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「To Do」中心の生き方から「To Be」中心の生き方へ

れんこんnote 031


間違えた!どうしよう!?

 2024年1月20日のことです。
 デスクダイアリーがアマゾンから届きました。しかし、30年近く愛用してきた手帳と別物でした。

 これまで愛用してきた手帳は、高橋書店のデスクダイヤリーカジュアル1の黒色カバーでした。
 届いた手帳は、高橋書店のデスクダイヤリーカジュアル5の紺色カバーです。

 令和6年度はカバーの色を替えて気分転換しようと考えて、紺色カバーを選んだのですが、そのときにカジュアル1とカジュアル5を間違えてしまったようです。

 返品して交換しようかと思いましたが、「いや、待て。変化するチャンスかもしれない」と思い直しました。
 70歳を目の前にしていましたから、何かを変えてみるのもいいのではないかと思ったのです。

カジュアル1とカジュアル5の違い

 カジュアル1とカジュアル5は、どれだけ異なるのかを説明します。

 長年愛用してきたカジュアル1は、「週間レフト式/月曜始まり/4月始まり」の手帳です。

 見開きの左ページは、7日分のタイムスケジュールを記入するようになっています。月曜日から順に、7:00頃から23:30頃までの時間目盛が入っており、会議や打ち合わせ、出張、デート等の用務を細かく記入することができます。

 右ページは、35行の罫線のみです。私は、この週に終えるべき「To Do」を1行ごとに書いておき、終了したら、その行の先頭に終了した日付と「×」印をつけました。そうすることで、やるべきことを確実にやり切るようにしていました。

 届いたカジュアル5は、「週間セパレート式/月曜始まり/4月始まり」の手帳です。

 見開き2ページで、7日分の記録が記入できるようになっています。左ページが月曜日から木曜日までの4日分、右ページが金曜日から日曜日までの3日分と余白です。
 7日分には、それぞれ罫線が8行あり、余白はフリーのメモスペースです。

 カジュアル5は、スケジュールや「To Do」を記入するには不向きです。
 スケジュールを記録するとしたら、「月間ページ」がありますので、そちらを活用するしかありません。見開き2ページの「月間ページ」に1か月分のスケジュールを書くのですから、あまり詳しくは書けません。

 さて、どうしたものかと考え込みました。

カジュアル1からカジュアル5へ

 これまでは予定がいっぱい詰まっていて、「To Do」も大きく重たいものから小さく軽いものまで、それはもう数多くありました。
 そうした時代には、カジュアル1はとても使い勝手の良い手帳でした。

 しかし、これからは予定も「To Do」も少なくなります。
 実際、監事の予定や「To Do」はそう多くはありません。
 退任して、毎日が日曜日になったら、予定も「To Do」もほとんどなくなってしまうでしょう。
 そうすると、カジュアル1では、記入するものがないスカスカの手帳になってしまいます。

 予定も「To Do」も少ない時代には、カジュアル1よりもカジュアル5の方が良いような気がします。
 では、見開きの7日分、1日8行のスペースはどう使いましょうか。

カジュアル5の活用法

 見開きの7日分、1日8行のスペースに「日記」を書くことに決めました。
 手帳は「4月始まり」で、2月26日(月)から記入できるようになっていますので、3月末までは現在のカジュアル1と併用し、カジュアル5には「日記」を綴ることにしました。

 「日記」には、「To Do」すなわち「やるべきこと」を記入するのではなく、「やったこと」を記入しています。

「To Do」中心から「To Be」中心へ

 これまで、「To Do」中心の生き方を続けてきました。
 毎日すべきことがあり、課題を解決するために、「To Do」を書き出し、それらを着実に実行することに精力を傾けてきました。
 そんな日々が終わる日が目前に迫っています。
 「To Do」中心の生活が終わったら、どんな生活になるだろうか、どんな生活を送ろうかと悩んでいます。

 悩んでいるうちにこれから、「To Do」中心の生き方から、「To Be」中心の生き方に転換できないものかと考えるようになりました。

 「To Be」とは「存在すること」です。
 「どうあるべきか」を考えることも「To Be」だと思うのですが、「どうあるべきか」を考えるのはとても重くて、苦しくなりそうです。
 もっと気楽に、楽しくできる方法はないかと模索し、存在したという足跡を「日記」という形で記録することにたどり着きました。

 「To Do」中心の生き方とは、目的や目標を定め、計画を立て、実行し、目的や目標を実現する生き方のように思います。
 まさしく「PDCA」「農耕社会」の生き方です。

 「To Be」中心の生き方とは、今を精一杯に生き、目の前の人や生き物、自然、出来事との関わりを大事にする生き方のように感じています。
 こちらは「OODA」「狩猟採集社会」の生き方のようです。

 「To Be」中心の生き方を、具体的にどのように送っていくかはまだ想像できていませんが、楽しみながら追求していきたいと思っています。

追伸

 間違えたとき、失敗したとき、想定外のことに遭遇したとき、「どうしよう!?」と思います。
 こうしたときの「どうしよう!?」には、後ろ向きの「どうしよう!?」と前向きの「どうしよう!?」があります。
 この2種類の「どうしよう!?」があることを、私は意識するようにしています。

 最初に心によぎるのは、後ろ向きの「どうしよう!?」です。
 「どうしてこんなことになってしまったんだろう」「あのとき、こうしなければよかった」などと思ってしまいます。
 反省して、同じ間違いを繰り返さないようにすることはとても大事なことなので、後ろ向きの「どうしよう!?」も重要です。

 ただ、ひとしきり後ろ向きの「どうしよう!?」を考えたら、前向きの「どうしよう!?」に切り替えたほうが良いと、私は思っています。

 「ピンチはチャンス」ですから、チャンスをいただいたわけです。
 そのチャンスを活かさない手はありません。

 反省をしますが、後悔はせずに、チャンスにする方法はないかと思考を転換するようにしています。
 今回も、そうやって生き方の転換を試みることにしました。

 今後、また別のピンチに出会ったら、再度、生き方の転換を試みるかもしれません。
 それはそれで、愉快です。

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