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インスタグラムの世知辛い漫画

インスタグラムで連日アップされる世知辛い漫画ばかり読んでしまう。
不倫だ借金だモラハラだと言って展開されるアレである。

毎日更新していて偉いなーと思う反面、読み続けていると「貰い怒り」によりダメージを負い続け、割と心身と生活、共に影響が出るのでかなりの毒であると言える。

そうと分かっていても何故読んでしまうのだろう。

他人の不幸を見て楽しんでいるとか、正義中毒や勧善懲悪、もし自分が巻き込まれてしまった時の予測をしているなど、考えられる理由は色々あるのだろう。

ただ最近こう思うのだ。
「成るべくして成る流れを見て安心したい」のではないかと。

漫画だからこそ、そこには『オチ』が待っている。
悪い事をしたら罰が下る。そして毎回形はどうあれハッピーエンドを迎える。

不倫話やDVであれば離婚や裁判になったり、あるいはあれ程散々だったのに心を入れ替えました、など最終的にどうした、という何らかの落とし前がついている。

その一連の流れはほとんどどの漫画でも大体同じだ。
何なら、某掲示板発祥からのまとめサイトでも似たような話が、もう何年も前からずっと同じ流れで存在している。それが事実だろうと創作だろうと変わらずに。

こういった話は、ある所には存在している話なのは勿論前提であるが、ただ量産される漫画であるからこそ、悪者や悪行はやや誇張して描かれる所も漫画によってはある。

他所の他人のこういうネガティブな話ほど、じゃあ辞めてしまえとか別れてしまえと人は簡単に言ってしまうし、言いたくなってしまう。そういった心理からか、この量産される「オチのある世知辛い話テンプレ」は流行っていったのだろう。

現実はハッピーエンドだらけと言うわけにはいかない。不幸や面倒な話には早く、潔く終わって欲しいが長引く事も多い。そして人生は『その後』だらけだ。なのでこういった漫画を読み続けてしまうのは、ある種のハッピーエンド中毒なのかもしれない。


だが心身にダメージを負うぐらいなら、やはり読むべきではない。
例え結末が良かったとしても、それまでの理不尽という部分はストレスとして蓄積していくし、解決したからといって全てスッキリというものでもない。そして何より自分の問題ではない

悪口を言うと、言った本人の脳に影響してしまうと言う話がある。
他人に掛けた言葉だとしても、それは自分に掛けた言葉と脳が認識してしまうとかいうそれだ。

例えポジティブな内容だったとしても、ネガティブな言葉を含んでいれば無意識にそれを受け取っている。良い影響は受けられないだろう。それでも読んでしまうのは人間性というものか。

俺は今度こそ読むのを辞めるぞガーロンドぉ……
こらこら、川へ入ったらいけないったら。


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