのですが、リザードンのエネ補充に時間がかかるので、サブアタッカーは序盤に優先して出したい。

しかしファイヤーを序盤のアタッカーにする場合、
・滝壺が出せない
・ベンチに戻れない
・ファイヤーにエネ1枚貼る余裕すらない
といった状況になった時に、序盤では0~20ダメージしか与えられない場合もあります。

それを打破するのが「いちげきハリーセン」で、気絶時にダメカン6個乗せれることから、「エネルギー0のダメージ60アタッカー」として運用できます。

このダメージ60というのは実は優秀で、返しのターンでばくれつファイヤー230を当てて合計290でVSTAR、更に「こだわりベルト+30」の合計320でVMAXを獲ることができます。

なお特性なので、「フュージョンエネルギー」を貼っているポケモンには効果がないことには注意が必要です。

先行するサブアタッカーに「エンテイV」「ビクティニVMAX」などを採用しなかった理由は、「相手に1-2-2-2のサイドレースを押し付ける」ためです(この辺の詳細は次項にて)。

VMAX不採用デッキの場合、非ルールポケモン1匹は実質サイドゼロとしての運用も可能」ということは、今後覚えておいた方がよいでしょう。

そのため、メインであるリザードン以外のVポケモンの採用は極力排除し、ネオラントVやクロバットVも採用していません。(ワタシラガVだけは、フィニッシャーになり得ることから採用しました)

とは言え、サブアタッカー枠の検討の余地は大いにあると思います。

◆ワタシラガV 1

各サポートの+1枚目という認識。
このカードのおかげで、サポートの数を最低限に絞れます。
出すと、相手ボスからの負け筋にもなるので要注意。原則として終盤にしか使いません。



◆ボール系 クイックボール4、ハイパーボール1、レベルボール2、しんかのおこう3

クイックボールの4は説明不要。

ハイパーボールですが、グッズのサーチ手段がピオニーになることが多く、ピオニーではハイパーボールをそのターンに使用することができないことから、しんかのおこうの方が使い勝手がよかったです。

当初案はハイパーボール3枚採用でしたが、チルタリスをなるべく早く立てたいこともあり、2枠をレベルボールに変更しました。

◆エネルギー転送 4

ピオニーから触れる炎エネルギー。

序盤は、
手貼り→ピオニー→エネ転&クイボ→クイボでエネ転から持ってきた炎エネトラッシュ→滝壺で加速
という運用もできます。

◆入れ替え札&ポケモンの道具系

採用理由は前述の通り、リザードンVSTARについては

①「マグマの滝壺」のエネ加速がベンチ限定
②HP330以上のVMAXや、タフネスマント付きのVポケモンに対しては、火力が微妙に足りない場合がある。
③ダメカンが乗る性質上、HPは260で見る必要があり、場合によってはワンパンされる。

⇒これらの欠点解消のため、「ふうせん」「こだわりベルト」「大きなおまもり」といったポケモンの道具や「ヒート炎エネルギー」との併用が望ましい。

ピン挿しも多いので、枚数配分は今後検討の余地ありでしょう。
特に「こだわりベルト」は、できれば2枚採用したいですね。

◆ツールスクラッパー 1

「相手のポケモンの道具を剥がす」以外にも、「自身のポケモンについている道具を貼り換える」運用ができることを覚えておくとよいでしょう。

例えば「ふうせん」のついたリザードンVSTARに「ツールスクラッパー」を用い、「こだわりベルト」に貼り換えるなどで、相手のダメージ計算を狂わせることができます。

「ピオニー」から上記の動きができるのも強力です。

◆ピオニー 2

いつ使っても強い。できれば3枚欲しい。

◆博士の研究、マリィ 1+1

色々調整した結果ピン挿しとなってしまいましたが、「ピオニー」で手札が枯渇しがちなので、ドロソは可能ならもう少し欲しいところです。

◆ボスの指令 2

説明不要のフィニッシャー。
「チルタリス」で確定サーチが可能なので、2枚で十分運用可能です。

むしろ使用場面を間違えないことの方が重要。

◆キバナ 2

新レギュでの炎ポケモンは、滝壺+手貼り+キバナで、1ターンにエネルギーを3枚貼れます。後続のリザードンVSTARを即起動させるのに必須の動きです。
先述の通り、サイドを取られる回数が多いので、2回フルで使う場合も多いでしょう。
ヒート炎エネルギーはこの時にキバナで持ってくる率が高い。

◆ヒート炎エネルギー 2

HP+20は素直に強いです。
ただし環境でまた「うねりの扇」が流行るようなら、別のカードに差し替えてもいいでしょう。

◆基本炎エネルギー 9

エネルギーが貼れないといつまで経っても技が当てず負けてしまうので、ヒート炎エネルギーと合わせてある程度の枚数が必要と思います。

②サイドプランと動かし方

基本のサイドプランは以下の3パターンです。
以下、不利対面を念頭に記載します。

A.リザードンVSTARを1パンできるVMAX主体のデッキ

①ファイヤーorハリーセン きぜつ 5-6
②リザードンVSTAR1体目 ばくれつファイヤー 230
③リザードンVSTAR1体目 きぜつ 3-6
④リザードンVSTAR2体目 ばくれつファイヤー 230 3-3
⑤リザードンVSTAR2体目 きぜつ 1-3
⑥リザードンVSTAR3体目 スターブレイズ 320 1-0

HP330以上のVMAXが相手の場合は、最後に「こだわりベルト」が必要です。
逆に1パンされない相手なら、②④の動きをリザードンVSTAR1体で賄えます。つまりリザードンVSTAR2体で勝利できますので、最初の1体がやられてしまっても冷静に対処しましょう。
前述の通りキバナ込みで3枚までなら1ターン起動できるので、もう1枚を貼る1ターンをどう捻出するかが鍵です。

B.リザードンVSTARを1パンできるVSTAR主体のデッキ

①ファイヤーorハリーセン 攻撃 90or60
②ファイヤーorハリーセン きぜつ 5-6
③リザードンVSTAR1体目 ばくれつファイヤー 230 5-4
④リザードンVSTAR1体目 きぜつ 3-4
⑤リザードンVSTAR2体目 スターブレイズ 320 3-2
⑥リザードンVSTAR2体目 きぜつ 1-2
⑦リザードンVSTAR3体目 ばくれつファイヤー+ベルト 260 1-0

この対面が一番きつく、特に相手のVSTARのHPが270以上の場合は、理論上勝てません。⑦のフィニッシュは、ボスの指令で進化前のVやネオラントV・クロバットVを狙うなどの戦略の方が現実的でしょう。

C.リザードンVSTARを1パンできるVMAXとVSTAR混合のデッキ

基本の動きは、上記ABと同じですが、相手は3-2ー3または2-3-3を押し付けてくると思います。
素直に乗っていると負けてしまうので、裏の非Vや進化前Vを上手く獲って、3-2-1や2-3-1を狙うのがよいと思います。

以下省略しますが、ワンパンされない相手なら、ばくれつファイヤーで確実にツーパンできますし、普通のV相手ならほぼワンパンできるので、上記よりも楽に勝利できます。

動かし方

ここまで読んでいただけたら、基本の流れはイメージいただけると思います。

序盤に最優先すべきは、「20ダメが乗った1匹目のリザードンVSTARがばくれつファイヤーを打つ」ことです。
チルタリスはその途中で育てるイメージ。
ヤレユータンは後回しでも構いません。

中盤以降チルタリス+ヤレユータンのコンボが完成したら、キバナやボス、ピオニーなど、都度必要なサポートを使ってサイドプランを実行していきます。

不利対面

やはり水タイプデッキですね。

◆はくばスイクン(アルセウス)
裏工作でボスの指令やこだわりベルトを適宜持ってこられることもあり、相当厳しいです。

◆連撃インテレオン
キョダイウズマキでも1パンされるし、回復されるのがきつい。

◆グレイシアVMAX/VSTAR
今後増えるかは分かりませんが、厳しいでしょうね。VSTARパワーで1ターン無敵されるとサイドレースにボロ負けします。

◆ベンチ狙撃系(連撃ウーラオス、サンダースなど)
チルタリスをやられるときついです。環境によってはマナフィを入れて対処が必要かもしれません。

③採用見送りor採用してもよさそうなカード

◆サブアタッカー枠

少ないエネで60以上出せる非Vのポケモンがいれば、差し替えてもよいと思います。

なお前述のサイドプランでも説明の通り、エンテイVなどのVポケモン採用の場合は、デッキとしての立ち回り方が全く異なってくるかと思います。

◆マナフィ

環境次第で必須になるかもしれません。

◆冒険家の発見

リザードンV/VSTARを安定して出せるので。
サポート枠を使うのと、終盤腐るのが微妙なため、今回は見送りました。

◆ごつごつメット

ダメージ調整役として検討しましたが、優先順位的に他のカードより低かったのでカット。

◆ふつうのつりざおorクララ

チルタリスやヤレユータンの救済として。
ピオニーでトラッシュし辛いので入れませんでしたが、今後の対面でそれらが狙われやすいのであれば入れてよいかもしれません。

◆やまびこホーン

ボスの指令と合わせて、終盤のフィニッシュが楽になるかも。
こちらも枠との相談です。

(余談)
新録のこいつは、ほぼピオニーの下位互換…


今回は以上です!

現状の「悪・超・闘の三竦み環境」に対してはかなり強く出ることができます。
アルセウスVSTARからも、向こうからワンパンできないのに対しこちらは可能なため、互角以上に戦えます。
Tier1.5くらいまでは見込めるのではないかと思っています。

そうすると、はくば等の水タイプデッキも復権して…など、対戦環境がより活性化すると、また楽しくなりますね!

今後も新弾カードの研究を続けていきたいと思います。

今回も投げ銭システムです。
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