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気がつけば『マイブック』が並ぶ本棚

『マイブック』をご存知ですか?
日付と曜日だけが入った文庫本サイズのノートです。

私はこれにほぼ毎日日記をつけているんですが、今年で5冊目になりました。
よく続いたもんだなと思うので、そんな話をちょっとだけ。


■世界に1冊の、自分だけの本

改めて、マイブックは新潮社が毎年出している文庫サイズのノートです。

1日1ページ、365日分の日付と曜日が入っているだけのシンプルな仕様なので、どう使うもそれぞれの自由。

私と同じく日記をつけている方もいれば、毎日ミニスケッチをするという方、観劇や映画の記録としてチケットを貼っている方など、使い方は色々。
日付以外はまっしろなので、どうとでも使えるわけです。

紙もほんとに文庫本のそれ。カバーを外すと新潮文庫のそれ。
しかもちゃんと「新潮文庫 ん 70-27」とかって整理番号が割り当てられているので、本当に世界に1冊の自分だけの文庫本感マシマシ。粋だなぁ。

本屋さんで買えるので、ぜひ一度お手にとってみてください。

■気づけば5冊目 つまり5年目

初めてのマイブックは友人からのプレゼントでした。
向いてると思うよ、なんて言われて。

そのときは日記なんか毎日つけてらんないよガハハ!なんて笑いましたけど、気づけばもう5冊目。
こういうのって友だちの方が分かっていたりするもんですよね。

日記をつけているというと大層なことを書いていると思われそうですが、そんなことしてたらとても続きません。

大体書くことは決まっていて、その日したことや考えたこと、明日やることをざっくり書いています。
なので、毎日同じこと書いている時期もあります。もはやメモ。つまんねー日記!

でもテンプレート化しているから続けられている部分もあるし、ルールでは無いのでめちゃくちゃしっかり書く日もあります。

マジできついときは一言「ねむい」だけ書いてあったりするし、メンタルが終わっていた時期には「クソが」とだけ殴り書きしてあったりして。
あ、荒れてるなぁ……と自分で苦笑いしながら見返したりします。

めっちゃ真面目に書いてある日には助けられたりもします。
例えば問診票に前の受診はいつかを尋ねる項目があって、確かこの辺りに……とマイブックをめくったらちゃんと「今日は検診を受けた」と書いてあったりするわけです。

まぁ問診票ってそこまで正確な受診日を書く必要はないんでしょうからあくまで一例としても、記録に助けられる場面って意外とあるので、その度に日記を書いていてよかったなぁと思います。

■今の自分を切り取っておく

日記のことを考えると、いつかの授業で教授が「今自分が思ってることは記録した方がいいよ。それ、歳食ったらもう感じられないことだから」と言っていたことを思い出します。

確かに今10代の頃とかに書いた創作なんかを見返すと、こりゃ今の自分には到底思いつかんなぁと感じます。
もちろん今の私の考え方を10代の私はできないわけですけど、今はいつか過去になるし、過去は記録に残せるわけで。

実は高校生の頃、ネットブログみたいなものをやっていました。
家族に見られたりするかもしれないし、だからと言って持ち歩いても友だちが勝手にカバンの中見たりしてくるしで紙を信用できなかったので。

ちょっと上の世代の前略プロフィールとか、写メ日記みたいなやつの流れで個人のテキストサイトみたいなのがやたらとあったと思うんですけど。まさにそれです。

ひっそりと誰にも言わずにやっていました。
しっかり閉鎖までやりきったのでもう跡地もないんですが、ログは残していまして。
ちょっとだけ覗いたらもーーーーーー見てらんなくて即閉じました。

黒歴史的なことではなくて、そんなことで悩まんでいい!飯食って寝ろ!って感じでかわいそうでかわいそうで胸が痛くて。

頑張ってたな、高校生の私。一生懸命悩んでたな。
でももう他人事なんだな、大人になった私にとっては。
寂しいような、ホッとするような。

これも当時のログを残しておいたおかげで感じられる痛みや寂しさなので、やっぱり教授の言った通りだなと。
年長者の言うことは聞いておくもんだ。

とりあえずログに関しては一旦また厳重に封印しますけど。
かさぶたを剥がされた感じで古傷が痛むので、しばらく見られそうもないです。
やっぱまだ他人事ってほどじゃないかも!

■マイブックを太らせる

マイブックの好きなところの1つが、使い終わる頃にはちょっと膨らむところです。
毎日開いて閉じてを繰り返すし、ふとしたときに読み返すからかなぁと思ってるんですけど。

一年分の感情や空気をふわっと閉じ込めて、買った時より少し重たくなった感じがします。こういうのも紙の楽しさですよね。

2025年もふっくらしたマイブックになったら良いな。
がんばろー。

あと何冊増やせるかな

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