過疎ってた頃のモブハントの思い出〜その2
今回から自分が一番モブハントに嵌っていた時期の話をする。
およそ六年前頃、イシュガルドが最新エリアだった時代。当時のモブハントで得られる報酬は主に二つ、装備に交換できるトークンと、モブハント特有のポイントで交換できる些細な景品のみだ。
トークンはモブハントをするよりもダンジョンを周回する方が断然効率がいい。なのでトークン集めをやるならダンジョンをメインに、モブハントはサブに行うのが通常である。
一方モブハント特有のポイントは装備強化素材やミニオン、テレポ無料券等が交換できる。装備強化剤はモブハントでなくても手に入るし、モブハン以外の方法で入手する方が主流になっている。モブハントでなければ手に入らないのはコレクション要素のミニオンぐらいであり、それも数週間かからずあっという間に手に入ってしまう。
モブハンで手に入れられるミニオン
つまりモブハントで得られる報酬は本流の入手方法のあくまで補助であり、最速で装備を入手・強化したい人はダンジョン突入の待ち時間にこなす事でより効率的に収集できる。そうしてせっせと貯めたポイントが余った所で、ミニオンなりテレポ券なりを交換する。
新しいトークンが実装されるのは大体半年強に一回。なのでモブハントが賑わうのはその時とあるいはミニオンなどが追加された時であり、それも1ヶ月も経つと段々と人が居なくなる。
モブハン特有のポイントで交換できるセントリオ紀章。
これと装備強化用のが別にあるだけ。
それでも不思議とモブハントを続ける勢は僅かながら存在していた。自分がその中に混ざっていたのは、そこに「癒し」を見出していたからである。何故ならダンジョンが怖いから。
ダンジョンや討伐戦、高難易度レイド等はフィールドと違い強制的に4人または8人だけの空間に放り出される。そしてPVE(プレイヤー対非プレイヤー)が主なゲームシステムである以上、限りなく協調性が問われることに。すると自分のポジションに対する責任が重くなる訳で。
ここは長くなるので割愛するが、この協調性というのは「話し合い」と「空気読み」で成り立ち、両度合の認識の差異によって「ギスギス」が生じる。このギスギスを避けるにはフレンドと行くかフリーカンパニー、所謂ギルドコミュニティ内で一緒に行ってくれる人を探すのが最も良い。
ただフレンドが自分の都合にいつも合うとも限らないし、それも4人または8人も集めるのは中々難しい。なのでゆくゆくは募集から参加したりコンテンツファインダーという自動マッチングシステムに身を投じる事になるが、集まってくるプレイヤーはコンピュータではなく人間なので、どんな人とマッチするか分からない。パーティガチャと揶揄されているのは今に始まった謂れでもない。
要するにこのゲームの一番重要な戦闘コンテンツは醍醐味であると同時に、避けて通れない関門となり精神的に疲労する時もある。
(人によってはね。)
いまだにシャキーン!の音にどきどきしてしまう
対してモブハントはふわっと参加できる。モブハントの募集が出ているなと思ったら、コンテンツファインダーを申請しながらそのパーティの近くで待機し便乗させて貰ってもいい。このモブを倒している最中にマッチングした場合、申請を取り消してこのままモブを倒すかそのままダンジョンへ突入するかは自由だし、そうした所でそのパーティに恨まれるようなこともない。倒すのに時間がかかるモブは、少しでも攻撃に貢献してくれたら通りすがりでもそれは有難い事なのだ。
またダンジョンに行かずモブハンをこなすだけでも、週に充分なトークンを稼ぐ事は可能である。
トークン稼ぎのためのダンジョン周回やレイドに挑戦して気持ちが疲れていた自分は、人手が足りなそうで加勢していた催しがいつの間にか、このモブハントのためにゲームにログインするようになっていた。
前提が長くなったが、次回はもっと具体的にモブハンでやっていた事を書いていきたい。