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『シャリーのアトリエ Plus ~黄昏の海の錬金術士~』プレイ感想・レビュー

とうとうアトリエシリーズ・黄昏三部作も3作目!さくっとレビューまいります!



レビューするひと


幾村

全然必要ないのに色違いでもう1台PS Vitaが欲しくなってきた。

■ゲーム基本情報


  • [タイトル]シャリーのアトリエ Plus ~黄昏の海の錬金術士~

  • [ジャンル]ロールプレイングゲーム

  • [ハード]PlayStation Vita

  • [開発]ガスト

  • [販売]ガスト

  • [発売日]2016.03.03

  • [CERO]B

  • [公式サイト]http://atelier-ps3.jp/shallie/vita/


■ストーリー・世界観

水は涸れ、大地は痩せ、草木が枯れ果てつつある黄昏の世界。
青き海は既に砂漠に変わり、ゆっくりと、しかし確かに世界は崩壊へと進んでいる。

未だ水の残るオアシスの街ステラードで若き錬金術師の二人が出会う。

一人はシャリステラ。次期族長として、故郷の水涸れの解決策を求めている。
もう一人はシャルロッテ。何者でも無い自分に悩み、焦る日々を過ごしている。

二人は時にぶつかりつつも力を合わせることを学び、そして世界の真実に近づいていく。

■さっくりレビュー

5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。


レビュー[総合点:14点]

クリアタイム
56時間23分

設定・ストーリー[3点]

シリーズ3作目にして完結編ということで、これまで謎だった世界の荒廃、黄昏とはなんなのか、錬金術の在り方とは……などなどが回収されていく。
と、いうとかなり壮大な感じがするけど、実際はまぁそうだよねという感じのまとめなので大どんでん返し!みたいなことはない。

過去作の登場人物たちがどんどん出てくるうえに結構な人数がプレイアブルなキャラクターなのが少し勿体無い感じがする。(これはPlusの追加要素っぽいので、バランスが崩れちゃったのかも)

そのせいで今作主人公のステラとロッテの存在感が薄すぎるというか、理解のある人、助けてくれる人が多すぎてこれまでに比べて自力で探究してる感が薄いというか……。
途中まではそれぞれの立場でどうやって街を守るかで意見が割れたりの衝突もあり、緊迫していてすごく面白かったのだけど、正直に言うとなんとなく不完全燃焼で終わってしまった感がある。
ここまでの総括的な位置付けなので仕方ない面が多々ありそうだけど、ちょっと今作新登場キャラたちの報われてなさがある。

システム・操作感[3点]

まず日数制限が無いので、採集も錬金も思うままできる。
その分プレイ時間がめちゃくちゃ伸びた。時間ドロボーー!!!

そしてフィールド操作時にカメラが登場!
したのはいいのだけど、左右にふれるだけなので一部高低差のあるマップがめちゃくちゃ見辛い。
ついでにスピード調整ができないので、ぐいーーんって動くので最序盤の慣れるまではちょっと酔った……。

戦闘システムはプレイに支障が出るほどの難解さは無いけど、キャラクターのスキルやステータス的に前作より編成に迷った。
そもそも編成可能キャラが多すぎる。これは多分plusの追加要素のせい。
あと未だにタイムカードの活用方法が理解できてない。つまりなんだったんだ……。

錬金システムは結構難しく感じた。結局チェインってなんなんすか……?
でもその分、こうすればいいんだ!があって楽しかったし、思い通りの錬金ができるとめちゃくちゃ達成感ある。
前作まではそこまで後々の潜力継承を意識して錬金してこなかったので、すごく楽しかった。

全体的に日数制限が無いせいかかなりのんびり。
その割に条件が簡単すぎて章の進行を急かされたり、サイドストーリーが乱発したりしてちょっと作業感が強くなった気がする。
日数を気にせず錬金や採集ができるのと対立する要素なので、そこは両立させるのは無理なのかもしれないけれど。

グラフィック[4点]

キャラデザは相変わらず良い。
ステラードで暮らす人たちのどことなく都会的な雰囲気と、ルギオン村の人たちの民族衣装感の差が面白い。

基本的に読み込みの遅延はそこまで感じなかったけど、採集時のマップとかの処理落ちは間々あった。

マップのデザインやグラフィックはかなり凝っていて、辺りに海の要素がゴロゴロあるのに砂しか拾えないのなんかもかなりグッときた。
世界が崩壊してる〜〜〜みたいな怖さがいい塩梅で感じ取れる。実際めちゃくちゃ深刻な状況のはずなのに、なんかのほほんとしてるのは今シリーズの良いところではある。

サウンド・BGM[4点]

古代文明に関わるようなマップや場面で曲の雰囲気が変わるのめっちゃいい。
すごく不穏で心がざわつくんだけど、でも浮立つような感じもあって不思議。

採集中のキャラクターボイスのバリエーションが多くてちょっとおもろい。人数が多い分なんかガチャみたいで余計におもろい。

良かった点

とにかく思う存分錬金が楽しめる!
難易度としても、クリアする分にはむしろ低いと感じた。
多分やろうと思えばもっとサクッとクリアもできたんじゃないかな。

悪かった点

時間泥棒……
全体的に自由度が高すぎる故か、やれることが多すぎて逆に作業感が強い。
ストーリーをクリアするだけなら良いけど、気になることをちゃんとやっていると多分テンポが悪くなる。

あと(多分)追加要素と思われる強敵たちが初見殺しすぎるし強すぎる。無理すぎる。W主人公だし周回前提なのかな。

その他

黄昏3部作それぞれ色々と違いがあって、各々に良いところと悪いところがあって面白かった!一気に3部作やれたのも良かったのかも。
堪能しました。




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