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『アンジェリーク』プレイ感想・レビュー

幾村むすび

女性向け恋愛シミュレーションゲームのパイオニア、あの『アンジェリーク』がNintendo Switch Onlineで配信開始と聞いてたまらずプレイしちゃいました。

ヒロインたるもの恋だ愛だの前に使命と信念を抱えて生きよと言わんばかりのゲーム設計。感服いたしました。


レビューするひと


幾村

恋愛シミュレーションゲームのプレイ経験は浅め。大体元気なキャラがすき。

■ゲーム基本情報

■ストーリー・世界観

ひとつの宇宙を、一人の女王が統べる世界。
当代の女王の力が弱まったことで、次代の女王を選ぶ選抜試験を行うことになった。

女王候補に選ばれた主人公・アンジェリークは、ライバルのロザリアと共に空中都市にて女王試験に挑む。
試験の内容は女王に使える9人の守護聖たちの力を借り、新たな大陸を育成すること。

恋と責務の間で揺れ動きながら、女王候補たちはひたむきに試験に取り組むのだった。

■さっくりレビュー

5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。

レビュー［総合点：18点］

クリアタイム
6時間15分

設定・ストーリー［5点］

狭いマップ内かつ女王試験というブレない絶対的な軸があるために、スタートからエンディングまではまっすぐな一本道。
それなのに、その過程の自由度が高いことでプレイヤーがそれぞれの女王試験を楽しめる。
この完璧なゲーム設計を女性向け恋愛シミュレーションの先駆けとしてSFCで作り上げた衝撃たるや。

しかもこんだけイケメンが出てきて恋愛要素もしっかりあるのに、ぶっちゃけ女王試験で忙しすぎて遊んでる場合じゃない。すごい。
これぞネオロマ、ただの乙女ゲームではない。

設定がちょっと大袈裟な感じがしたり、ゲーム内で全て語られなかったりはもちろんあるけど、それでもこれで良いんだよ感しか無いのは宇宙を統べる女王の気迫かもしれない。

システム・操作感［4点］

使うかめちゃくちゃ迷ったけど、ある機能は使おう！ということで、Nintendo Switch Online特有のどこでもセーブや巻き戻し機能は活用させていただきました。

だって守護聖様が気まぐれすぎて！全然選択肢の正解がわからん！

試しに提示された2つの選択肢をどっちも選んでみたらどっちも不正解で、あぁもうこの前の時点で詰んでたのか……ってなったときには笑いが込み上げました。
前回と同じ選択肢選べば良いってもんでも無いし、いや女王試験と並行して皆さまの詳細なパラメータまで管理できるわけないだろ！っていう。

育成に関しても割とランダム要素？があるのでなかなか思い通りにはいかないけれど、少なくともクリアする分には問題になるほどの難易度では無い。
シミュレーションゲームなのである程度の作業感は織り込み済みということで、クリアまでのボリュームがそこまででは無いし、頑張れるはず。

グラフィック［5点］

ドット絵でもこういう、ちょっと耽美な雰囲気って出せるんだなと惚れ惚れしました。なんならドット絵故に美しいまである。

でも登場人物たちの顔芸が凄すぎる。その表情よく採用したなって思う。
某守護聖様の親密度下がったときのキレ顔怖すぎて、もう後半近づかないようにしてました。
この人この先私が即位したら直属の部下になるんですか？勘弁してよ……

育成時のアニメーションも良い。
特にリュミエール様とルヴァ様のアニメーションがすごいと思います。

サウンド・BGM［4点］

キャラクターボイスとかが無い代わりにそれぞれの固有音楽があるので、なんだかボイスがあるのとあんまり変わらない気がする。
それぞれの曲、まじで良い。

育成時の妨害BGMが来るとドキってして心臓痛くなる。
占いの館の曲、好きだなぁ〜〜〜。

良かった点

どうしても作業ゲーになってしまうところも、ランダム要素とコンパクトなボリュームでカバーできている。
序盤の進め方を理解するまではマジでロザリアに負けるんじゃないかとヒヤヒヤして楽しかった。

悪かった点

全体的に高得点をつけられた理由は絶対的にNintendo Switch Online版で快適にプレイしたから。
これがSFC実機なら恐らくもっとリセットゲーになっていたと思うし、そうなるとロードも時間がかかるわけだからイライラしたと思うし。
なんとなくズルした気分はある。

その他

すばらしいです、ネオロマ。
他メーカーの乙女ゲーも含めて、今後このジャンルもプレイしていきたいかも。



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