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「想像力を発揮して生野区の新しいピッツァを考えよう!」田島中学校の2年生がチャレンジします!(IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム)【前編です】

今回、田島中学校2年生がチャレンジするのは、
ナポリピッツァ専門店のご支援をいただきながら、
「想像力を発揮して生野区の新しいピッツァ」を企画することです。

考えるのは「ピザ」ではなく、「ピッツァ」です!
どう違うんでしょうか?

(昨年の田島中学校2年生は、近くの公園の活性化企画を考えました!詳しくはこちらをご覧ください。)
田島中学校の2年生がパークファンを目指す!「誰かを誘って行きたくなる公園を考えよう」~後編(IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム)|大阪市生野区役所教育チーム|「IKUNO未来教育ネットワーク」 (note.com)

プログラム発表の舞台となるのは、イタリアで修業されたオーナーが、桃谷駅前商店街で平成27年に創業した「ピッツェリア カサディエッロ Pizzeria CASATIELLO」
本場の味を堪能でき、メニューのオリジナリティからも多くのメディアで取り上げられているこの店のピッツァ作品を、中学生が考えます。

田島中学校の2年生は、2学期に入ってすぐ、
カサディエッロ さんの講義を受けました!

身近な食べ物で、知ってるようで実はよく知らないピッツァについて、
いろんな知識を教わり勉強し、そしてみんなで考えていきます。

さあ、どんなふうに「想像力を発揮して」生野区らしいピッツァを企画したのか?
一緒にみていきましょう!

(その1:第1回授業 9月5日
「想像力を発揮してカサディエッロの新しいピッツァをつくる!」)

2年生のみんなは、多目的室に集合しました。
講師はカサディエッロのオーナー「塚本敬次さん」です。
自己紹介では、イタリアでの修業時代の写真も見せていただきました。
黄色いTシャツ姿に、ひたすら努力~職人魂が垣間見えるような・・
まさしく、“ローマは一日にして成らず”でしょうか!

(ナポリのピッツァです!)

講義は、イタリアの食文化へと続きます。~

イタリアでは基本的に「砂糖」を使わず、食材本来のうまみを活かしながら料理をします。
また「イタリア料理」とは、各地の食材を使った家庭内で長く引き継がれた郷土料理を集めたものです。
イタリア料理に欠かせないオリーブオイルやトマトソースも、南イタリアで誕生したと言われています。
「ピッツア」は、長い歴史と文化に培われた料理なんですね。
本当の意味でピッツァと呼んでいいのは、イタリアナポリの伝統的な作り方でつくるものだけとも言えます。石窯・具材・作り方・食べ方・・こだわりがあります。

(そう これですね!)

カサディエッロで、ピッツァを薪窯で焼く時間は、90秒程度!とのこと。
ちょっと短く感じます。
そして注文からテーブルにお届けする理想の時間は、7分間!らしいです。
10分以内にはお客様のテーブルまでが基本、というお話はまさにプロフェッショナル!

(こころを込めて!)


(なにか生まれそうです!)

体的な材料や作り方と共に、
まず「食べ物を扱うプロ」としての心構えを伺いました。

(集中です!)

「カサディエッロ」とは、
ナポリの伝統的なパスクアという食べ物の名前だったんですね。
初めて聞いた名前です。
イタリアのこと、もっと知りたくなりました!

(これが カサディエッロ!)

続いて、すぐに次の授業で、
各自が作成する「アイデアシート」の記入や
グループワーク「企画提案書」についても説明がありました。
“生野区のピッツァ”といっても、
生野区に直結した地産地消に関した事だけではないんですね。
インターナショナルな生野区から発信する「ピッツァ」を考えます。

塚本さんに、
職人芸「ピッツァまわし」も教わって
第1回の講義は終了しました。

(見事に まわってます!)

(その2:第2回授業 「アイデアシートを書いてみよう!」)

続いてみんなは、講義を思い出しながら、
教室で各自「アイデアシート」を記入しました。

まず、好きな食べ物、好きな色、好きな音楽・・好きなこと何でもたくさん書いていきます。
家族や友だちとよく行くお店の話も書きます。
資料「生野区あれこれ」もじっくり見ます。
当たり前ですが、生野区の歴史を改めて読むと、飛鳥時代から現代まで、いろんな史実と逸話が語り継がれているんですね。
あの橋や建物も、人間が長く暮らしてきた歴史や文化が見えるんです。

イメージ画も自分なりに描いてみました。
「生野区の新しいピッツア!」
なんかイメージ湧いてきたかな!

(ということは?やはり・・)

(その3:第3回授業 9月12日「グループワーク:企画提案書の作成」)

「想像力を発揮して生野区の新しいピッツァを考えよう!」をテーマに
きょうは各グループが1枚の「企画提案書」へ、みんなでアイデアをまとめていきます。
ひとつの作品に意見をまとめるには、
じっくり話し合いが必要ですね。

意見交換が白熱してるグループもあります!
そんなに簡単には決まりませんね。
いろんなピッツァのアイデアが出ています。

塚本さんも各教室で、
各グループの質問に答えます。
「ピッツァの形は丸くなくてもいいんですか?」 
理由がはっきりあって、条件がそろえばいいかも!」

(解説しましょう!)

各クラスに6グループ。 
2クラスで計12グループが企画の完成を目指し、
想像力を発揮します。
フルーツやあんこ、キムチもありますね。

さあ、それをどう工夫していくのかな。

グループ名と商品名も想像力が溢れます!
「チョモランMAX」の「あっさりDX」
「ハッピッピー」の「happyピッツァ」  etc.
企画内容も楽しみです!

(ですよね~)

イメージイラストを描き、着色もしていきます。
絵で見ると確かに分かりやすい!
イラストが描けると、みんなでまた確認します。
「このイメージでOK?」

各グループは、塚本さんから企画案に具体的なアドバイスをもらいました。
内容を確認して、またみんなで考えて、話し合って
企画をブラッシュアップ(第4回授業)していきました。

そして、12案の企画提案書は完成しました!

(これでどう?)

(その4:第5回授業 10月31日「商品化発表会」)

きょうは、いよいよカサディエッロ塚本さんから審査結果を、直接お聞きします。
ちょっと緊張しますね。 
みんな多目的室に集合しました。
受賞作品の表彰です!

(おめでとう!)

それではまず(企画賞)から発表しましょう!
<デザートとしてピッツァを食べる!新鮮です。>
2年1組 グループ名: うますぎやろがい
   商品名:「スイートピッツァ」

続いて(アイデア賞)です。
<思わず、じっと見てしまうピッツァ! >
2年2組 グループ名:チーズくん
     商品名:「ゆきだるま」

そして(優秀賞)は、
<今回の販売時期に、季節感ぴったりの作品!>
2年2組 グループ名:IRUKAチーム
     商品名:「バレンタインピッツァ」

いよいよ商品化作品の発表です!

<ありそうでなかった!企画テーマをよ~く考えてくれました!>
(商品化賞)
2年1組 グループ名: チームあさちゃん

   商品名:「チーズトッポギピッツァ」 

やりました!
すでに試作品の写真もあります!
コチュジャンのソースにチーズとトッポギ!

食べたことありませんが美味しそうです。

(さあできた。これを薪窯に入れよう!)
(チーズとトッポギ おいしそうです!)

最後に塚本さんから、みんなの企画について総評をお聞きしました。
普段、身近な「ピッツァ」ではありますが、
新たにお店で商品メニューとして出すには
「もっとこういう部分が必要!」との指摘もいただきました。
お客様に満足して食べてもらうには、思い付きだけじゃダメのようです。
でもユニークで褒められたピッツァもたくさんありました!

全員に、塚本さんからの「コメント入りシート」をいただいて、
各グループ企画提案の審査結果発表は終了しました。

ナポリ「ピッツァ」の基本からスタートしたプログラムでしたが、
年明けにカサディエッロさんで販売する新作「チーズトッポギピッツァ」
が無事に決まりました。
お店で早く食べてみたいですね。

本当に楽しみです!

   ~ここで前編終了です。後編に続く~

さあ、みなさんいかがでしたか。
中学生が、ピッツァの商品開発を手がけたお話でした。
次回「実際の販売結果とプログラム振り返り」で、
またお会いしましょう。