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和解

嗚呼ホッとした。テディベアと仲直りできた。なにせ彼がキスもハグもしてこない、外に出ても手を繋がない、キスしても心ここにあらずの義務感だけのキスで、こんなことは初めてだった。だってあり得ない。あんなに熱烈に絶対的に愛してくれてたのに。
ということは、よっぽど私が傷つけたってことだ。鬱に入って殻に閉じこもってしまったのがまざまざと見えた。

私の心のように激しく降ってきた雪...

買い物から帰宅して娘がハグしてくれてなんと救われたことか...


テディベアを何回か優しくホールドしたりくっつきに行ったりしても無反応で深く沈んでる。テディベアが無反応って!悲しくなってしまった。彼を傷つけてしまったことに傷ついて、彼の愛が引いてしまったかもしれないことが怖くて、泣けてきた。一緒に横になって何回も謝った。少しずつ話をしてくれた。「もう愛してないの?」の問いにはブハッと笑って「何バカなこと言ってるの?!」と言われたけど。

テディベアはずっと、自分の幸せより他の人の幸せを優先させてきた。全員を幸せにしたくて努力してきた。でも息子君の発達障害もどう対処したらいいか分からない。ベストを尽くしてきたのにうまくいかない。呆然と立ち尽くしてしまう感覚。

ここ数ヶ月はテディベアにとってストレスだらけの日々でよく持ちこたえてたがダメージはかなり効いていた。
引越し、私の家族と同居、遠距離通勤、息子君の学校学童での問題行動、学童退学、学校も退学の危機、時短勤務で成果を出せず上司から何回も叱られる、昇進できず、社内の資格試験に四苦八苦し結局落ちる、80歳のお父さんが周囲の反対を押し切って田舎から出てきて姪の家に同居してから見舞いに2日に一回行く、お父さんが脳梗塞で倒れて入院、お世話に毎日行く、極めつけはex(テディベアの元妻)と養育権や養育費を巡るバトル。 
ここに書いてるだけでもそりゃあいっぱいいっぱいになるよねって分かる... すごく繊細で優しい人だし。私の事を誰よりも幸せにしたいし絶対に怒らせたくない人なのに怒らせてしまった、と悲しくて辛くなってしまった、と語ってくれた。

話してるうちに彼が殻から出てくるのが見えた。

私も覚悟を決めた。息子君を育てるのに私も積極的に関わる。今まで自分の子供じゃない、私の責任じゃないという思いがあったから、テディベアがしてくれないという責める気持ちがあったと思う。息子君が色々できない事を見つけても、私は口は出すけど最後まで見届けるのは私の役目じゃないと引いてた。それで結局出来てない事が積み重なって私は不満を溜めていた。

不満が溜まるとどうなるか?そう.... 爆発する。

とても不健康だし、息子君のwell-being はうちの家族のwell-being につながる。うちの家族に責任あるのは私。だから私も積極的に関わる。

とテディベアに話した。


その時から、自分の子供のように息子君に話し、お願いし、注意し、褒め、最後まで関わるようにした。息子君はとても素直に聞いてくれるし、褒められて嬉しそう。

息子君の食事は、いつもはテディベアが息子君の食べられる物をリクエストにより単品だけ作っていた。KDと呼ばれるマカロニ&チーズ、ベロー二と言うハム、ピザポップ、チキンポットパイ、ピザ。ほぼそのローテーション。でも当然単品ではお腹が空くから合間に大量のスナックやジュースをとる。

でも昨夜はテディベアがお父さんのお見舞いに行く間、私が息子君の夕食を作るよと言って、息子君に希望を聞きながら私も野菜を食べない?と提案した。息子君が唯一食べられる野菜がシュガーピー(スナップエンドウ)とミニキャロット。「ピーとキャロット2個ずつなら食べれる?」と聞いたら、うん、と言う。しめしめ。「じゃあ息子君が食べたいKDの他にベローニも焼くよ。そしてピーとキャロット。炭水化物とタンパク質と野菜でバランス取れた食事ができるからね」と言うと素直に頷く。横でテディベアが「先に野菜を食べなさい。食物繊維が良いんだぞ」と言うとやはり親が言うからか、「煩いな」という顔をするけど、結果、ちゃんと野菜から食べてくれた!たったふた切れずつの豆とミニ人参だけど、バランス良い食事ができた初めての記念日!!本当に嬉しかったしいっぱい褒めた。


そしたらなんと、次は私がテディベアのために作っていたイタリアンチキンカツも、「良い匂いがするから食べたいな」と言い出し、食べさせたら「うん、悪くない」と言いながら食べた!
自閉症スペクトラムのせいなのか、息子君は新しい食べ物を食べる事が極めて苦手なのに。決まった食べ物、しかも決まったブランドの物しか受け付けない。試しに一口と食べさせても吐いてしまう。
だから新しい食べ物、しかも市販の加工品でない手作りの“本物の”食べ物を食べる事ができたのは大きな一歩なのだ!

嬉しい嬉しい。

しかも!!

気を良くした息子君、「また違う新しい食べ物に挑戦したい」と言って、前日の残り物のチキンドラムスティックを一本食べた!


大きな前進の1日だった。


テディベアの情熱的なキスも戻ってきてめでたしめでたし😂


夜は、「明後日から学校が始まるから早く寝ないとダメだからね。もうすぐゲームを終わりにしてね」「いつも部屋の電気を点けっぱなしで寝てるけど、睡眠を妨げて体に良くないから消して寝てね」とお話しした。

ちゃんと早目にベッドに入って部屋の電気も消して寝てくれた。

やっぱり私は母親だし、子供を育てるのが自然なことに感じる。ちゃんと関わると気持ちがいい。目を見て穏やかにお話しして、自分の子供と同じように(甘めだけど)育てる。出来ると思った。

というわけで、これからはテディベアと二人で発達障害の事を勉強しながら子育て頑張る!

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