過疎ってた頃のモブハントの思い出〜その3
六年前頃のイシュガルド時代。
ダンジョンやレイドにやや疲れ、今でも治らない「コンテンツファインダー恐怖症」を患っていた自分は、いつの間にかモブハントをする事がメインになりつつあった。
モブにはB・A・Sと3種類のランクがある。
Bモブは週に一回、個人毎に手配されているのを1体狩るだけで終わる。それ以外の時に狩っても何の足しにもならない。
なので日常的にはAモブを狩りながらSモブ沸かせるのが一連の流れになる。
そこで登場するのがザ・ハントという外部ツールだ。
モブが出現する時間を予測し、ユーザーが報告し合う事で成り立つブラウザサイトである。
これを見てモブがポップしているかを確認してから現地へ向かう。
ここからは基本的なAモブの流れ。
イシュガルドエリアはモンスターがポップする位置がある程度決まっている。「イシュガルド モブ」とググれば、予めポップ位置がマークされた地図を載せている方のコミュニティブログ(通称ロドスト)があるので、それを参考に巡回していく。
↑これに対してエオルゼアエリアはマップ全域がポップ位置なのでこれでも絞れている方である。
モブが見つかればその場で座標込みのシャウトをしパーティを立てる。8人のフルパーティが集まり次第開始され、倒されれば解散する。
ただ過疎っている時の話なので、8人すら集まらない。まだサーバ間を移動することも出来ない時代。時間帯というのもあり、平日の昼間にログインする人間はやはり少ない。
戦闘を開始していれば参加してくるプレイヤーもいるので、5人くらいで始める事もしばしば。
この頃のモブハントをしていて一番厄介な事は、上記で紹介したザハントに報告をしてくれない事だ。報告がされていないとリポップする予測が立てづらく、探し回る事自体が徒労に終わる。
モブを探しに行って、いくら探しても見つからない時は「暗殺されているね」と言って見切りをつける。
土日は人が多く出入りするのでサーバとして活気付いているが、モブを倒して上記のサイトに報告するなんて習慣を知らない人もザラにいる。また虚偽報告を避けるために最低3人報告していないとサイトには反映されない仕組みになっており、それがたまたま集まった8人の内、誰も知らないなんて事は大いに有り得る。なので休日の参加はしたりしなかったり。
一番良かったのは、朝の時間帯に行う時だった。夜中2時も過ぎるとログインする人が激減し、コンテンツファインダーもシャキらなくなる。
Aモブがリポップするのが大体4時間位で、早朝6時くらいになると一通りのモブが出揃っているので、モブハンが捗るのである。
そんな風に一通りAモブを狩り尽くしたら、今度はSモブを沸かせるための作業に入る。
Sモブを狩るのは自然とポップするAモブよりも手間がかかる。各マップ毎に1体存在しており、イシュガルドエリアだけで6体存在する事になるのだが、沸かせる為のポップ条件はSモブ毎に違う。
Bモブの鳴き声によって、特定の雑魚モンスターを一定数狩る、あるいは宝の地図を開ける等々。各エリアにいるモブ関連のNPCに話しかけるとヒントを喋っていたりする。
そうした特定条件を満たしSモブを沸かせると、割とどんな時間帯でも募集を出した途端に人がわんさか集まる。
報酬的にはダンジョン一周分位だろうか。それが大人数によってあっという間に終わる為オイシイのと、Sモブ自体が再び湧くのは3日に一回なので、そのフィールドが祭りのように人で溢れかえる。
だいたい大まかにはこんな事をしていた訳だが、そんなモブハントに毎度顔を出していると、毎回似たような人間が集まってくるのが分かる。
中でもYさんという人の存在が、自分の居たサーバでは大きくとても印象に残っている。
続く