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『エスカ&ロジーのアトリエ Plus ~黄昏の空の錬金術士~』プレイ感想・レビュー
前作に続き、アトリエシリーズ・黄昏三部作の2作目をプレイしたので、さっくりレビューさせていただきます!
レビューするひと
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今更ながらPSvitaにカバーをつけたいのに良いのが見つからない。
■ゲーム基本情報
[タイトル]エスカ&ロジーのアトリエ Plus ~黄昏の空の錬金術士~
[ジャンル]ロールプレイングゲーム
[ハード]PlayStation Vita
[開発]ガスト
[販売]ガスト
[発売日]2015.01.22
■ストーリー・世界観
何度めかの黄昏を迎え、終わりの時が近づきつつある世界。
「黄昏の大地」の遥か西方には、かつて錬金術で栄えた国家が存在した。
辺境の地・コルセイトでは、未踏遺跡を調査するための「未開発地方特別調査局コルセイト支部」が拠点を構えている。
この人手不足の調査局開発班に、新たに2人の錬金術師が配属される。
少女の名はエスカ。
もともとこの辺境の街で生まれ育ち、古い錬金術を用いて人々の役に立とうと奮闘しているうちに正式に開発班で働くことになった。
少年の名はロジックス、通称ロジー。
中央で最新の錬金術を学び、その知識と技術を役立てるために地方への転属を希望したことでコルセイトを訪れた。
新人錬金術師2人を中心に、開発班は空に浮かぶ未踏遺跡を目指して調査を進めていく。
■さっくりレビュー
5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。
レビュー[総合点:11点]
クリアタイム
約54時間
設定・ストーリー[3点]
設定上、主人公も周りの登場人物たちも役所勤めかそれに近い立場なので、それぞれが与えられた職務をこなすことで話が進む。
よく分からないことでも「上からの指令だから」というだけでみんな「じゃあやるか……」みたいな感じになってしまうので、なんとなくスッキリしないまま進むのも妙にリアル。
特に派手な事件なども無く、ストーリーとしては分かりやすい。
とにかく毎期の課題をこなしていくことになるので次に何をすればいいか分からなくなることは無いのも良い。
というところから、最終盤の方はちょっと急だな……と思いながらプレイした。
おそらく割と手の届く課題をこなすのを目的にしてここまで来たのに、いきなり最終目標ででかいのが出てきた感じがしたから?な気がする。
全体的に、前作よりも黄昏の世界全体が今どういう状況なのかを捉えやすかったのが良かった。
まだちゃんと文明(錬金術)が形を残しているのに、フィールドを見るとあからさまに大地の限界が近いのが察せられてかなり怖かった。
システム・操作感[3点]
心配していたロードの遅さは無かった。
特に操作していてのストレスも無かったと思う。
錬金は特に苦戦しなかったけれど、これは前作をプレイしたおかげなのか、単純に今作の難易度が低いのかは分からず。
最終盤ではもはやできないことは無いでしょって感じになるので、相当好きでやりこめる人じゃないと作業ゲー感が強めになってしまうかも。
まぁとりあえず、作ったアイテムは使ったら補充してくれるのが最高すぎ!
戦闘システムがガラっと変わって、めちゃくちゃチーム戦になるので派手で面白い。
ただ6人編成となると、その分登場人物も多くなる。
キャラゲー的な要素も強いシリーズなので、キャラクターストーリーがかなり多く感じてちょっと疲れた。
でもアウィンのシナリオ、かなりぐっときた。
ルシルとかも王道だけど、キャラクターの成長が見えるストーリーはなんぼあってもええです。
つまり1人1人が悪いわけじゃなくて、多分ボリュームの問題なんだよなぁ。
グラフィック[3点]
まずキャラデザ、イラストスチルは相変わらず素敵。
世界の設定を考えたら到底明るい雰囲気にはならないはずなんだけど、いい意味で強すぎなくてふわっとしたキャラクターデザインと設定のおかげで重くなりすぎてない。
ただ、結構ビジュアル周りがバグることがあって気になった。
条件がいまいち分からなかったけど、頻発したのがイベント中に街の地面テクスチャが剥がれて真っ白になったこと。最初は雪が降ったのかと思った。
キャラクターのモデルもよくできていて可愛いなぁと思うけど、特にニオが完全にバグっていて、胸の飾り?が画面外まで伸びたりするのがどうにも気になるので諦めて編成しなかった。
グラフィックの項目で良いのかは分からないけど、必殺技演出がな〜〜〜〜どうなんかな〜〜〜。
目が光るのはさすがにちょっとおもろくない?
あと途中で挿入されてるアニメがなぁ。
せっかくのビジュアルデザインの統一感を崩してる気がしてしまって、個人的にはちょっとなぁと思ってしまったなぁ。
サウンド・BGM[2点]
違うんです、この低い点数は曲が悪いんじゃ無くて!
なんなら曲はめっちゃ良い曲が多くて!
でも戦闘時の必殺技演出がもうとにかく気になって気になって。
その必殺技ターンで敵を撃破できる場合には専用曲が流れるんですけど、特にアウィンがさぁ……急になんか可愛いボーカル曲かかるのがちょっと、なんなんすか……ってなっちゃう。
他でも今その曲!?みたいな印象が結構あって、ちょっと気が合わないっぽいです。曲はいいのに、感覚の問題でなんだか申し訳ないんですけど。
良かった点
錬金術は割と早い段階で色々工夫できるようになるので、より良いものを作るために試行錯誤するのが面白かったし、日数にも余裕があるのでトライアンドエラーができて楽しめた。
一回作ったアイテムは自動で補充してくれるからケチケチ使わなくてもいいので余計に。
とりあえず攻略情報が無くてもほとんどの課題をクリアできたし、そもそも進行的に迷子になることが無かったのでそういうストレスはゼロ。
悪かった点
はっきりとここが問題だ、ここが悪いというのは無いのに、でも高得点は付けづらいというめちゃくちゃ微妙なバランスの作品だと感じた。
難易度の割に盛りだくさん過ぎたのか、キャラクターもシナリオも量に対してちょっと軽めというか、全体的に淡々としているからなのか。
あとちょっと必殺技演出がどうしてもなんか違う感強すぎるのか。
2週目でもう1人の主人公の方をプレイしたらもう少し理由がハッキリ分かるのかもしれないけど、現時点ではちょっと腰が重い。これをもう一回か……。
その他
なんでいきなり50時間以上かかったのかガチで分からない。
人によっては同じくらいの時間で2週目までいってるらしくてなんかショック。
錬金を楽しみすぎたのかなぁ。
でもそんだけ夢中で色々やったし実際やれることがあったってことなので、面白いゲームなのは確か。