グローバリゼーション
今はインターネットにおいて、モノでも、カネでも、ヒトでも、情報でも、世界中がつながっている。それ以前はさぞかし不便であったことであろう。
それでも、交通と通信は日々、発達していた。ジュール・ベルヌの『八十日間世界一周』は、出版前年の1872年の世界を舞台とする。主人公はロンドンから、ドーバー、パリ、ブリンディシ、スエズ、ムンバイ、コルカタ、香港、横浜、サンフランシスコ、ニューヨーク、リバプール、そしてロンドンへと鉄道と船で移動した[1]。
歴史学者のエリック・J・ホブズボームは、『八十日間世界一周』の時代設定から24年前の1848年であったなら、世界一周には11か月かかったであろう、と推測している[2]。この24年の間に、19世紀のグローバリゼーションが起きていた。このように、グローバリゼーションの波は過去にも起きた。1度や2度ではないはずである。今回のテーマは、冷戦後の国際政治経済をグローバリゼーションという観点から論じなさい、である。
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