マスターコーチから学ぶ“問う”ことの意義
みなさん、コーチングってご存じですか。
ビジネスパーソンや心理・教育系の人はよく聞く言葉だと思いますが、まだ市民権を得ていないようにも思います。
コーチングとは:質問など効果的なコミュニケーションを用いて、夢や目標を早く確実に叶えるサポートをするお仕事。(主催者の増子さんの言葉をお借りしました)
今回初めてのイベントレポで、完璧に網羅できたものではなく、とっても主観的なまとめです。書きながら、『うおおお、もっとうまく伝えられないものか…』となりましたが、
コーチングのイメージが少しでも膨らむように心がけて書いてみました。
鬼長くなりましたが、久しぶりのnote書き始めとして、何卒お付き合いください。
1.1 イベントについて
講師の谷口さんは、ベストセラー『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』を著書にもち、マスターコーチとして多くの人の夢や目標をサポートしてきた日本有数のトップコーチです。
今回、『目標達成のプロが大学生に伝えたい、豊かな人生を生きるために知っておきたいこと』という題で東京大学で講義をされるということで行ってきました。
イベント主催者である東京大学3年の増子さんが2年前に、『ザ・コーチ』を読んで、猛烈に感動し、「かばんもちでも何でもするので会いたいです!」と、作者の谷口さんにラブレターを送ったのが出会いだそうです。
そこから今まで、増子さんはコーチングの師匠として、学んでいらっしゃり、昨日の講演会も実現になったとのこと。
増子さんの行動力とてもすごい。
今わたしは、「サードドア」を読んでいますが、日本のリアルバナヤンのような。もちろん、谷口先生の懐深さもさすがです。
1.2 参加した経緯
私はといいますと、25歳、社会人3年目。大学在学時から青少年育成をしているNPOに関わっていて、自己信頼感、効力感をもち幸せに生きる人が増えたらいいなあと思い、コーチングやカウンセリング、心理学の勉強をしています。
先月から仕事をやめ自分のキャリアづくりに向き合っています。
マスターコーチの話が間近で聴けるということで、参加を決めました。
2.1 世の中にオーダーを出すこと
マスターコーチとしてたくさんの経営者・社会人にコーチングされた谷口先生。(累積コーチング時間は約5300時間を超え、国内トップクラスです。)
人生が豊かで上手くいく人とは、『カバン持ちをさせてください!』とメッセージを送った増子さんのように【世の中に対してオーダーを出せる人】。
大半の人は、相手は迷惑かな、嫌われないかな、と踏み出せないけれど、それを判断するのは相手であって、どう思うかはその人次第。例え『NO』と言われても、マイナスにならないよ。
社会で価値があるのはインプットよりも、アウトプット。今日は僕の言葉をメモするよりもアウトプットしていこう。
上の言葉からも分かるように、今回のイベントは、登壇者の発言を一方的に受けるものでなく、自分で考えて、周りの人と話して、先生とも話す、そんな時間でした。
(所感)仰ってはなかったけど、谷口先生から『この場はあなた(参加者)のアウトプットを大歓迎する場所だよ!』というのが伝わってきました。
(例えば…)
・教室に入ってきた人全員に谷口先生・増子さんが笑顔で声をかけたり、『来てくれてありがとう』と言っていた
・谷口先生自身がわくわくその場を楽しんでいらっしゃるのが伝わってきた
2.2 質問に答える時間
大きく、「質問に答える時間」と「ミニコーチング体験」の二つの時間がありました。
・「コーチングの対象にするのが難しいのはどんな人ですか」
・「部活(スポーツ)で、良いプレーを上手く相手に伝えるにはどうしたらいいかですか」
・「チームメイトのモチベーションを上げるにはどうしたらいいか」
などなど
半分の方はコーチングを知らなかったですが、部活(スポーツ)や事業でチームモチベーションについて取り組んでいる方、心理学を専攻されている方などが多く、鋭い質問ばかりでした。
(所感)質問に答える間も、私たちに適切な問いを投げかけてくださり、ペアで話し、アウトプットし、質問がありというインタラクティブな場が新鮮でした。!
2.3 コーチングの効果とは?
質問コーナーでのやり取りを通して、コーチングの価値を再確認しました。
読んでいる皆さんも、谷口先生の質問に一緒に答えてみてください。^^
谷口先生:「他者からのアドバイスの有効性はどれくらいあるでしょうか」
参加者:(「8割以上、5割くらい、3割くらい」のどれかに挙手。わたしは5割くらいかと思いました。)
谷口先生:「ひとからのアドバイスは約3割以下の効果しかありません。なぜだと思いますか」
Aさん:「前提条件が違うから」
Bさん:「置かれた環境、時代が違うから」
Cさん:「価値観や優位感覚が違うから」
谷口先生:「すべてそうです(^^)。自分にとっていいアドバイスが相手にとっても有効化かというと違う。だからコーチはアドバイスをするのではなく、クライアントが自分に最適な答えを選べるように、質問していきます。」
谷口先生:「スポーツチームで、“世界一のチームになろう”というよりも“あなたの今日の行いは世界一のチームにふさわしいプレーでしたか?”と質問するほうが効果的な気がするよね」
「新入社員にミッションを何度も唱えさせる企業が多いけど、問いかけに変えたほうが効果的」
「毎朝自分に問いかけをするとしたら、どんな問いかけをすると、豊かな人生に繋がると思う?」「例えば、スティーブジョブズは“今日やることは本当に自分がやりたいことか、”と毎朝問いかけて、“NO”の日が続くなら、何か変える必要がある、と言っていたよね」
Aさん:「今日の自分はどう成長したいか」
Bさん:「今日一日に自分はどんな感情を味わっていたいか」
Cさん:「10年後の自分は今日の自分を見て喜ぶだろうか」
( ↓ 参加した全員が問いを答えていきました。これを見るだけで“問いかけること”の価値を感じます)
(ホワイトボードいっぱいに質問が)
Aさん:「自分でではなく、コーチに質問してもらう意味はなんですか?」
谷口先生:「自分で質問をすると、答えやすい質問を選んでしまうから。第三者からの質問は、自分では考えてなかったことを聞かれるから効果がある。」
谷口先生:「効果的な質問、の“効果”は期待する結果を得られるということ。質問による期待される結果って何だと思う?」
Bさん:「主観から客観になること」
Cさん:「考えの囚われを自覚したりすること」
Dさん:「わくわくモチベーションが上がること」
谷口先生:「コーチはその結果を得るために適切に質問をしていくんだ」
…会話は続く
(所感)【考えを変えたければ、問いを変える】そして【訓練された、第三者(コーチ)からの質問がいい考え・行動を生む】ということを改めて思いました。
2.4 ミニコーチング体験
谷口先生の厳選質問集を使って、二人一組でミニコーチング体験をしました。
~ルール~
1、クライアント役は、プチ課題・お悩みを伝える。
2、コーチ役は相手の問題を解決しようとしない。にっこりと笑顔で聴き、質問集の質問を問いかける。答えを聴いてまた、にっこりと質問する。
3、クライアント役は一生懸命質問に答える。
4、コーチは必ず、質問集の中から質問し、自分で質問を作らない。あてずっぽうで質問するといい
(所感)コーチングを知らない人でもこんなに“コーチング的コミュニケーション”を体感できるとは、と驚きました。みなさんとても楽しんでいたよう。
そのあとにも、ビジョンと目標を明確にする質問集をもとに、ペアでセッションを実施しました。
・○○さんにとって人生で一番大事なことって何?
・○○さんの未来を描くとき、モデルになる人はどんな人ですか?
・どんな時に○○さんの心は満たされるの?
・○○さんは神様からどんなミッションを与えられて生まれてきたと思う?
こういう質問を6分間答えまくる。
コーチ役の人の質問に一生懸命答えていると、素の自分の言葉がでてきて、相手も自分も本当に心と頭がぽかぽかしていました。
周りもとても盛り上がっていて、この時間だけで、会場の温度がさらに3度くらい上がった感じでした。(笑)
3.1 最後に
このレポートを読んでわかる通り、私自身とてもポジティブな気持ちになりました。ほかの参加者の方も、やる気がもりもり湧いている人が多いようでした。
3.2 私がとってもモチベートされた理由
① コーチングの魅力をさらに感じた
終わった後、会場の人たちも“心から望むものに向かおう”というエネルギーにあふれていました。改めて、コーチング的コミュニケーションがわたしはとても魅力を感じました。
この会を終えてみて、「コーチングとは」と問われたとしたら、「コミュニケーションを通して“自分らしく生きていく人を増やすこと”、“幸せになると決意して行動する人を増やすこと”」のように感じました。(とても偏ってますが笑)
② 潜在意識に気づけた
谷口先生のあるお話の中で『目標を見つけたい』というひとの99%は本当は、「目標を見つけたくない」という潜在意識があると伺いました。
その理由は目標を明確にすることで「失敗したくない」「ほかの選択肢を捨てたくない」から。
私にとって、〈ぢくり〉と痛い言葉でした。(笑)
でもその潜在意識に気づいたからこそ、もっと自分と向き合って、決意して進んでいくぞ、と思えました。
3.3 これから
この会を終えて、もっと学び情報をえる必要があるし、もっともっともっと「とにかくやってみる」必要があると感じました。
一足飛びにすごい人にはなれないけど、心の声を聴きながら自分のペースで、覚悟を決めて進んでいこうと思います。
そのままの自分を認めて、自分らしく幸せに生きていく人が増えるように。
3.4 感謝
今回、貴重な機会を下さった
谷口先生
増子さん
紹介してくださった高瀬さん
参加された皆さん
本当に本当に本当にありがとうございました!