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誘惑を断る方法とは?/昔話「こぶとり爺さん」
れんこんnote 071
誘惑を断る方法とは?
誘惑を断る方法
欲張り爺さんが危険なところへ足を踏み入れてしまったのは、こぶを取ってもらいたいという「欲」からでした。
では、子どもたちが危険なところへ足を踏み入れるとしたら、その理由は何でしょうか。
1つは、好奇心ではないでしょうか。
しかし、危ないと感じる危機察知能力と好奇心とが葛藤したとき、好奇心が勝つ子どもは少ないように思います。
もう1つの理由は、仲間の誘惑を断ることができないことにあるのではないでしょうか。
こちらが最大の理由ではないかと思うのですが、いかがですか。
子どもたちに「うまい話は危ない」「危険なところへ足を踏み入れてはいけない」ということに気をつけよと話しても、一般論ですから、役に立ちません。
誘惑を断る方法を具体的に教えてあげないと、実際問題としては役に立たないでしょう。
とは言え、誘惑を断ることは大人でも難しいものです。
そこで、「逃げる勇気」について、子どもたちに話してみることにしました。
「逃げる勇気」のお話
「うまい話は危ない」「危険なところへ足を踏み入れてはいけない」と言われても、先輩や仲間に誘われると、断ることが難しいかもしれません。
そこで、誘惑を上手く断る方法を伝授しましょう。
だいぶ前になりますが、デートDV対策の講演を聞いたことがあります。
そのとき、デートDVから身を守るための方法を教わりました。
デートDVから身を守るための方法
デートDVから身を守るための方法は次の5つです。
方法その1 ルール
自分を守るためにルールを決めておきましょう
方法その2 タイムアウト
考えるための時間をキープしましょう
方法その3 アサーティブ
さわやかに「NO」を言いましょう
方法その4 壊れたレコード
繰り返し「NO」を伝えましょう
方法その5 エスケープ
それでもダメなら離れましょう
このなかで、その2「タイムアウト」とその4「壊れたレコード」がいい方法だなあと私は感心しました。
その2「タイムアウト」
自分では正常な判断をしていると思っていても、まったく判断力が機能しなくなっているときがあります。
それは、考える時間や気力、体力がないときです。
忙しすぎたり、睡眠不足だったり、判断を急かされたり強要されたりしているときです。
自分の主張をすることができず、誰かの主張をそのまま受け入れるだけで、自分の判断になっていないのです。
そんなときは、まずは、十分に睡眠をとって身体を休養させ、一人で考えることのできる時間と場所を確保するのです。
そうすれば、自分で判断を下せることができます。
その4「壊れたレコード」
理由を説明しようとすると、先輩や仲間にやりこめられてしまうこともあります。
そういうときは、「壊れたレコード」が有効です。
ただただ「いやだ」と繰り返すのです。
しかし、この方法はわがままを通すために悪用してはいけません。
あくまで、自分で判断できるようになるための方法ですから、自分のわがままを通すための手段に使ってはいけません。
その5「エスケープ」
「壊れたレコード」を駆使しても、先輩や仲間がしつこく誘惑したり、無理強いするようでしたら、「エスケープ」することです。
「君子危うきに近寄らず」という言葉があります。
事前に危険を察知して危険なところへ近づかない、という意味だと言われていますが、私は少し違った解釈をしています。
部下に任せて自分は危険なところへ近づかない人は、君子とは言えません。
ですから、君子は危うきに近寄るのですが、これ以上は本当に危険だと判断したときは、危険に背を向け、部下を引き連れて逃げるのです。
そういう勇気を持った人が君子だと思っています。
皆さんも、この誘惑は危険だと思ったら、脱兎のごとく逃げてください。逃げる勇気というものもあるのです。
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