生野会館開放するデー! -地域の見守りの入口-
生野区の生野地域にある生野会館では、毎週水曜日15:30〜17:00(夏休みなどの長期休暇以外の学校がやってる時)に『生野会館開放するデー!』と題して生野会館に来てくれた0歳〜小学6年生までの地域の子どもたちにスタンプと引き換えにおもちゃを渡す活動をされています。
この説明だけだと、「ただおもちゃを配ってるだけやんけ」って思われると思うので、今回の記事で少し詳しく掘り下げていき、地域の見守りのために大切な活動なんだということをお伝えできればと思います。
生野会館開放するデー!とは
生野会館開放するデー!は今年で約9年目となりました。
コロナ禍になる前は会館を開放して、ゲームをしたり寝転がったり遊んだり子どもたちが自由に過ごせる場として始まりました。
会館という場所を地域の方にとって身近な場所で、いつでも気軽に来ても良いということを知ってもらう目的も兼ねていました。
コロナ禍に突入して、今までのような受け入れが難しくなったときに会館に来なくなるのではなく、別の方法で継続して会館を身近なものに感じてもらうために、会館に行ってスタンプをもらって、おもちゃをお渡しするというスタイルに変更しました。
現在の生野会館開放するデー!の内容
日時:毎週水曜日15:30〜17:00(夏休みなど長期休暇以外の学校がある時)
場所:生野会館
対象:0歳〜小学6年生
内容:生野会館に到着したら学年とお名前を言ってスタンプをもらってボックスに入っているカプセルを1人1回引きます。
引いたカプセルの色によって選べるおもちゃが変わります。
5回スタンプが貯まった人はスペシャルなおもちゃから選ぶことが出来ます。
地域の見守りの入り口として
今回記事を書かせていただくにあたって、実際に運営されている永松なつめさんにお話を伺いました。
地域の方に会館を身近に感じてもらうことを目的に始められた生野会館開放するデー!ですが、続けていくうちに良い効果が生まれていきました。
開放するデー!を運営している方々が、会館に子どもたちが来るのを待っている時間に、子どもたちに関する話や何気ない雑談をすることによって、色んな世代の大人同士の交流ができ、情報共有をすることで地域の見守りに繋がっています。
むすびに
昔は地域には必ずと言っても良いほどあった駄菓子屋さん。
時代の波に飲み込まれて姿を消していったけれど、今回お話を伺った『生野会館開放するデー!』には昔懐かしい駄菓子屋さんのような香りを感じました。
地域の大人が地域の子どもたちを見守って〝まち〟で育てるという忘れてはいけない大切な風景を思い出させていただきました。
生野区まちづくりセンターとして色んな地域に訪れますが、忘れてはいけない大切なものを忘れないように、未来の〝まち〟を見据えつつ、今目の前の方々との対話を大切にしていきたいと思います。
生野区まちづくりセンター 武田憲典
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