新馬戦2週目の回顧
土曜函館5R
・前有利、レベル低い
(各馬評)
ニーナブランド:出良く番手の馬も競りかけてこなかった。楽逃げ。直線も大して差す馬がいない状態で引き離しての勝利。馬場、展開には恵まれた。
カマラードマリー:やや出負け気味も二の脚はついて中団。直線は唯一ひと脚使った感じ。
イティネラートル:出良く好位から進める理想の形。勝ち馬の外直付けで少し距離損があったが、伸び一息。止まってもないが、キレがない。
ワイアウ:出良かったが二の脚で遅れ、勝負どころでもステッキが入るなど手ごたえイマイチ。直線も伸びず。調教通りワンペースだったが、思ったよりスピードがなかった。ダート?
コパカバーナビーチ:出は良かったが二の脚で遅れ中団。枠なりに外を回り、内にササりながらジリジリとは伸びている。距離延長でもう少し。
クリノゴッホ:促しつつ先行。好位勢も枠なりに外を回るロス。直線はサッパリ。ダートかも。
ピアブルー:中団内でロスなく進めたが直線は脚が使えなかった。
スナークメモリー:出が悪くダッシュもつかず置かれた後方。道中追い上げに脚を使って直線は伸びなかった。使いつつだろう。
オスカーレイ:後方まま。見せ場がなかった。極端な追い不足で一度使った効果はあるだろうが。
(タイム評)
あまり開催されない条件で比較は難しいが抑揚のないラップ構成、レース映像からも前有利は明白。かといって能力があれば後続が差し込めないものでもない。全体的にレベル低いのでは。
(総評)
一応カマラードマリーが注意といった形ですが、勝ち馬含め後にダート転で面白いんじゃかなといった感じ。スナークメモリーは使いつつに見えたので、状態が上がっていけば。
日曜函館5R
・勝ち馬は水準級、着差以上の完勝
(各馬評)
クリダーム:パドック好気配。出良く離す逃げ馬を構わず番手から。少し行きたがる面は見せたが許容範囲。最後は脚落ちたが、持ったままの態勢。着差以上の完勝。揉まれ弱さはありそうだが、完成度が高い。
ミシェラドラータ:進みは悪かったが、コーナーもロスなく進めて直線は勝ち馬に迫る脚を使った。
トラネスハープ:比較的出良く勝ち馬と似たような位置、少し後ろ。インをロスなく回ってなだれ込む形。ジリ。ゴール板手前でふらつく。
タリエシン:後ろからになったがコーナーで追い上げて直線も軽く追った割にひと脚使えた。上がり最速。
ベルサーナ:後方になり促しながらだったが、内をロスなく回る形。直線はジリにしか伸びず。
ベベ:後方から。直線多少脚を使った。
エリカキルシェ:出負け気味。追って挽回もそれで行きたがる。一瞬伸びかけるが、外を回るロスもあり直線半ばで脱落。最後は無理していないし、リズムも悪かったが止まりすぎ。期待ハズレ。
レイズミーアップ:後ろを回ってきただけだった。
ツキガミ:好発から離したハナも道中で二番手集団が追いつき、直線はパッタリ。
(タイム評)
前傾ラップで先行勢に負荷の掛かる流れ。2,4着馬良く追い込んだが展開利はあったか。函館スプリントSの時計がやや速いが3歳未勝利の時計を考えれば勝ち時計は標準的か。
(総評)
勝ち馬は着差以上、馬っぷりも良い。下位では出良く展開不向きだったツキガミ、出遅れ挽回に脚を使ったエリカキルシェ。後者はピッチ走法でダートかも。
土曜東京5R
・スローの上がり勝負、レベル低い
(各馬評)
ロッソランパンテ:発馬五分ぐらいも二の脚で内に潜り込む。これが好判断。出していって少し掛かるような面、もともと頭の高い走法でそう見えるのもあるか。追ってからジリ、キレる馬がいなかったのに助けられた勝利。追ってから外に張るような面もあって全体的に馬が若い。
フィンガークリック:中団内、全体的に促しながら。ジリだが前が止まっているのでゴール前は惜しいところまで持ち込めた。終始内追走、枠の恩恵はあったか。
エクソソーム:先行勢外。少し行きたがるが許容範囲だろう。追ってからジリ、伸びず。
コンエネルジア:発馬も出遅れ気味で戦前の評判通り進んでいかない。直線は今回のメンバーではある程度目立つ伸びもジリ、距離が延びて…といった形もないし気性面改善されなければ、もう少し恵まれないと厳しいか。
ドライカプチーノ:好発でハナ。競りかけもなく、番手の馬と雁行の並び。直線なだれ込むような形でひと踏ん張り見せるが最後は脱落。
シャープソーン:好発、逃げ馬の外番手。直線はなだれ込むような形でひと踏ん張り見せるが最後は脱落。
ノーブルミステリー:好位外目。4角で進出し直線を向くあたりでは先頭、ただそこから伸びず。
ユイノオトコヤマ:ある程度出たが二の脚が遅い。道中やや引くような場面、軽微なロス。直線は途中まで2着馬と併せて伸びそうで伸びない、ワンペースでジリ、現状この距離だと少し体力不足か。
キタノマルティス:中段後ろ。外枠だが内をロスなく進めた。直線多少脚は使っている。
カレイジャス:出遅れ、後方から。直線はなだれ込み程度。鞍上も無理に追ってないか。
ケネディテソーロ:後ろを回ってきただけ。
トーセンサクセス:出遅れて後方、後ろを回ってきただけ。
ツクバセイヴァー:ロスなく回ってきたが直線は脚が使えなかった。
(タイム評、総評)
スローの上がり勝負、先行勢有利。見るところのないレース、抜けた上がり最速のコンエネルジアが展開不利だがこのブランド、次で一気の人気落ちもないだろうし、不安点がしっかり出たのがむしろ心配。勝ち馬はセレクトセール770万円、慧眼。
土曜中京5R
・レベル高そう。勝ち馬は上でもやれるはず、2着馬も強い競馬
・上位4頭までの競馬だった
(各馬評)
マラキナイア:川田騎手らしくポジションをキープ、離した逃げ2頭、直後の馬群の先頭だから絶好位。コーナーで被せてきたセレスティアリティを外に振りながら、直線はしっかり脚を使って抜け出し。フットワーク良く奥がありそう。
レゾルシオン:メンバーの中では最も発馬良く逃げ、外から競りかけに来る馬がいたが主張して2頭で離し逃げの形。直線は最内で粘っていたが勝ち馬には振り切られた。ただ追い上げてくる後続馬もいなかったので2着は確保出来た。
セレスティアリティ:無理せず好位後ろ、やや外を回るロス。直線を向いたあたりでは勝ち馬とマッチレースに持ち込めそうだったが追ってからもうひとつ。
マイネルカーライル:好位後ろあたり。外。持ってかれるような感じだったりリズムは微妙。ただ、2キロ減もあるので、上位馬とは能力差を感じる内容だったか。それでも良くくらいついて5着は遥か後方に。
アレンテージョ:中段インをロスなく。コーナーは外を回し、追い出しても頑張ってはいるが上位4頭には全く歯が立たなかった。
コスモサガルマータ:後ろから。後方の争いでジリに伸びる。雰囲気はあるが。
トーホウキザシ:後ろから。インをロスなく回って、なだれ込み。背50キロ。
フェルヴェンテ:出していって2着の逃げ馬に競りかけ、雁行の番手。直線入口ぐらいまでは先頭争いだったが最終的には脱落、バテ。見せ場はあったが。
ラブコ:二の脚で出て、好位後ろ。コーナーで手が動き、直線は伸びず。
アカリチャン:3コーナーあたりでは周囲のスピードについていけなかった。
ナディスター:競馬に参加出来なかった。
(タイム評、総評)
勝ち時計は1分34秒7。昨年のセリフォスが1分35秒0でメインの同距離・桑名Sは昨年が1分32秒8、今年が1分33秒5、展開が違い即セリフォス級とはならないが低評価にはならない。勝ちっぷりも良かった。十分、上のクラスでもやれる。前半3F35秒9はメインの準オープンが36秒2だから新馬戦としてはハイペースか。2着馬は大健闘、競りかけたフェルヴェンテも展開不利か。基本的には上位4頭のレースでそれぞれ着差も離れている。現状、上位の実力差は着順通りハッキリとしていたか。アレンテージョ、コスモサガルマータは雰囲気ある走りも少し離されすぎ。相手がかなり軽くなれば多少は見どころありそうだが現状、強調はしにくい。
日曜東京5R
・超スローで先行有利。課題多いも2着馬は評判通りの大器では
(各馬評)
オンザブロッサム:出良く逃げれそうだったがトーセンノヴァを活かせて離れた番手で絶好位。直線追い出すと甘い、ラチ頼るのか内にササり気味。52キロも活かせたか。恵まれ。
ダノンザタイガー:出遅れ。挽回しながら終いまでハッキリした末脚を見せたが今日のペースでは前半が致命的。能力は見せたがすべて脚を出し切ったのは…?
スコプルス:離れた好位集団、勝ち馬の直後。直線はジリな感じも2着馬が来てから少し抵抗した。
シルバースペード:出良く好位集団。内で脚が溜まったが直線は伸びなかった。
モンドプリューム:出遅れ、二の足で挽回も中団ぐらい。道中引っ張る感じで見た目悪い。直線は少しずつ伸びてはいたが。
チュウワモーニング:中段ぐらい。最後まで止まってはいないが、ワンペース、ジリ。
トーセンノヴァ:離し逃げ。直線半ばでパッタリ。
スリアンヴォス:後方、なだれ込み。
ジャッドノワール:好位、若干抵抗したが最後は脚がなかった。
グランサバナ:好位内。ロスなく進んだが見せ場がなかった。
グッドルックス:外を回るロス、全体的にリズム悪い。直線は追わず。
アステルグロリアス:後方、最内枠をロスなく進んだが何も出来なかった。
(タイム評、総評)
離し逃げで63秒3、どスローだろう。上がりもその割に平凡。ただ、この程度でも重賞級出るのが東京の中距離戦。上位3頭の競馬。先行有利。ダノンザタイガーの脚がとにかく目立った一戦。モンドプリュームは展開不利も離されすぎ。
日曜中京5R
・勝ち馬は水準以上、勝ち方も良かった
(各馬評)
プロトポロス:逃げ勢を見据えながら好位内をロスなく。直線で抜け出して完勝。追ったときのバランスに課題を感じるが、懸念の気難しさも見せずここは格が違った。
ウメムスビ:51キロ。パドック仕上がり良く見えた。新谷厩舎は神なのでは…?制御不能気味の番手、あるいは雁行の逃げ。直線で逃げ馬は振り切ったが、勝ち馬には全く抵抗出来なかった。
サイレントストーム:逃げたが直線は粘れなかった。
クリノグローリー:出していって先行勢。4着馬は競り落としたがこの馬も伸びたほどではない。
ブラーヴ:好位外目。ついては行けたが直線はサッパリだった。
ジャズピアニスト:追走手一杯。なんとかこの着順。
レイズザリミッツ:後方、若干脚を使うも目立たず。
アリアージュ:後方からジックリ行ったのもあるが決勝線手前は目立つ伸び。穴で面白いかも。
アートペッパー:後方、たいして脚も使えず離された。
(タイム評、総評)
やや時計の出やすい馬場だろうが1分9秒4で完勝だから新馬戦として内容は文句のない勝ち方。上がり33秒台で距離延長にも対応出来そうだ。大きく伸びシロがある感じもないが2着馬も水準級。下位ではアリアージュの差し脚が目立っていた。
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