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2年間楽しめなかったTwitterをやめようと思ったら、呪いが解けて楽しめるようになった話
ずっと楽しめずにいた Twitter を、もうやめようと思ったら、急に呪いが解けたように苦手意識が薄れた話です。
イケてるツイート合戦の呪縛
すみません。何を何を隠そう、私は今も Twitter という世界が正直得意ではありません。
アカウント開設をして2年、このnote書く数日前まで、率直に言ってしまえばこのように思ってきました。
Twitter は、イケているつぶやき合戦だ。
そもそも Twitter を始めた背景は、新卒で入った教育業界から ITベンチャーの人事に転身したこと。フォロワー 3000 人のマネージャーに、「今はビジネスでも Twitter でどんどん発信していくのが大事なんです。特に採用では個人の情報発信が会社の印象にもつながる。言語化の練習にもなるし、いいことしかないですよ!」というようなことを言われ、入社したその週にとりあえず開設をしました。
とにかくまずは片っ端から業界の人や人事・人材系のアカウントをフォローして、どんなツイートをしているんだろう、と観察。
当時の印象は、まさにイケているつぶやき合戦。発言はどれもお手本のようで意識が高く、いつも仕事のことを考えていて、140字でビシッとキメている。私の意識が低すぎたことで相対的にハードルを高く感じたのかもしれませんが(笑)、あまりにもキラキラしていてなかなか馴染めませんでした。
それ以来、斜に構えてしまって、なんとかマネしてやってはみるものの、「これが自分になんのプラスになるんだろう…?」とずっとモヤモヤ。
次第に、義務感で呟くことが億劫になり、奇跡的にフォローしてくださった350名ほどのフォロワーさんのことも考えずに、数か月間放置しました。
もう疲れた、やめようか
私の気乗りしなさとは裏腹に、身の周りではますます「Twitter はビジネススキルだ、発信力だ、マーケティングだ!」という声が高まり、息苦しさは増すばかり。そうこうしているうちに、今年に入って社内でも本格的に Twitter 活用をしていこうという流れが来ます。気づけば Twitter を開設してから2年が過ぎていました。
会社からは一切何の強制もされていませんが、人事として、かつ負けず嫌いの私はなんとかして自分も手本を示さなければ!という気持ちを奮い立たせて再開します。しかし、再開できた安堵感もつかの間、頑張ろうと思えば思うほど、どんどん自信を失っていきました。
「ビジネススキルなのに、頑張れない私はダメなのかもしれない」
「いいねがつかない。やっぱり私の思っていることって平凡なんだな」
周りのベテランツイッタラーたちは、「そんなに深く考えずに、楽しめばいいんだよ!」というけれど、「楽しみ方」が分からない。
せっかく再開してみたけど、やっぱり受け入れられなかった。そんな気持ちで、もうやめようかと思いました。
私が気づいていなかった、たった1つのこと
ちょうど note を書き始めた頃だったこともあり、 note を頑張る代わりに Twitter はお休みしようと思い始めていました。一応は2年間やったんだし、私には向いていなかったのかな、と。
しかし。
負けず嫌いで投げ出すことにどうしても迷いが消えず、やめる/やめないの狭間で必死に続ける理由を考えている自分がいました。今さら出てくる謎のプライド(笑)
そうやって、分かれ道を前にして突っ立っていた時、ふとどこかで見たあるフレーズを思い出します。
「Twitter の育て方は人間関係と一緒。」
おそらくどなたかのツイートだったか、ブログだったかと思うのですが、その時はピンとこなかったことを急に思い出したのです。
そしてハッとしました。
「私は、自分のツイートを育てることばかりに気を取られていたんだ」
ベテランツイッタラーの方からしたらアホみたいな話だと思いますが、自分しか見えていなかった私には、衝撃でした。
今まで、2年間も Twitter アカウントを運営しておきながら、タイムラインに流れてくるツイートをしっかり見ないだけでなく、フォロワーさんのプロフィールを見に行ったり、どんな人なんだろうと考えてみたり、気軽にいいねをしてみたりということを、一度もしてこなかったんです。
今思えばとてもシンプルなことが、見えていなかった。Twitter は、生身の人間がやっている(bot を除く)。Twiter を育てることは、アカウントの背後にいる生身の人間、フォロワーさんや Twitter 上ですれ違うリアルな人々との関係を築いていくことなんだ、と思いました。
どうりで、フォロワーも伸びない、いいねもつかないわけです。もちろん、フォロワーやいいねの数で人の価値が決まるわけではありませんが、自分に価値を与えてくれると思われなければ、フォローやいいねがつくことはありません。相手のことを知ろうともせず、自分のことしか考えていない人と、関わりたいと思う理由はないでしょう。
イケてる呟き合戦だと斜に構えたり、キラキラしすぎて馴染めない、と思っていたのは、表面だけ見ていたからでした。そんな人、私も絡みたくないです(笑)
たった1日で、呪いは解けた
なぜ今まで気付かなかったのか。呪いが解けたような感覚でした。
「よし、これからは、人間関係と同じように、純粋に人との出会いや発言への共感を楽しんでみよう。」
その日私は、全く新しい気持ちで、Twitter をやり直すことにしました。つい、2日ほど前の出来事です。
Twitterはじめて2年たったけど、正直Twitterはまだ苦手。性に合っているとあまり思えず🥲
— いくみん (@ikuming193) June 23, 2020
一方で、note は初めて3週間だけど、苦手意識は薄れてきて、性に合っていそう🙃
無理してツイートしなきゃと思ってたのがダメだったみたい。これからは一歩ずつ、楽しみながらやっていこう。
フォロワーさんのリストを眺めてみる。
気になったツイートからプロフィールに飛んでみる。
プロフィールから過去のツイートを見てみる。
気軽に、そして惜しみなくいいねを押してみる。
そうそうそれそれ!というツイートにコメントを添えて、リツイートしてみる。
そのアカウントの先にいるリアルな人たちを、真正面から、興味をもって、知ろうとしました。そして、その人達と会話をするように、飾らない、でも自分なりのこだわりをもったツイートをするようにしてみました。反応がなくてもいい。伸びなくてもいい。肩の力を抜いて、話しかけてみよう。
たった2日。
すると、行動してみるうちに、 Twitter という世界で感じていた冷たさが、スーッと溶けていきました。
純粋に、タイムラインの先の人を知りたくなる。伝えたくなる。人間関係と同じように、人との出会いや交流に思えてきたのです。
そして信じられないことに、この2日間で明らかに、ツイートがしやすくなったのです。それどころか、リツイートやいいね、フォローが明らかに増えたと体感できるほどの変化がありました。頑張るどころか、むしろもう頑張らずに私らしく楽しんでいこうと思ったのに、です。
たまたまかもしれないし、もしかしたらこの先も、私はあまり Twitter というものが得意ではないのかもしれない。
でも、もうそんなことはもうどうでもいいのです。
少なくても、この世界はそんなに冷たいものではないのかもしれないと思えて、もしかしたら楽しい世界なのかもしれないと、希望が見えたから。
Hello, Twitter
わたしの本当の Tiwtter ライフは、まだ始まったばかりです。