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変化を恐れるあなたへ ~「昔からこうだから」を手放す方法~
「昔からこうだから」に縛られていませんか?
「昔からこうだから仕方ない」—日々の生活や仕事の中で、無意識にこの言葉を使っていませんか。
この言葉の裏には、安心感や自己防衛の心理が隠れています。
一方で、この考えに囚われることで、本当に望む人生への一歩を踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか。
わたしは、中学校の時に受けた英語検定3級の面接試験で不合格となった時、生徒会の役員候補に選ばれ演説をして落選した時、就職活動の面接で不合格となった時、会社員時代に昇給試験のプレゼンテーション試験で不合格となった時、そんな時はいつも決まって「昔から自分は人前で話すのが苦手だから」と自分に言い聞かせることで、できない自分を慰め、無理やり納得させ、悔しがっている自分を押し殺していました。
上手くいかないことがあるたび、もうこんな思いはしたくないから、人前で話すことは最小限にしていこうと思っていました。
でも、昇給試験のプレゼンテーション試験で不合格となった時、当時の上司からコーチングを紹介されて、わたしの考えは大きく変わりました。
コーチングによるコミュニケーションがわたしに合っていたということもあるのでしょうが、「昔からこうだった。だからできないのは当たり前なんだ。」と言っていたのが、「昔からこうだった。でも今はこれができるようになってきている。」と前向きに受け止めることができるようになりました。
むしろ、「昔はこうだった」からこその強みがあると思えるようになり、コミュニケーションが苦手でも何とかなるということを伝えられるようになりたいと意識するようになりました。
今回は、コーチングの視点と心理的な面から、あなたが「昔からこうだから」の壁を超え、一歩踏み出すきっかけをつかむための考え方と具体的な方法をお伝えしたいと思います。
1. 「昔からこうだから」の心理的な仕組み
私たちが「昔からこうだから」と考えるのは、脳が不確実性を嫌う性質を持っているからです。
変化にはリスクが伴い、脳はそれを危険信号として認識します。
特に、以下のような心理的要因が働きます:
現状維持バイアス:今の状況が最適ではないと感じても、変化に伴うリスクを避けるために、現状を維持しようとする心の動き。
恐怖の回避:失敗や批判を恐れる気持ちが、行動を抑制します。
社会的圧力:周囲の目や期待に縛られ、「自分らしさ」よりも「失敗しないこと」を優先する。
このような心理的仕組みを理解することで、「昔からこうだから」の思考が生まれる理由に気づけるでしょう。
2. 「昔からこうだから」を手放すための3つのステップ
ステップ1:なぜ変えたいのかを明確にする
「昔からこうだから」と考える背景には、変化する理由の不明確さがあります。
変えたい理由を掘り下げるために、以下の質問に答えてみてください:
今の生活で満足していない点は何ですか?
もし変えたとしたら、どのような未来を手に入れたいですか?
現状を維持することで、5年後、10年後の自分はどのような姿になっているでしょうか?
わたしがコーチングを学ぼうと思ったのは、社内での立場上どうしても人に仕事をお願いすることが多かったので、コミュニケーションスキルを上げる必要性を感じていたからでした。
ステップ2:小さな成功体験を積む
大きな変化を一度に起こそうとすると、脳が抵抗を感じます。
まずは、少しずつリスクを取る練習をしてみましょう。
例:新しい趣味を始めてみる、少額の自己投資をしてみる、など。
小さな成功体験を積むことで、自己効力感が高まり、「変化しても大丈夫だ」という感覚が生まれます。
わたしはコーチングスクールに通って、スクールの講師や仲間達と練習することで、人と話すことの安心感を少しづつ得ていきました。
そしてスクールの認定コーチ試験に合格できたことで、自信をつけることもできました。
ステップ3:自分を支える環境を整える
変化を起こすには、環境の影響も大きいです。
以下の方法で、自分を支える環境を整えましょう:
共感し合える人々とつながる:コーチングやコミュニティに参加し、同じ目標を持つ人々と交流する。
外部サポートを活用する:自分を客観視するために、プロのコーチを頼る。
周囲に変化を伝える:家族や友人に自分の挑戦を共有し、応援してもらう。
コミュニケーションに対する忌避感が薄れたことで、人と話す楽しさが芽生えました。
すると、周りからも自然と話しかけられることが多くなり、こちらから話すことも増えていきました。
3. 脳科学が示す「行動の第一歩」の重要性
脳科学の研究によると、新しい行動を始めることで脳の神経回路が変化し、自己イメージもポジティブに変わることがわかっています。
行動は思考を変え、思考がさらに行動を促進するポジティブスパイラルを生むのです。
成功の可視化:新しい自分を想像し、感覚をリアルに体験することで、脳が変化を受け入れやすくなります。
行動を習慣化する:小さな行動でも継続することで、脳がその行動を「当たり前」として認識します。
4. あなたにとっての一歩とは何か?
最後に、以下の問いを自分に投げかけてみてください:
今日、変えられる小さな行動は何ですか?
その行動が、どのように未来を変える可能性がありますか?
誰にサポートを頼むことで、自分の一歩が確実になりますか?
まとめ:「昔からこうだから」を超えて未来を選ぶ
「昔からこうだから」という言葉に縛られることなく、自分の人生をデザインする力を取り戻すことができます。
失敗を恐れるのは自然なことです。
しかし、一歩踏み出した先には、今のあなたでは想像もつかない新しい可能性が広がっています。
わたしの場合はコーチングが、その一歩を支えるための強力なツールでした。
あなたが変化を起こす準備ができるのは、どんなときでしょうか。