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抽選に疲れたからRICOH GRⅢx Urban Editionを買った

簡単にまとめると、新しいカメラを買ってウキウキしてますっていう話です。

ここに至るまでに紆余曲折あったので、ちょいと聞いてっておくんなさい。


■小さいって最強

何を隠そうカメラ(もはや写真では無くカメラ)が趣味でして、一応メインとしては大人気のsony α7Ⅲを使っています。
小さくて軽いのでしっかり持てるしある程度ホールドも頑張れるので、私にとってはとても良い相棒です。

しかしいくら小さめとはいえあくまでフルサイズカメラ。
お出かけのときに首から下げてると結構しんどい場面も多々あります。
重いし目立つし、人目があるところでパシャパシャウロチョロするのが申し訳なくなったり、ついつい撮影に集中してしまって連れを待たせてしまったり。

で、そういうストレスを回避するために小さいフィルムカメラを持ち歩いていました。

・フィルムカメラってたのしい

お出かけ用カメラとしては写ルンですから始まり、OLYMPUS PEN-EE2を経て、一番気に入っていたのはFUJIFILM KLASSE(初代)でした。
(公式が見つからなかったので、ご参考までに以下リンク)

2001年発売のカメラを中古で購入したものなんですが、もうこれが最高なんです。軽い、扱いやすい、写りがいい!

何も考えずにパシャパシャ撮ってもなんかいい雰囲気にしてくれるので、とにかくポケットに突っ込んで持ち歩いて、気の向くままに撮っていました。

KLASSE作例(どこで撮ったかは覚えていない)

本当になーーーーーんにも考えなくてもなんとかしてくれるのでかなり頼り切っていました。
構図? 水平? 逆光? 知らん知らん!

ただ、毎日のように撮るにはフィルム代現像代が痛い。
私の趣味がカメラだけだったら良かったんですが、なにしろ興味の方向がとっ散らかっているもので、こればかりに趣味の予算を割けず。

そもそも現像に出すこと自体もなかなかの手間なわけで。
かといって自宅に暗室を作ってとまでは写真を極める気概も根性も無く。

下手すると数本のフィルムを溜め込んだりして、だらしなさに自己嫌悪したりの日々が続いていました。

■買うか、コンデジ

・スマホでええやん論争

こうなると、じゃあスマホでよくない?ってなるのはそこら中に転がっている話でありまして。

記録代わりに、あるいはSNSやweb用であればスマホ以上のものが無いことは日々痛感しております。
特に動画に関してはむしろスマホの方が良いまである。

特にiPhoneなんか今やカメラの性能がとんでもないので、コンデジが着くべき席にも必要十分だと思います。

でも、カメラが趣味の人ならスマホだと撮っていて楽しくないという感覚、きっと分かってくれるはず。

iPhoneでもアプリを活用したり、ちゃんと設定して撮れば割と思い通りの写真が撮れることももちろん理解しています。
でも、そこまで設定作り込むなら逆にカメラでよくない?

すごいですね、こうやって理由をつけてカメラを買う方へ買う方へと進んでいくんだな。

・じゃあどんなのが欲しいの

じゃあどういうカメラが欲しいのっていうと、要するにKLASSEに近いものが欲しかったわけです。

KLASSEは本体250g、レンズが38mm f2.6。
今どきのコンデジでこれ以外の機能であーだこーだは誤差程度なので、今回の選定で重要なのは重さ焦点距離

ということで狙いを定めたのがGRⅢ/GRⅢxだったわけです。

■時代に乗りすぎた

RICOH GRといえば最高のスナップシューターとして熱烈なファンを抱える大人気カメラですから、存在は知っていました。

店頭で見かけたら意味もなく触る程度には興味も持っていましたが、すぐに必要という状況でもなかったもので、ずっと憧れだけの存在でした。

そしていざ買うかと思ったころには、今注文しても4ヶ月待ちという話を聞き。
さらには間もなく次世代機が出るのでは?という噂でもちきりだったこともあって、ひとまず様子見をしているうちにまさかの受注停止

そしてトドメのGRⅢ/GRⅢx HDFの発表。

これは新型の発売という訳ではなく、基本的には現行機のまま、ざっくりいうと明るいところをふわっと滲ませて柔らかく映す機能がつきましたよっていうモデルが発表されたわけです。

こうして私の戦いの日々がはじまりました。

初回販売時はストアへのアクセスすら許されず、その後の抽選販売も全戦全敗。
高額で転売に出ているところを見つけては悔しさに歯噛みしながら枕を濡らし。
ネットで話題になりすぎたのか、ただでさえ出回らないのに中古価格すら高騰しはじめ。

心が折れてもう他のカメラでいいんじゃないかと思い悩み。
いや、でも沈胴式じゃないと携行性が劣るだとか。
この重さなら頑張ってα7Ⅲを持ちだしても変わらないだとか。
これじゃあレンズが暗いだとか重いだとか。
持った感じがどうにも手に馴染まないだとか。
もうこの際10万も100万も変わらんからLeica買ったろうかなとか。
んなわけあるか!

取り憑かれたように調べても納得いくカメラに出会えず、かといって抽選に泣かされてを繰り返して半年近く経った頃。
私はもう、毎日GRのことを考えるのに疲れ果てていました。

そして気づいたんです。別にふわっとせんでええ、と。

実際、新機能を触ってみたかっただけで、よく考えたら別にふんわりしなくていいんですよ。
だってKLASSEは別にいわゆる「ふんわりした写り」のカメラじゃないんですから。
そもそもの話に立ち返ってみれば、KLASSEの穴を埋めるために買うんだからHDFじゃなくたっていいんじゃん!

見失っていた自分を取り戻したとき、絶対に神は味方してくれます。
突如、状態も条件も良いGRⅢx Urban Editionを発見!!!

正気に戻ったときにはすでに発送を待つのみになっていました。
大人ってこわい。やだやだ。

■GRⅢx Urban Edition

というわけで前置きが長くなりましたが、今回購入したのがこちら。

通常のGRⅢxとボディの仕様が違うだけなんですけど、青いリングがマジでかっちょいい
実は店頭で毎回見とれていたのがこちらのモデルだったので、もはや運命すら感じています。

傷はあるけど、肉眼だとそんなに気にならない

手に入れてから1ヶ月近く経ちましたが、もう最高です。

撮ろうが撮るまいがとりあえずいつでも持ち歩ける携行性の高さ。
持ってさえいれば「あっ」と思ったタイミングで取り出せる軽さ。
撮っていて楽しいという充足感。

上を向いたり
下を向いたり

これが最強のスナップシューター。本当に最強で最高。

・迷ってるときの楽しさもある

恐らく今RICOH GRを買おうとしたときに最も悩む点であろうGRⅢかGRⅢxか問題について。
下手の横好きの意見がどれほど参考になるかは棚に上げて、一応触れておきます。

焦点距離がGRⅢは28mm、GRⅢxは40mmというのが最大の違い。
つまりはレンズの違い、画角の違いで悩むわけですが、決めきれずに最終的に2台持ちという強者すらいる非常に深刻な問題です。

明確にサブ機として運用するのであれば、メインカメラの構成との噛み合わせで判断できると思います。
でも汎用の持ち歩きカメラとなると、一気に人それぞれになるので難しい。

私の場合はKLASSEに近い方という明確な基準があったのでほぼ迷いませんでした。
なにしろKLASSEの好きなところが自分の目で「あっ」と思ったものをそのまま撮れることだったので、GRⅢxで間違いなかったと感じています。

GRを買おうなんていう人には釈迦に説法かと思いますが、40mmとなってくるとコンデジでもしっかりボケ感が出せます。
主役以外の描写がボケる分、記憶に近い感じの画が残せる感覚があります。
私は心を動かされたものを記録したいという気持ちで写真を撮ることがほとんどなので、その点もマッチしました。

それを考えると、恐らくですが風景などを撮りたい方にはちょっと画角が狭いと思うし、奥行きや情報量が足りない感じがするかもしれません。
サッとカメラを構えてバッと撮るには28mmってやっぱり取り回しが良いと思います。スマホなんかでも慣れてるし。

つまるところ、GRⅢの方が広く撮れるし寄れるので、カメラとしての汎用性を考えるとGRⅢに理がある気がします。たぶん。

■購入したアクセサリなど

・RICOH DB-110

純正バッテリーです。買えるうちはやっぱり純正が安心。
よく話題にあがるGR充電すぐ減る問題、私は今のところは困らされていないので、あくまで保険として。

・RICOH バッテリー充電器 BJ-11

バッテリー充電器は絶対買った方が良いです。
というのも、GR本体があればもちろん充電できるんですが、端子カバーがめっっっっっちゃ硬い。そして何回も開け閉めすると折れ(割れ?)そう。
バッテリー抜き差しの方が絶対良いので、純正じゃ無くても良いのでとにかく充電器はガチでマストです。

・RICOH ホットシューカバー BK

ホットシューが剥き出しなのが気になったので、公式から購入。
シンプルで本当にただのカバーって感じですけど、ただカバーをしたかったのでこれでよいのだ。
もう少し見た目もこだわりたい方には、ステンレス製でリッチ感のあるカバーもあります。

お値段はそれなりにしますが、評判は良いみたいなので検討の余地ありかと。
こういうのってアガりますもんね。

・ケンコー(Kenko) 液晶保護フィルム

私の場合は中古で購入したので既に液晶にキズがあったこともあって、はっきり言って気休めです。粘着力も弱い感じあるので、そう遠くないうちに剥がれそうかも。

無いより良いっしょくらいの気持ちで貼っているので、スレやキズ、反射が気になる方はもう少し厚くて機能性が高いやつの方が良いと思います。

・HAKUBA ソフトクッションポーチ

持ち歩き用に。いつでも持ち歩いて、サッと取り出してというのをやりたかったのでコレにしました。
ポーチとかだといちいちチャックを開けるのがめんどくさいし、ハードケースだとカバンの中でゴツゴツするし、本体カバーみたいなのってなんとなく煩わしいし。

本体価格を考えるとゾッとしますけど、こういうのは使ってナンボ!と負けずにガシガシ使えるように身軽さを最優先しました。

・この先欲しいもの

追加で探しているのが、良い感じのストラップです。
付属のストラップでも良いんだけど、もう少し手首にフィットするのがあるともっと良いんだけどなぁという。

レンズ周りの傷とかホコリ対策も若干気になってはいるんですけど、携帯性が落ちたり機動力が落ちたりするのは本意ではないので悩ましいところです。
レンズキャップってだるいじゃないすか……。

ぶっちゃけスレがある状態で手元に来たし、今更……みたいな気持ちもあったりして。そういうことを気にするよりかは、とにかくガンガン使いたいかなぁ。

■心の平穏を取り戻した

というわけで、やっと心穏やかな日々を取り戻しました。
なんか物欲に支配されてほとんどノイローゼみたいになってたので。
よかったよかった。

とにかく日々よく分からない写真やド下手くそな写真を量産していますが、非常に満たされています。
こんな良いカメラをおもちゃにして、撮りたいものを撮っているわけです。
なんて贅沢な遊びでしょう!

まぁせっかく軽くて小さいカメラ買ったんだから、いつでもどこでも持ち歩いて、気の向くまま心のままにパシャパシャやっていこうと思います。


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