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ケン・ウィルバー インテグラル理論

アメリカの思想家ケン・ウィルバーが提唱した「インテグラル理論」という思考地図の概念モデルと近似の4象限モデルを「万物の理論」という著書で見つけました。もう20年以上も前になりますが、ようやく思考地図と同じ世界観をテーマにした、包括的テーマの思想に出会った感じがした事を思い出します。「万物の理論」凄い名前だな〜と思いつつ、一方で、思考地図で蓄積しいつか辿り着けるだろうと思っていた概念モデルに出会ってしまった!感で、思考停止状態が以後続きました。

下図はそのインテグラル理論の4象限モデル図です。

ケン・ウィルバー  「インテグラル理論」

その理論のChatGPT4o解説です。

インテグラル理論(インテグラル・セオリー、Integral Theory)は、アメリカの思想家ケン・ウィルバー(Ken Wilber)によって提唱された包括的な哲学体系であり、個人と社会、精神性と科学、文化と自然といった異なる領域を統合的に理解することを目的としています。ウィルバーの理論は、さまざまな学問領域や思想的伝統を組み合わせ、複雑な現実を多次元的に捉えるためのフレームワークを提供します。

インテグラル理論の主要な要素は、以下の4つの象限(4 Quadrants)に集約されます。

1. 主観的側面(個人的な内面の経験)
 - 内的個人(Individual Interior): 個人の主観的な意識、感情、思考、精神的な体験など。心理学や精神性に関連する領域。

2. 客観的側面(個人の行動や物理的現象)
 - 外的個人(Individual Exterior): 身体的な行動や脳の働き、物理的な世界における個人の側面。神経科学や生物学、行動科学に関連。

3. 主観的集合的側面(文化や共有された価値観)
- 内的集団(Collective Interior): 文化や価値観、伝統、共有された世界観など。社会学や文化研究、倫理学に関連する分野。

4. 客観的集合的側面(社会的制度やシステム)
- 外的集団(Collective Exterior): 経済や政治、法律などの社会的な構造やシステム。社会学や政治学、経済学に関わる領域。

これらの象限は、人間の経験や現実の異なる側面を表し、それぞれが相互に関連し合いながら存在しています。ウィルバーは、これらすべての側面を無視せずに統合的に理解することが、より深い洞察をもたらすと考えています。

インテグラル理論の応用
インテグラル理論は、心理学、教育、経営、宗教、環境問題など、さまざまな分野に応用されており、特に「インテグラル・ライフプラクティス」と呼ばれる個人的な成長や発展の手法が知られています。また、組織開発やリーダーシップ理論、スピリチュアルな探求にも影響を与えています。

ウィルバーの理論は、精神的な伝統や科学的知識、個人の成長、社会的な発展のすべてを統合的に扱うため、従来の部分的な理解を超えて、包括的で多次元的なアプローチを目指しています。


 インテグラル4象限のダイジェスト

2002年にこの「万物の理論」が日本で発売され、別刷りのA4判だったと思うのですが大きく4象限マップの印刷物が付いていました。それからしばらくは思考地図の新たな考察は休止状態となり、現在に至ってましたが、久しぶりに紐解いてみて、やっぱりこの概念地図の包括性は完璧だと言うことを、今再確認しています。

下図は4象限マップをダイジェストしたものです。
左に内面、右に外面。上に個人、下に集団。その2軸の4象限にそれぞれを表す概念が配置され、実に見事に縦と横、両斜めの相対的意味が説かれています。見事な相対性と統合された関係性が描かれています。
4象限にはそれぞれの象限の代表的理論家の名前が挙げられています。私の及ばぬ知識の広がりと深さが有ります。

ケン・ウィルバーインテグラル4象限のダイジェスト



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