民主化
人権は進歩や文明のバロメータである。他人のためのものではない。人権がない国では、生活のあらゆる分野で取り残され、気づいた時には政府と軍隊の老朽化も手遅れになっている。人々が勝ち取ったのでなく、支配者が与えただけの人権であっても、ないよりはましである。このように考えるならば、人権の水準は自発的に上げていくべきものであり、他人が押し付けるものでない。
それにもかかわらず、こうした教訓に耳を貸さない国に、おせっかいにも民主化を受け入れさせようとする国がある。それはアメリカ合衆国である。同国には、政治的権利と市民的自由を推進するフリーダムハウスという機関がある。1941年にファーストレディのエレノア・ローズベルトが創設した。21世紀の初め、合衆国政府がその収入の80パーセントを負担している、と報じられた[1]。 政府そのものではないにせよ、その政策エリートが世界各国を、自由、部分的に自由、そして、自由でない、に分け、監視している。
今回のテーマは、民主主義はどのように国際規範として確立するようになったのか、歴史的背景を踏まえて述べなさい、である。
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