遠隔飲み会は双子育児の救世主となる
予想以上に素晴らしい。
家事や育児を進めながら飲み会ができる。乳児はいつもの環境でいつも通り過ごし、大人はいつもとは違う人と喋りながら楽しく食事ができる。
これは、双子育児の救世主だ。
1、接続 ーカメラ3台でシステムを組んだ
今日はじめて遠隔飲み会をした。zoomというアプリを使って、2つの家庭を繋ぎ、我が家大人2名乳児2名と、友人宅大人2名、計6名での飲み会だった。
元々、我が家に集まってホームパーティをしようという計画だった。しかしコロナウイルスによる集会自粛が叫ばれている昨今、都内に通勤する者が顔を合わせるのは感染のリスクをいたずらに高めることになりかねないと危惧し、一度は中止の決定をした。
しかし話したいことも多々あり、噂のリモート飲み会を試してみようという提案をした。この提案に喜んで乗ってくれた友人夫婦には本当に感謝している。
せっかくやるならこだわってやろうと思い、iPadとiPhone2台とプロジェクターでシステムを組んだ。
食卓全体をiPadで写し、iPhone2台で夫婦それぞれのアップをとる。プロジェクターで相手の家庭の食卓を投影すれば、臨場感も増すだろうと考えた。
2、乾杯 ー 音声の遅延は会話に支障が出るほどではない
zoomで会議を作成し、URLをLINEで送ったらとても簡単に接続が完了した。
乾杯からすでに違和感は少なかった。少し話していると心の距離感はどんどん縮まってきた。電話よりは近く、会っているよりは遠い、そんな距離感だ。
システム的にいくつか分かったことがあった。
・一つの部屋でマイクONの端末が複数あるとハウリングするので、近くにあるiPhone1台以外はマイクをミュートにする
・zoomの初期設定では、画面には発話者が自動的に切り替わって表示される。プロジェクタなどで相手の食卓をずっと写しておきたい場合は、ダブルタップでビデオの固定を行う。
・iPhoneのマイクはとても高性能で、普通の音量で発言してもしっかり伝わる。
3、宴会 ー 家事をしながら飲み会ができるリラックス感
18時待ち合わせにしたのだが、子供たちのお風呂がずれ込んでしまい、何も料理を作らないまま18時を迎えた。
でも大丈夫。とりあえずビールで乾杯して、そのあとは料理を作りながら会話を続けた。
料理を出しながら、会話もはずみながら、食べながら、子供の面倒をみながら、それでも宴会をできているという状況はとても新鮮だったし、何より楽しかった。
タイムラグはどうしてもあるので、相手の発言を聴き終わってからタイミングを見て自分が発言することになり、これは少しまどろっこしい場面もあったが、慣れてくれば意識することなく会話が続いた。
zoomではそれくらいの遅延だったが、もっと遅延の少ないやり方もあるのだろうか。例えば電話かけ放題のプランだったら、zoomを繋ぎながら音声は電話回線でやりとりするという方法も取れるようだ。
2時間ほど経ったところで食事は終わり、つまみと酒で会話を楽しんだ。会話しながら皿洗いも進行し、お開きの頃にはテーブルは片付いていた。
普段家でお酒を飲んだ後の皿洗いは気分が乗らないものだが、友達と喋りながらだと本当に苦もなくできた。
席の時間制限もなければ終電もないので、話が盛り上がるかぎり続いてしまうのが難点といえば難点か。今回はお互いに観たいテレビ番組があったのでそれが始まる前を一旦の区切りとした。
4、まとめ ー ぜひいちど試してみてください
子育てをしている我々は、遠隔飲み会には元々興味があった。しかしなかなか「テレビ電話で飲み会をしようよ」とは誘いづらく、やらないまま時が経っていた。
しかし昨今のコロナウイルス騒動でリモート飲み会も取り上げられるようになり、誘いやすくなったのは良いきっかけだった。
子供たちはいつもと変わらない環境でリラックスしてくれていたし、たとえ泣いても我が家なので親も本当にリラックスできた。
双子育児をしていると、本当に外に出るのが大変だ。荷物も倍必要だし、ウンチリスク・大泣きリスクも2倍に高まる。
双子育児では、双子の食事や睡眠がある程度揃った生活パターンを作らないと日々の世話が回らなくなるのだが、夜に食事に出るとせっかく作り上げたリズムが崩れて、翌日からの生活が危ぶまれる。
だから、双子の親は外に出なくなる。人と会うことも減って、ましてや食事をしながら楽しく語り合う機会が本当に少なくなる。
そんな我々にとって、リモート飲み会は革命だった。
平時であっても、遠隔飲み会は行う価値があると思った。
ハードルが高くてまだ試せていないという方も、まずはzoomなど遠隔会議のアプリを導入し、夫婦で別の部屋で接続して試してみると良いかもしれない。