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結婚式の祝辞/童話「北風と太陽」
れんこんnote 097
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年の決意
noteを始めて、1年と2か月が過ぎました。
ちょっと無理をして続けてきましたが、今年は無理をせずに続けていこうと思います。
めでたい話
年の初めですから、おめでたいお話にさせていただきます。
童話「北風と太陽:を題材にして、新郎新婦へのお祝いの言葉を述べたことがありましたので、そのお話を、2025年の「昔話を楽しむ」の始めとさせていただきます。
結婚式の祝辞
本日ここに新郎 太郎さん、新婦 花子さんの結婚式が無事とりおこなわれ、二人は晴れて夫婦になりました。
この日を待ちわびていらした新郎新婦、ご両家、ご両親様のお慶びはひとしおのことと思います。心からお祝い申し上げます。
ご先輩の方々をさしおきまして、たいへん恐縮でございますがご指名ですので、ひと言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
新郎新婦、どうぞご着席ください。
これから夫婦生活を始めるお二人に、イソップ童話の「北風と太陽」のお話をお贈りしたいと思います。
「北風と太陽」のお話は、皆さんご存じと思います。
北風と太陽が旅人の上着を脱がせる力比べをします。
まず、北風が上着を吹き飛ばそうとしますが、寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができませんでした。
次に、太陽が燦燦と照りつけたところ、旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまい、勝負は太陽の勝ちとなったというお話です。
最初に、花子さんへのアドバイスです。
花子さん、夫を伸ばすには、叱って伸ばすほうがいいですか。
ほめて伸ばすほうがいいですか。
「北風と太陽」のお話をした後ですので、きっとほめて伸ばすほうがいいとお答えになると思います。
そうです。
そのほうがいいと思います。
男は、妻にほめられるとどこまでも伸びていきます。
基本的に、男はおだてれば木に登る生き物です。
上手に太郎さんを操縦しましょう。
ただし、注意することがあります。
さきほどの太陽のように燦燦と照りつけ、期待しすぎると、男は暑さに耐えきれず逃げ出します。
ほめるのもおだてるのもほどほどにすることです。
太陽の光は生き物に必要ですが、強すぎるのはよくありません。
次に、太郎さんへのアドバイスです。
花子さんは太陽です。
従順に見えても、太陽には逆らわないことです。
女性は家庭のなかの太陽です。
妻を家庭の太陽にしてあげるのが、夫の役目です。
この太陽は、愛情を注いでいないと後々大変なことになります。
記憶力が極めてよいので、大事なときにしてもらえなかったことをよく覚えています。
ここが大事だと思うときには、場合によっては仕事よりも妻を優先しないと、安心した老後を過ごすことができません。
愛情を注ぐという点で参考になるかどうかわかりませんが、私の実践していることをご紹介します。
結婚するとき、決めたことがあります。
妻のことを一生好きでいようと決めました。
好きになるのは、これはもう好きになってしまったわけで自分の意思ではありません。
しかし、ずっと好きでいるのは、意思の問題ではないかと私は思っています。
そこで、一生好きでいようと決めて実行しているのです。
このことを妻に言ってしまったことがあるのですが、「決心して好きでいるの?」と不評でした。
奥さんには言わない方がいいと思います。
ですから、花子さん、この太郎さんへのアドバイスは聞かなかったことにしてください。
夫婦生活に必要なのは、太陽ばかりではありません。
ときには北風のように厳しい対応も必要となります。
どうぞお二人の愛情を大事に育て、素敵な家庭を築いてください。
花子さん、太郎さん、どうぞ末永くお幸せに。
本日はたいへんおめでとうございます。
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