Blurred''close my eyes#1
個展に向けて、少し。
8月の『our street 2023』の終わりとともに宣言した個展。何人かにはいつか個展をしたいと言っていたが、今年にやることは誰にも伝えていなかった。
展示について
私の大学では毎年度始めに大学のギャラリー利用案内がある。入学時から見ていたし、無料で利用できるのでいつか使いたいなと思っていた。今年に入ってから、個展でもするかと思い内容は決めていなかったがギャラリーを予約した。
個展の内容を決めたのは5月に『close your eyes』というzineの制作がきっかけだ。このzineは、セレクト・現像・構成・タイトル、全てにおいて私が心地良いと感じたままに作った。
このzineを作っている時間があまりに心地よかったので、このまま展示したらどうなるんだろう、という好奇心から展示を決めた。ストリートやaquariumのシリーズも候補だったがそれらはまたの機会に。
メモ帳から
一人で行動するときにいつも持ち歩いている小さいノートがある。
長距離移動する時や、寝る前に考えた事を「自分のために偽らない」というルールで書いた、いつか自分を見失った時のための誰にも見せないノートだ。以下それより一部。
自分の現在について考えて漏れ出た言葉だと思っている。
一方で個展は写真にだけ向き合い、写真から返ってくるものを頼りに構成している。それほど苦労しないと思っていた展示構成は、かなり苦しかった。
その途中で何度も読み返したのがこれらであり、結局作り手の自分に全てが依存しているのだと感じた。
準備のこと
個展のための撮影は一日だけだ。育った街の近くにある海辺に向かった。
なんとなく行きたいと思っていた場所で、そこへの道のりや孤立した空気感が好きで気に入っている。日本海のぶっきらぼうな自然が優しいと感じた。
ステートメントなど、展示に係る言語化は今も難しく、一人で抱えきれないため芸術学を学んでいる友人に写真群の客観的な意見をもらった。それには、友人なりに写真を種類分けし、それらが持つ共通点や温度感が的確に言語化されている。私自身も気づいていないことが多く、発見も多かった。
会場でも原文のまま置くつもりなので、展示を見終わって一息ついたらぜひ読んで欲しい。
準備に本腰を入れたのは10月とかなりギリギリで、気温が安定しないのもあり月の頭からずっと体調を崩している。食事が喉を通らない日、逆に食べすぎる日、眠れない日、味のしない日、プレッシャーに弱い自分にもびっくりだが、展示内容の特性上ひとりで抱えるものが多すぎるのかも知れない。昨日からは少し熱も出ている。当日は元気に在廊したいところだ。
苦しんでいますが、もうすぐです。
少し遠いですが、よければお越しください。
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