二冊読めば元が取れるKindle Unlimited⑥
本をろくに読まない自分の為に二冊読むとして始めた記事である。
見出し、画像、行書スタイル。意識してもしなくても、あらゆるところにデザインは考慮されている。
こうしてnoteに書き込むだけでも、タイトルトップの画像、行間、段落。誰に読まれそうとするか、従来の書籍形式に倣うか、あるいは一行一行を丁寧に描くか。そんなことを考えた時点でデザイン的な思考が始まっている。
Kindle unlimitedには色々な書籍がある。漫画、雑誌、ファッション、娯楽、ビジネス書。あらゆるジャンルが揃っている。せっかくなので今回は、見せ方という点でデザイン関連の本を調べてた記録として紹介する。小説系でないのでイレギュラーではあるけれど、集客やビュー数を気にするなら知っていて損はないはずだし、あるいは単純にインスピレーションにでもなれば。
たのしごとデザイン論
本書もデザイン系の本の一つになるが、デザイン関連にしては割と活字が多い。しかし内容は決して堅苦しい訳でなく、言葉の優しさで言えば未経験者や他業種者、中学生や高校生でも分かるような説明の仕方になっており、デザインという抽象的な作業の存在や発想、モチベーションな「考え方」が中心となった座学的な内容である。
一章から五章まで分かれており、デザインの役割、デザインにおける人との繋がり方や演出的な面等々、多角的に解説される。
2016年に出版された本であり、デザインにおいてもイメージだとか配色だとかで流行り廃りのようなものはあるにはある。が、抽象と言われるデザインを理論的に知りたいとあれば、考え自体に古いという事もないのでKindle Unlimitedで読めるとなるとお得感がある。
ビデオ SALON (サロン) 2021年 6月号
フォント感があまり良くないので参考になりそうなの、と探していた時に表題の特集の雑誌を。雑誌関係は割と最新号まで読めるので、情報読むだけならかなりKindleお得。本当にオマケ目当てでも無ければ雑誌は買わない時代に完全になってしまった…。とあると電子媒体と書籍のどちらでも読めるようなデザインが求められているのかと思うと、文字はともかく写真とかの色味めんどくさそうと勝手に思う。
フォントなりその他動画コンテンツなり、具体的なダウンロード先や参考といったウェブサイトが紹介されているので助かる。犬神家の一族で有名な市川崑監督の、明朝体をデカく配置するタイトルロゴについての特集が目玉らしい。何かに影響を受けるということは大いにあるけれど、それがオマージュなのか模倣かの境というものには何かと迷いを覚える。作り手である時、影響を受けたものがあるのなら、それを強く意識しつつ同時に違和感は無くしていかなければならない作業だったりする。
ざっと見ているだけでも「今っぽさ」を垣間見る事ができるので、雑誌が読めることはありがたい。
最後に
感覚やセンスなんてものは説明がし辛い。ある程度座学でも補うことは可能であるが、訓練や実践数をこなした人の方がそれはそれは強い。
趣向や善悪の個性が型作られるのは、その人の知り得る平均値ではないかと思う事がある。仮に、もし子供時代から「良い」「凄い」と言われるものしか見せずに閉じ込めて育てられたとしたら、やっぱりその子供は良いものを作り出すのだろうか?と考えた事がある。現実にそんなことをしたら倫理的に問題だけれど、意図的に自分をそういう環境に持っていくことはできる訳で。
なんだろう。だから出来るだけ良いものを多く見たいですね。という話を。
Kindle Unlimitedは他にもイラストの描き方や配色、雑誌類が豊富なので新しい知識を得ておく手段の一つとして役に立っている。
あとベルセルクは6巻まで読める。